概要
ガメラの飛行方法として元祖であり、UFOを思わせる姿から第一作目では劇中の人類や観客の度肝を抜いた。ある意味、ガメラというキャラクターの印象付けに貢献した要素の一つだと言える。
一見するとスピードがでなそうな飛行法ながら、大気圏内でもマッハ3~3.5という速度で飛行でき、『ガメラ3』ではマッハ9で飛行するとされるイリスに追い付いた場面もあった。宇宙空間では、何と亜光速に達するとされる。
実際、回転ジェットと脚からのジェット噴射による飛行とのどちらの方が速いのかは不明。回転ジェットの利点としては、細かい制御や飛行が可能な事と防御しながら体当たりや甲羅の縁による斬撃「シェルカッター」ができる事である。難点は火炎噴射や火球攻撃、牙や爪を使った攻撃ができないことだろうか。
昭和版では、回転せずに手足を引っ込めて飛行する事で、更に細かい軌道で飛行したり、人間を乗せて飛行したりしていた。
- 『GAMERA』の発表時に発売されたTシャツに書かれていた設定でも、回転しないで飛行するという物があり、更に甲羅から「ブースター」を噴かせて飛ぶとされている。
どうやって進む方向が分かるのか?、目が回ったり気持ちわるくなったりしないのか?などの疑問点は平成ガメラの製作陣も思っていたらしく、平成シリーズでは「特殊な三半規管」を持つという設定が追加された。
『小さき勇者たち』では、子亀状態で手足も引っ込めない原理不明の浮遊があったが、子供達にテレパシーを使って運ばせた赤い石を摂取してからは回転ジェットを会得している。なお、劇中では披露しなかったが、設定によれば脚からのジェット噴射だけの飛行も可能とされる。
余談
- 1995年に発売された小説『ガメラ対不死鳥(フェニックス)』では、作中のガメラは昭和ガメラに近いが、回転ジェットの際に甲羅の縁を丸鋸状に変形させ、そのまま体当たりして対象を切断するという、まるで『ガメラ3』での「シェルカッター」を思わせる攻撃を行っている。
- アニメポケットモンスターにて、主人公サトシのゼニガメが水タイプの大技「ハイドロポンプ」を習得した際に、技の繰り出し方がガメラの回転ジェットそっくりだったのは有名な話である。また、カキのバクガメスの「ドラゴンテール」も光速回転するという描写になっていた。