「狂気を呪いだと思うな、定命の者よ。狂気が最も良き祝福となる者もいるのだ…それはほろ苦い慈悲かもしれんが、それでも慈悲なのだ。」
「素晴らしい!祝いをすべきだな…皆にチーズを!」
「ニューシェオスに寄ることがあったら、私を訪ねてくれ。イチゴのトルテをごちそうするぞ。一期一会のトゥルットゥー!」
ああ!それと概要!概要のためなら死んでもいい。
シェオゴラス(Sheogorath)とは、The_Elder_Scrollsに登場するDaedra (デイドラ)の一柱である。
「狂気の王」と名乗るとおり、狂気を司るDaedra。とてもテンションの起伏が激しいお爺ちゃんで、キチガイじみているのが最大の特徴。
CV:白熊寛嗣
- 腸でなわとびしたがったり
- 現人神のいる大都市に巨大な岩をぶち込んだり
- 暇つぶしのために旅人にフォークでモンスター退治をさせる試練を与えたり
- 退屈だからという理由で平和なカジートの村に、燃えてる犬を空から降らせることで混乱に陥れたり
……といった、暇つぶしでスケールの大きなやばめのことを平気でしている。
レッドマウンテンが噴火してダンマーの国モロウィンドが滅んだ事件の原因を辿れば、この岩落としから始まっているため、ダンマーからは邪悪なDardraに数えられている。一般的にも彼の思いつきで行われた行動はあまり良い結果にならないことが多い(というか何考えてんだかわからない)傾向があるようだ。性質が邪悪以前にぶっトンでいるのである。
おやおや、迷子の支配領域ちゃんかな?
支配領域は狂気を司るShivering Isles(戦慄の島、通称ガクブル島)。マッドハウスとも呼ばれる。
Oblivionでは最初に領域に行くと執事のHaskill(ハスキル)が出迎えてくれる。
暗い部屋の壁が無数の蝶となって消えていく演出は一見の価値あり。
領域はMania(マニア)とDementia(ディメンシャ)という二つの区域に分かれており、それぞれに異なる。
信者や彼の領域の住人もいろいろと狂っており、私は犬と自称するトカゲ人間や「子供を食べたい」とボヤく男。死体から人造人間を作った挙句それを「息子」と呼ぶ死霊術師。世界の滅亡を信じ、それを乗り切るために浮浪者のパンツが必要であると考えている猫獣人と非常に濃い。
謎でテッカテカの作品一覧!ああ楽しくなるぞ!
【TES2 : Daggerfall】
初登場。この頃から杖を持った紳士姿をした狂気の王という設定は固まっている。
クエストをクリアするとお馴染みのアーティファクト「ワバジャック」をくれる。
【TES2 : Morrowind】
モロウィンドではヴィヴェク・シティに隕石を落とそうとした悪神として信仰が禁じられており、信者は見捨てられたような遺跡などでひっそりと崇拝している。
【TES4 : Oblivion】
第4作Oblivionでは、彼の領域であるShivering Isleに遊びに行くことができる。
シェオゴラスに頼まれていろいろなお使いをすることになるのだが、その報酬も執事のHaskill(ハスキル)を呼び出す呪文(Haskillは基本的に何もせずに帰る。そして呼ばれる度にかなり嫌そうな顔をする)だったりする。
ちなみに追加ディスクをインストールするとシロディールのシェオゴラス神像の声優が変わる。また、メインクエストを最後までクリアしてから神像に行くとハスキルが話しかけてくる。
【TES5 : Skyrim】
第5作Skyrimでも登場。ドヴァキンに狂王ペラギウス3世の苦しみを取り除く事を依頼する。作中200年経っているにもかかわらず、相変わらずテンション高め。人助けの話っぽい依頼なのだが、やっぱりまるで意味がわからんぞ!
マーティン・セプティムの最期を見たと語り、彼を高く評価している。しかしマーティン・セプティムの最期を見とった人物は非常に限られており、またマーティン・セプティムは皇帝として通常行う職務を全く行えていないため、即位する前の彼を知らない者は彼を評価しようがない。
この事やShivering Islesのエンディングから考えられる彼の正体は……。 (※1)
【TES : Online】
Skyrimから約1000年前の姿なのにもかかわらず、Skyrimの時と同じ姿で登場している。
高名なノルド魔術師であるアークメイジのシャリドール(幽霊)をおちょくるのが大好きな様子だが、魔術師たちの魔法研究の場として用意していた島をシェオゴラスによって盗まれてしまったため、シャリドールからは恨まれている。
……かと思えば、三旗戦役(ESOの同盟戦争)をもっと面白くするためとしてこっそり混ざっていた。ついでにアーティファクトの戦鎚「ヴォレンドラング」をマラキャスから借りパクして勝手にいじったあげく、使ったプレイヤーがもっと必死になれるよう細工したおまけ付き。本人(?)いわく「ただ返却期限未定で借りただけだ」とのこと。(※2)
- ちなみにシェオゴラス(Skyrim)の正体に関して、「あの人なのでは?」と考えるプレイヤーたちはいるが、ベセスダからは特に明示されていないので、公式的には彼の正体は不明のままとされている。
- ESO 同盟戦争 (PvP)
ペリー、ペリー。もっと関連動画を。
おや、こいつは……関連イラストかね?
正直に言うが、関連タグに心当たりはないか?
デイドラロード・シェオゴラスの真の姿
狂気の王シェオゴラスは元々は秩序を司るJyggalag(ジャガラグ)という強力なデイドラロードであった。
しかし、強力すぎるが故に他のデイドラロードによって狂気の呪いをかけられ、シェオゴラスへと変貌することになる。
シェオゴラスは一定周期でジャガラグへ戻りその際にシヴァリング・アイルズを破壊する「グレイマーチ」を引き起こし、それが終わると再びシェオゴラスへと戻る。
この破壊と再建を繰り返してきたシェオゴラスは第3紀の終わりにニベン湾に領域への扉を開き、グレイマーチを阻止できる英雄をムンダスから求めていた。
「お前はわしになるのだ。狂気の王、新たなシェオゴラスに。それか死ぬかだ。」
シェオゴラスの元に現れた英雄はジャガラクを倒し、グレイマーチを阻止することに成功。
そして英雄は新たな「シェオゴラス」としてシヴァリング・アイルズを統治することになった。
杖を持った老紳士のシェオゴラスが再び目撃されるようになるのはそれから少し後のことになる。