概要
被子植物双子葉類の一群。この科に属する植物は1万8000種とも2万種とも言われ、双子葉類の中でキク科に次ぐ種数を誇る。
「蝶形花」と呼ばれる特徴的な花と羽状複葉を持ち、つる性の植物が多い。窒素固定細菌との共生関係を発展させているため、やせ地でも育つことができ、レンゲのように緑肥としても用いられる一方、シロツメクサやクズのように雑草としても広がっている。
ルピナスのような草花やアカシアなど花木として栽培されるものもある。
大豆をはじめ、小豆、インゲンマメ、ヒヨコマメ、落花生など、種子が「豆」として利用される植物の多くが属する。タンパク質を豊富に含んでいるため、多くの農耕民族が穀物と組み合わせて主食にしている(日本人は米+大豆、インディオの多くはトウモロコシ+インゲンマメ、インド人は米+ヒヨコマメが基本)。ただしマメ科の植物の種子は毒性のある酵素を含んでいるため、加熱しないと食べられない。