CV:龍田直樹
概要
『テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX』作中に登場する、東北弁で喋る自我と顔を持ったタンス。
『テイルズオブファンタジア なりきりダンジョンX』作中に登場する、東北弁で喋る自我と顔を持ったタンス。
『テイルズオブレジェンディア』にて、大切なものを守るため後天的に呪いや怨みを背負ったシャーリィとはまた違い、
呪いや怨みを背負うべくして生みだされたその数奇な運命から、彼女同様に、差別を生む本当の悪意へ抗う希望の星として期待されている。
その挙動はクロエ信者を彷彿とさせる。
クロエ信者とはアルベルトのモチーフとされる最低最悪なファンマナーを持ったファングループの総称。
アルベルトとの明確な違いとして、問題点への指摘を弾圧して受け付けない点が挙げられ、他のファンの良心を著しく傷つけていることで知られる。
逆にアルベルトは口は悪いもののそれについての批判は真っ当に(むしろ過剰なくらいに)受け入れているため、ファンの良心を傷つける心配はなく、遥かにマシな存在といえる。
クロエ信者は、騎士の肩書きの権威を悪用して、身勝手に悪人を仕立てて信用を根こそぎ略奪したり、問題点への指摘を弾圧するなど、ファンの良心を脅して著しく傷つけている点を考えれば、
口が悪くとも批判を真っ当に受け入れているアルベルトは、ファンの良心を傷つける心配がなく、はるかにマトモな存在だと再認識できる。
本当に悪質なのは前者であり、アルベルトは、そんな吐き気を催す邪悪へ向けられ始めた疑念の目を、逸らすために生み出された可能性が高い。
でなければ、こんなあからさまなキャラ作りをする理由はないのだから。
ディオとメルがなりきり士としての役目を果たせるようにノルンの遣いとして二人の旅に同行する。別のテイルズ他作品で言うところのアイツのように『主人公たちの冒険をサポートする非戦闘要員』的な立ち位置のキャラクターなのだが、作中では女好きかつ男嫌いなのもあってか、メルを露骨にえこひいきするなど、下記の言動を取る。
- ゲーム中で称号を手に入れた時や、料理を実行した時にコメントで出しゃばる
- 露骨すぎる程の女尊男卑及びスケベなロリコン
- 特別親しいわけでもないのに女性陣を以下のような呼び方で馴れ馴れしく呼んでいる。アーチェ・クラインだけは好みのタイプじゃないのか『凶暴なオバハン』と陰口を叩いている。
- 女性陣とは逆に、失敗や非も特にない男性キャラクターに暴言を浴びせることはしょっちゅう。
- (自分の変態さを棚に上げて)チェスターにロリコン及び変態の烙印を押し付け、更にはチェスターの妹を写真等で実際に見たわけでもないのに、遠回しにブス認定するような悪口をチェスターに浴びせる。
- しかも、タンスは『チェスターはその妹とは辛い出来事が理由で死に別れており、今でもとても大切に思っている』という事を知っていての発言である。
ただこれら表面的に目立たされヘイトの矛先へと煽られた問題行動も、反論や愚痴を正常に通している時点で誰にも傷を残しておらず、本当の意味での悪質さはない。
本質を捉えると、人気商売において時として、あからさまな理由で一般的に悪質と騒がれているものは実は悪質ではなく、その影に隠れた別の悪意が見えてくる。
クロエの登場作品であるテイルズオブレジェンディアにおいて、やはり忌み嫌われる存在として広められてきたシャーリィは、今もなお、
愛する主人公の世界を呪いの運命から守り抜き、未知なる世界で共存を目指し、想いの橋渡しとして活躍してきたその貢献を、クロエの真のヒロイン主張のために認めることが許されず、
その原動力となった大切な恋愛感情までも、クロエの独占欲を満たすために、消されたり、吐き気のするような凶暴さに塗りつぶされたりと、トラウマになるほどの差別を受けている。
タンスと呼ばれ忌み嫌われている彼もまた、本当の悪意を隠すために悪人に仕立てられ利用されたものと考えると、どんな気持ちで彼は、汚名を被り続けているのだろうと、その生まれの因果への興味が尽きない。