原義
元々は皇室・公卿・将軍家などに仕えた重要な地位にある女子に授けられた名号であり敬称。実例として長橋局、春日局が有名。
大奥などの部屋方女中の職名の一つ。部屋方の中では最高位に位置する。
派生
寿退職が当たり前だった昭和の時代は、結婚できないまま会社勤めを続ける行き遅れの女性への蔑称であった。
そのタイプは、「男性の理想が高く、幾人の男性陣がプロポーズしても結婚せず、その結果行き遅れになってしまった」「年齢や身分が下の男性をこき扱い続ける」として女性だけではなく男性にも嫌われることが多かった。
結婚しても変わらず勤続するのが当たり前になって久しい現在では、「お局」と陰口を叩かれる人物の多くは、勤続年数が長いにもかかわらず大して貢献していない人、特に若手社員をいじめたり、ネチネチと細かいことに拘ったり、勝手なルールを決めて周囲に押し付けたりする面倒くさい人物の蔑称として使われることが多い。大体は若手時代に当時の上司にいびられたり振り回されたりして「そういうもの」だと植えつけられたり、「自分達は苦労した。だから今の若手も苦労すべき」という考えに陥ったりしているせいである。