CV:江川央生
概要
マルチロボと呼称するカテゴリーに属し、戦車形態であるゴルディータンクへとシステムチェンジできる。さらに決戦兵器「ゴルディオンハンマー」と右腕「マーグハンド」へと分離変形し、ガオガイガーに装着される。
ガオガイガーの必殺技ヘル・アンド・ヘブンは機体や操縦者である凱への負担があまりにも大きかったため、それを軽減するべくゴルディオンハンマーが開発されていた。しかし、その威力もまたあまりにも凄まじく、初使用時に本体であるガオガイガーの右半身を、二度目の使用時にはダイヤモンドフォーメーションで保持していたディメンジョンプライヤーを粒子変換により半壊させるほどに至った。この対策として盾役となるべく生まれた経緯を持つ。
もともとは簡易AIで済ます予定ではあったが、グラヴィティショックウェーブの偏差等の計算に関して簡易AIではスペックが追い付かないことが判明し、急遽超AI搭載型に仕様変更。ゾンダーとの戦闘激化により、短期間で超AIを育成する関係上GGG参謀火麻激の性格をベースにしており、人格コピーという形で開発されている。少々性格に難有りで、命令無視や独断専行などが目立つが、咄嗟の判断力と決断力によりGGGの危機を幾度となく救っている。
モデルとなった人物が居る超AIだからか、それともGハンマーというハイパーツールを運用する関係か、ビークルロボの超AIに施されたアシモフ・プロテクトに縛られず、他の生命の危険に晒す可能性を無視して人命救助を行う。
ゴルディの名は開発コンセプトであるG-Teck Origin Resisting and Damage control Idea=G.O.R.D.I.が元になっている。
続編である「FINAL」では対レプリガオガイガー戦でハンマーごと粉砕されてしまう。これは同機体の操縦者が凱にとってかけがえのない人物であったために全力での戦闘がためらわれる状況だったことが大きい。
その後、頭部超AIはゴルディオンクラッシャーに移植されていた。ピサ・ソールとの最終決戦ではクラッシャーの一部として再登場し、文字通り天罰降臨させた。
基本データ
全高:25.5m
重量:625.0t
最大走行速度:125km/h
各形態・装備
ゴルディータンク
ゴルディーマーグがシステムチェンジした戦車形態。
六輪のタイヤはスーパービットドライブによってオーバーハングの壁面すら踏破可能となっている。
主砲マーグキャノンはハンマーの柄が変形しているが、これは後付け設計によるものである。
全長:24m
最大出力:750000kw
最大走行速度:156km/h
マーグハンド
対グラヴィティショックウェーブ防御ツール。巨大な右腕の形をしている。
衝撃波緩衝ブロックとしての役割から非常に強固なボディを有する。強烈な衝撃に耐えるだけでなく、Gツールの活断ウェーブが持つ固有振動周波数を緩衝するようにも設計されている。
使用時にガオガイガーの全身が金色になるのは保護用のエネルギーコーティングで、マーグハンドのGSライドの相互作用により生成される(さらにこの際、サイボーグ・ガイはハイパーモードになる)。ゾンダー核摘出用の光釘『ゴルディオンネイル』を用いて対象を叩き、外付けされた板状の釘抜きでネイルを引き抜き、動力を失った本体を粉砕する。これが『ハンマー・ヘル・アンド・ハンマー・ヘブン』である。
不発であったり、装着し続けても意味が無い場合、あるいは大質量による攻撃が必要な場合、ブロウクンマグナムと同様に打ち出せる。この緊急時用の行為をゴルディオンマグナムと呼ぶ。
ゴルディオンハンマー
正式名称「グラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール」。Gツールとも呼称される。
目標に重力波を限りなく光速に近い速度で衝撃波として伝達し、光エネルギーレベルのチリにまで文字通り粉砕する。ハンマーの制御を行うため、AIはこちら側に積まれている。ヘッド部分と柄を切り離す機構を持ち、緊急時にはガオガイガー側へと被害が行かないようになっている。
