概要
労働に消極的な社員や、給料に見合った成果を挙げていない社員を指す蔑称。
空気のような存在であることから「妖精さん」と呼ばれることもある。
特徴として、「休憩(喫煙)ばかりしている」「無駄話ばかりしている」「面倒事からことごとく逃げる」「無能だが口だけ一人前」「自身を棚に上げて他人の粗探しに熱心」などがある。
このような社員の存在は、相対的に忙しい周囲の社員にとっては害悪以外の何物でもなく、モチベーションの低下を招く。
また、年功序列の社風が強い場合は前線の若手社員より高給取りなため、成果に見合わない存在そのものが恨みの対象となる。
働かないおじさんが存在する背景には、高齢者ほど叱咤しにくい伝統的な縦社会、本人の老害化による増長の他、「無能な人間ほど自己評価が高い」という心理現象(ダニング=クルーガー効果)が存在する。
しかし、働かないおじさんは年齢柄転職することが基本的になく、定年まで飼い続けなければならないため、経費圧迫と生産性阻害という観点から、令和以降は一種の社会問題として認知が広まっている。
ちなみに、「おじさん」とある通り基本的には中年以上の男性を指すが、場合によっては若手や女性にも適用される。
女性の場合は「働かないおばさん」とも。