もともとは「Warez」をローマ字読みした言葉である。
違法コピーされたソフトを「割れもの」などと呼んだりもする。
「割れ」のリスク
当該ソフトはどんな小さなものであっても開発者が多大な手間と費用をかけて造り上げたものであり、対価を支払わないということは開発者に対して非常に礼儀を失した行為であると同時に特に大作ソフト等だと開発資金を売上によって回収できなくなるため開発環境の悪化にも繋がり、開発元ならず全ユーザーへの迷惑行為といって過言ではない。
また、こうした「割れ」を流通させる者のモラルは低いために、悪意をもってコンピューターウイルスなどを混入させていることもある。
こうした「割れ」を探し求める過程で暴露ウイルスに感染し、パソコンに保存されていた恥ずかしい写真や業務上の重要書類が流出し、身の破滅を招いた者は数知れない。
また、ソフト会社から提訴され多額の賠償金を請求されることもある。故にこうした「割れもの」は避けるべきとされている。
また、違法コピーソフトを堂々と使う人達は「割れ厨」と呼ばれている。
しかし、この中には対価を出している人を「購入厨」と莫迦にして居直り「クソな作品を出す方が悪いのだから割れるのは当然」や「金がなくて買えない人たちの需要に応えている」という自己正当化理論を繰り出す者もいれば、「購入厨こそ黙れ。無料で見るからこそ正当な評価ができるんだぞ」と主張する者もいたりする(どんなにつまらん作品でも金をドブに捨てたと認めたくないのでこれは面白いんだとバイアスがかかる所為とのことらしい)。
違法コピーへの対策
各ソフトメーカーともコピープロテクトに様々な工夫をこらしており、正規に購入したものでないと動作不良を起こす様仕掛けしてあるものも多いが「割れ厨」とのいたちごっこになっている面もある(この弊害はまれに正規品を使っても動作不良を起こしたり、重くなりすぎて動かせない例もある。※後述)
また、「割れ厨」の存在はファンサイトや同人のジャンルでも何かと雰囲気を悪くするため、
怒りを覚えるゲーム等の正規ユーザーが作る「100の質問」などには正規に購入しきちんとクリアしないと引っかかる設問を設けている所もある(100ともなると、要するにマニアくらいしか受け入れられないということであり、一般ユーザーは門前払いを喰らうことになる)。
ネット上へのアップロードについての課題
最近では商業誌および同人誌などの作品が原作者や版権元の許可も得ずにウェブ上にアップロード公開されてしまうというケースが問題視されている。任意の同人誌がネット上にないか検索してみよう。英語や中国語版なら見つかったが、なぜかオリジナルの日本語版だけない。そんなことないだろか?
所謂「漫画のアップロード」問題には需要があるのに、公式的にそれを満たす供給がないから言われており、出版社の中は電子書籍という形でネット上で漫画作品を公開している所もあるが、それもだいたい特定の作品の限定的な部分だけだったり、閲覧にはなんらかの制約があったりで、全作全話が常に読めると限らず、そこを突く形で漫画の違法アップロードサイトが作られ、むしろそちらの方に人が流れてしまうことにもなりがちである(公式のサイトで閲覧しようにもコピープロテクトの入れすぎでとんでもなく重くなってしまっていて使い辛くなっていたりすることもある)。
これらのサイトを潰しても潰しても後を絶たない場合が多く、そんないたちごっこになっている理由として、だいたいそれがアップロードされているのが海外のサーバーであり、日本からでは完全に規制するのが難しいことがあげられる。
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