核兵器ですら無効にする強力な威力を持つ為に、使用には二重のセーフティが掛けられており、内閣総理大臣もしくは国連事務総長ロゼ・アプロヴァールから委譲された発動承認キーとオペレーターの認証用ゴールドカードの二つを必要とする。彼女自身が発動承認をする場合、キーは必要とせず愛用の杖に専用システムに挿入するだけである(内閣総理大臣が承認する場合は現在のところ不明)。
開発時にはアメリカにすら極秘で開発されており、監察の為に派遣されたスワン・ホワイトにすら秘密とされていた。
重力波に関しては本体を支える用途に使用することもでき、ガオファイガーで初使用となった『黄金の勇者王』の際にはファントムガオーがハイパーモードに耐え切れずショートして機能停止した際に、ゴルディーが重力波でガオファイガーを外から操作してバイオネットロボを撃破している。
シルバリオンハンマー
キングジェイダーが使用した際に通常金色のエネルギーコーティングが、GSライドとJジュエルジェネレーターの相互作用により銀色に変化。Gハンマーを無効化するゴルディオンモーターを取り込んだ合体ゾンダーロボすらも、その出力により打ち破っている。
マーグハンドといった防御ツールは無く、エネルギーコーティングで覆われずともジェネレイティングアーマー等もあってか機体は無傷だった。ゾンダー核を抜き出すジェイダーヘル・アンド・ヘブンは空いた左手で行い、五連メーザー砲の砲門に核が挟まる状態になる(最大5つ)。ソルダートJ自身が命名。彼は意外と乗り気だったのかゴルディーは勧誘されている。
但しこれは現地で目撃した当事者たちの証言を元にしている情報である為、正式なものではないが、『覇界王』ではシルバリオンハンマーを使用したという言及がある(レインボープレッシャーも使用が明言されているため、どのようなタイミングで使用することになったのかは不明)。
初登場はPSソフト「勇者王ガオガイガーBLOCKADEDNUMBERS」number42.2。
スーパーロボット大戦BXでもこれを再現している。原典ではガオガイガーが戦闘不能のため渋々…といったところなのだが、こちらではガオガイガーと同じ調子で「キングジェイダー!俺を使え!」と言っていたりする。
レプリゴルディーマーグ
GGGオービットベースやほかの勇者ロボと共にパスキューマシンによって複製されたゴルディーマーグ。
終始ガオファイガーとハンマーコネクトした状態で登場していたが、キングジェイダーとの戦闘で正気を取り戻し自爆を決行、グラビティ・ショックウェーブを全方位にまき散らし、先に光に還った複製勇者ロボ軍団の後を追う形で消滅した。
ダブルマーグ
ソール11遊星主との戦いの後に、ゴルディーマーグとほぼ同型で開発されたツールロボ。
レプリジン・スターガオガイガーとの戦いで残されたマーグハンドは比較的ダメージは軽微であったものの、対眷属戦では超AIを育成出来る期間も皆無な為にガンマシンと同じく、簡易AIで間に合わせとなっている。
覇界ゴルディーマーグ
トリプルゼロによって覇界の眷属としてGGGに立ちはだかる存在になってしまったゴルディーマーグ。
尚、トリプルゼロの影響でゴルディオンクラッシャーの超AIブロックそのものがAIの中枢回路に記録されていたボディーへと再構築され、再構築であるも本来のボディーを獲得している。
かつての仲間のガオファイガーに立ち向かい、ダブルマーグの頭部を破壊するも、超AIを搭載された頭部及び火麻 激のゼロ核を回収される。この時、残された機体は汚染された火麻のゼロ核によって自爆して大破している。
ゴルディーダブルマーグ
頭部を破壊されたダブルマーグに浄解されたAIを搭載される事で生まれ変わったゴルディーマーグ。
また、トリプルゼロで再構築されたボディーとは異なり、ダブルマーグに流用されていたマーグハンドそのものが2007年まで使用していたオリジナルのボディーそのものである為、実に10年の歳月を経て本来のボディーに戻る事が叶っている。