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ClassicMacOSの編集履歴

2022-09-19 15:41:47 バージョン

ClassicMacOS

くらっしっくまっくおーえす

バージョン9までのMacOSを指すタグ。

概要

バージョン9までのMac OSを指すタグ。本来は名称に半角スペースが入るが、pixivではスペースを入れたタグが使えない。


現行のmac OS(旧称Mac OS X)は技術的に直系ではなく、基本的に別物のシステムである。➝OSX参照


名称

初期のMacのシステムソフトウェアは単にSystemと呼ばれていた(日本語版は漢字Talk)。 ちなみにSystem 6で統一されるまではSystem Software(パッケージとしてのシステムソフトウェア)とSystem(システムソフトウェア本体)のバージョンがずれており紛らわしい。


Mac OSという呼称は俗称として広く通用していたものの、製品名として公式採用されたのは1997年3月に発売された7.6以降である。


後継のMac OS XはのちにOSX、さらに2016年からはmacOSという呼称に変わっており、今日、従来のMac OSを指す場合はClassic Mac OSと呼ばれる。


沿革

初期

最初のSystem Softwareは1984年にMacintoshとともに登場した。白黒でシングルタスク、階層型のファイルシステムを持たない(ファイルブラウザのFinderで擬似的に再現していた)という、極めて簡素な環境であった。


GUIを実用的な速度で動かすことができるのが売りであったが、これをQuickDrawというグラフィックルーチンによって実現しておりカスタムチップには一切頼っていない(つまりCPUによるソフトウェア描画)。QuickDrawをそのままGUIアプリケーションとして実装したのがMacPaintであり、同ソフトは初代MacにバンドルされてGUIによるソフトウェアがどのようなものなのかを知らしめた。また、QuickDrawは印刷にも用いられ、画面表示と印刷出力が完全に一致していた(Mac以外のワープロソフト等では画面表示と印刷結果がまるで違うのは当然のことだった)。これらは当時の他社にとっては驚異の的であった。画面表示をそのまま印刷するとジャギーが目立ってしまうが、1985年にAppleはAdobe開発のPostScriptを搭載したプリンターを発売し、Adobeのアウトラインフォントを揃えることで商業レベルの印刷が可能(DTP)になった。


1985年のSystem 2.1でハードディスクなどの大容量ボリュームと階層型ファイルシステムに対応したHFSを実装する。また同年にはDTP関連のソフトや、Excelなどのオフィスアプリケーションが揃いはじめ、Macがビジネス用途に広がった。Mac対応のMIDI音源やソフトウェアシーケンサーも現れ、音楽制作(DTM)の環境も整いはじめた。


QuickDrawは1987年のMacintosh IIの登場とともにカラー化する。AdobeからIllustratorの初めてのバージョンがリリースされたのもこのころで、当時まともなカラーマネジメント環境を持っていたほとんど唯一のコンピュータであったことが高く評価され、デザイナーの間でMacintoshが広く使われ始めた。 また同年秋に登場したSystem4.2(System Software 5.0)から擬似マルチタスク環境であるMultiFinderを搭載し、同時に複数のアプリケーションを動かすことができるようになった。


1989年のSystem6.0(日本語版は漢字Talk6)で24ビットフルカラー(1677万色)に対応した。TrueTypeによるアウトラインフォントを標準搭載し、Adobeから高価なPostScriptフォントを買わなくても簡易的なDTP環境が手に入るようになった。1990年にPhotoshopがリリースされ、それまで高価な機材が必要だった写真のレタッチ作業がパソコン上で安価に実現できることから、写真・デザイン業界へのMacの浸透に拍車がかかった。


Mac OS 7

1991年のSystem 7でシステム全般が大幅に刷新・強化され、擬似マルチタスク機能をシステムに完全統合、白黒時代の見た目を引きずっていたインターフェイスもカラー化された。32bitアドレスに対応した仮想メモリ機能を搭載し、最大で4GBのメモリ空間を扱うことができるようになった。もちろん4GBものメモリを搭載できるMacは当時存在しなかったが、ハードディスクをメモリがわりに使うことで物理メモリサイズを超える巨大なファイルが扱えるようになるのである(従来は24bitアドレスで最大16MBの物理メモリ空間しか使えなかった)。Finderにアイコン編集機能を追加し、ユーザーがアプリケーションや書類のアイコンを簡単に差し替えることができた。


