ウリ(植物)
うり
ウリ科の植物の総称。衆くはマクワウリや白瓜の総称。
ウリ科植物の特徴
殆どがつる性の一年草で、冬には枯死する。
葉は主に掌状葉と心臓型のものがあり、茎や葉には細かいトゲや毛が生え、肌に触れるとチクチクとした軽い痛みを覚えることがある。
ウリ科植物の利用例
カボチャやキュウリ、シロウリやトウガン、ニガウリ、ユウガオ、ハヤトウリは野菜として調理して食用にする。特にユウガオは干瓢に加工される。
スイカやメロン、マクワウリは本来は農林水産省の区分によれば「果実的野菜」ということになるが、現在では果物として生食する。
ヘチマやヒョウタンは日よけや果実を観賞用にするために栽培するが、ヘチマの若い果実は沖縄や鹿児島などで食用にされ、成長した果実は表皮や種子を除いて、発達した繊維をたわしのように利用する。
一方、ヒョウタンは果実が苦いため食用にせず、成熟した果実をお酒もしくは調味料の入れ物や花器、楽器に加工する。
野草であるカラスウリは果実が倩しい朱色をしているため、一見すると美味しそうだが、果実は渋みがあるため食用にはせず、地下の太った塊根を掘り出して製粉し、天瓜粉というベビーパウダーのような塗り薬を作る。近縁種のキカラスウリは熟すと果実に甘みが出るため、生食する他、塊根を掘り出して前者と同じように利用する。また、古くは若い果実を採取して、キュウリのように漬物にして食べていたという。