ブロウクンマグナム
ぶろうくんまぐなむ
重機動スーパーメカノイド「ガオガイガー」が放つ主兵装。
一般的な「拳を弾頭として射出する」技、例えば『マジンガーZ』の「ロケットパンチ」等は、遠方の目標を攻撃するために拳を燃料噴射器が生む推進力で射出する。この場合、ダメージを(何の工夫も作戦立てもせずに)拳の質量と加速度だけで与えようとすると、拳(マニピュレーター)が目標との衝突で損傷する危険性があるばかりでなく、射出の反動で自身が破壊される・拳を推進させる燃料が切れれば失速・墜落し役に立たなくなるなど、デメリットの多い諸刃の剣である。
これに対し「ブロウクンマグナム」は、GSライド(ステルスガオーのエンジン部)から供給されるエネルギーを利用し、右の拳と前腕部を互いに逆方向に高速回転させ、さらに機体の回転運動も使い、十分な加速力とともに殴り込む様に「拳(~肘)を弾頭として射出する」技である。
GSライドから供給されるエネルギーはその性質上ほぼ無尽蔵で、ゾンダーロボのバリアシステムも破壊できるうえ、内部動力炉のプラズマを封じ込める磁場も形成する。そのため、ガオガイガー本体から離れた拳がゾンダーや機界31原種に同化吸収されることはない。
もう少し細かい話をすると、内部でGパワーバリアを含んだGリキッドが高速回転しているため、機界昇華耐性(および後述の「ブロウクンファントム」以上の物質昇華耐性)を獲得した。
原型である「ジェネシックガオガイガー」(カインの遺産)の場合は、前腕から先ではなく手首から先を射出する仕様である。こちらの拳は半永久的なエネルギー供給が行われ、活動の持続性と耐久性を維持している。
ガオガイガーの予備パーツを取り込んだ「EI-15」が放つ、いわばゾンダーロボ版ブロウクンマグナム。こちらは右腕部そのものを高速回転させつつ、なお足りない回転力を右肩ごと高速回転させる事で補っている。
ファントムリングを用いて、より貫通力を高めた強化技。原種相手に十分通用する破壊力を得たが、リングを破壊され能力を失うリスクも伴う。スターガオガイガー・ガオファイガー・ガオガイゴーが使用する。
ギャラクティカマグナム:トンデモボクシング漫画「リングにかけろ」に登場した必殺技。強化版がギャラクティカファントムであり(ただしマグナムが右手の技でファントムが左手の技)、ブロウクンマグナム・ファントムの名前の元ネタと噂されている。
D・マグナム:『ガオガイガー』OPとよーく見比べてみよう!