概要
労働者が引退することがあらかじめ決められた一定の年齢のことである。高年齢者雇用安定法では60歳以上で任意に設定できるとされ、60歳から65歳までの間に設定している事業者が多い。また、同法では「再雇用制度」を定め、定年後も希望する場合は雇用契約を結び直して同じ職場で引き続き働き続けられるようにしている(給与などは大幅に引き下げられることが一般的)。
ただし、「やむを得ない理由」がある場合は定年を60歳未満としてもよいとされ、自衛官の曹・尉・佐は50代半ば(53歳~56歳)が定年である(若年定年制)。
昭和の昔には55歳定年制が一般的で、1980年代から1990年代にかけて段階的に引き上げられた。2013年に高年齢者雇用安定法が改正され、2025年にかけて65歳定年に段階的に引き上げられている。
同じ意味の言葉に停年があり、旧日本軍で使われていたほか、現在でも日本相撲協会の年寄などに対して使われている。