桂宮治
かつらみやじ
略歴
高校卒業後演劇を学び俳優の道を志すが芽が出ず、生計を立てるために大手化粧品会社に就職。年収1000万のトップセールスマンにまで上り詰めたが、30歳の時にYouTubeでたまたま目にした桂枝雀の落語の面白さに衝撃を受けた事や「一回きりの人生なんだから貧乏だってかまわない」と言う考えから結婚式で退社を宣言し落語家に転向した。
その後、セールスマン時代に培った巧みな話芸で平成24年度のNHK新人演芸大賞の落語部門大賞を初めに様々な賞を受賞。二つ目時代には芸協内の若手ユニット『成金』のメンバーに名を連ね、柳亭小痴楽や神田伯山らと共に若手演芸ブームの火付け役となる。
2021年2月には落語芸術協会の落語家としては、会長の春風亭昇太以来29年ぶりの5人抜きでの抜擢真打に昇進。さらに同年12月の2代目林家三平の降板に伴い、2022年1月23日より「笑点」の大喜利メンバーに昇格(BS笑点特大号の若手大喜利レギュラーを務めていた)。自他共に驚愕の出世街道を猛進する事となった。
なお、宮治の加入に伴い大喜利は約30年ぶりに並び順が変更され、宮治は右端に座るが、落語芸術協会所属の笑点メンバーとしては4代目三遊亭小圓遊以来約41年ぶりとなる。
登場当初は黒紋付だった。しかし、2月6日放送分より、6代目三遊亭円楽が脳梗塞で入院し長期休演、一度は高座復帰したものの持病の肺がんの悪化により復帰かなわず9月30日に逝去して、結局、6代目円楽はレギュラーメンバーとして、宮治と2回しか共演出来ずに、人生共々、番組を卒業することになった。皮肉なことに、同日より宮治の着物の色が若草色に決定した。回答者時代の桂歌丸以来約16年ぶりのカラーである。ちなみに歌丸も一時期右端にいたことがある。
同年10月9日の「さようなら円楽さん追悼大喜利」では、宮治が、自分とは2回しか共演できずにこの世を去った6代目円楽に向かって、感謝の言葉を述べた。
宮治「円楽師匠、レギュラーになってからの共演は2回しかできなかったんですけど、色々アドバイスをくれて、ありがとうございました!(昇太「ありがとー‼︎」)寂しいですけど、円楽師匠と共演できたこと、私の、人生の宝物です。」