現在のmacOSでも広く使われているAppleScript(OSレベルのマクロ言語)や、QuickTimeを標準で付属するようになったのもこのバージョンから。日本語対応は遅れ、1992年のSystem7.1(漢字Talk7)からになった(WorldScriptという多言語環境の完成を待って日本語対応したため)。漢字Talk7はことえりを初搭載したバージョンでもある。


なおこのバージョンはそれまでのシステムソフトウェアに比べて格段にサイズが大きく、最小限起動可能な構成であっても1.44MBのフロッピーに収めるのが精一杯であった。特に漢字Talkは7種類の日本語TrueTypeフォントが付属したためフロッピーディスク26枚組という驚きのボリュームであった(CD-ROM版もあったが)。


この後、System7/漢字Talk7は順次PowerPCへの対応、Open Transportによる新しいネットワーク機能、テキスト読み上げ、Java仮想マシンの搭載...などの拡張が重ねられるが、QuickDraw GX、OpenDocやPowerTalkなど野心的な機能を目指しながら普及しないまま途絶えてしまった技術も多い(一部はMac OS9 やOSXの時代になってから名前を変えて日の目をみることになる)。さらに新しいMac OS 8(当時互換機路線を目指していたために正式にOSとしての名が与えられた)として構想されていたCopland(コードネーム)の開発が頓挫し、Coplandに搭載される予定だった機能のうち完成したものから順次搭載する方針に切り替えた。


Mac OS 8以降

こうして1997年にリリースされたMac OS 8は、FinderがCoplandのものになり、見た目が従来のフラットデザインから「プラチナアピアランス」という立体感あるものに全面刷新された。Finderのマルチスレッド化により、ゴミ箱を空にしたりファイルをコピーしている最中でも他の作業ができるようになったほか、コンテキストメニューに対応し、2ボタンマウスが有効に使えるようになった(Macのマウスは基本的に1ボタン)。Appleの経営の実権を握ったスティーブ・ジョブズの意向により互換機へのライセンスは打ち切られた。MacromediaからFlashDreamweaverが登場したのもこのころで、当時デザイン業界で圧倒的な地位を築いていたMacはWeb系の制作にも展開していく。


1998年初頭にマイナーアップデート版の8.1が登場。。新しいファイルシステムとしてHFS+(これも元々はCopland用に開発された技術)を実装し、巨大なファイルを扱う機会が多い映像制作業界でMacが地位を築くきっかけとなった。同年秋に登場したMac OS 8.5からはPowerPC専用バージョンとなり、ファイル内容の検索機能(従来はファイル名のみ)などを搭載した。


1999年のMac OS 9リリース時にはすでに次期バージョンのMac OS Xが発表されていたが、Keychain(パスワードなどの一括管理)、擬似マルチユーザーと音声によるログイン、TCP/IPを介した個人用ファイル共有などの新機能が多数搭載された。最後のバージョンは2001年にリリースされたMac OS 9.2.2である。


2001年から2003年にかけてMac OS Xに置き換えられたが、DTPユーザーを中心に2000年代後半に至るまで(一部は2010年代に入ってからも)Mac OS 9が使われていた。


なお、最後までプリエンプティブ・マルチタスクには移行できず、疑似マルチタスクのままであった。一応、抜本的な改良として搭載する計画はあったが、OSXへの移行で立ち消えになってしまった。また、メモリ保護機能を欠いたままであったので、プロセスが暴走すると他プロセスやシステムのメモリ領域を破壊してしまいシステムエラー(いわゆる爆弾アイコン)、という問題点も頻度こそ少なくなったが残されたままだった。


関連タグ

Apple_Inc. OS Macintosh OSX

DTP デザイン PICT QuickTime

マイクロソフト Excel MacOS

Adobe AdobeCS Adobe_Illustrator Photoshop

DTM AIFF AppleLossless iTunes

擬人化 OSたん OS娘

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