概要
フランス語でドゥミ(demi-)は「半分」、グラス((glace)は元々「氷」を指し、転じて料理では煮こごりまたは煮詰めるという意味合いもある。
これはすなわち「煮詰めた濃厚なソース」という意味で、1900年代初頭にフランス料理のシェフが使い始めたと言われている。
別名に「ドゥミグラスソース」や「ドビソース」などがあり、日本ではデミグラスソースという呼び方も一般的である。
調理法
小麦粉をバターで茶色く色付くまで炒めて一度冷ましたもの(ブラウンルー)に、牛(特に仔牛)の食肉や骨と野菜(ミルポワと呼ばれる玉葱・人参・セロリの組み合わせを使うのが一般的)を煮込んでつくった出汁(フォン・ド・ヴォー)を入れ、アクをとりながら半量程度になるまで煮詰め、更にマデラワインなどで風味をつける。
ちなみに日本の大衆洋食店などでは、肉汁や野菜の煮汁をトマトケチャップやウスターソースで調味し、小麦粉やコーンスターチなどでとろみをつけたものを「デミグラスソース」として提供されている場合も多い。