概要
『ゲッターロボアーク』の敵勢力であるアンドロメダ流国の兵器。
唯一ゲッターに対抗できるという最終兵器とされているが、肝心のアンドロメダ流国は未来世界でゲッター軍団に追い詰められており、その時点でバグがまだ未完成で運用不可能であった。
ちなみに作中で初登場したバグは機械でできた心臓のような形をしていた。
元百鬼帝国のカーター・マクドナル(流拓馬の母を殺した真犯人)が最後の手段としてバグを過去の世界(現代)に送り込んだ。
※以下ネタバレ
使命を終えたマクドナルは拓馬に討たれる直前に設計図をカムイ・ショウに委ね、のちにゲッターの力を恐れてチームを離脱したカムイが現代で恐竜帝国の科学力を使って完成させ、クライマックスで搭乗した。
ゲッターアークを圧倒する力を見せつけたが、(作者の死去もあって)戦いの途中で作品は未完となった。
そのため詳細な能力は永久に明かされることはなくなったが、原作者の石川賢氏は「(この後は)このドラゴンが復活してエンペラーへの進化を始め、ゲッターロボだけの進化の世界が待っている」と2005年出版の『ゲッターロボ全書』で発言しているため、いずれにせよ敗北させる予定だったようだ。
またカムイ曰く「このバグはすべての人間を抹殺し地球そのものを創り変える」とのこと。
こう言われると思い起こすのは漫画版初代ゲッターロボやスーパーロボット大戦α外伝で恐竜帝国が地球環境を恐竜時代へと戻すテラフォーミング技術を有していることだが、所詮は想像である。
また、後述の飛焔ではまともな戦闘シーンが描かれているがこれはこれで別作者による公式二次創作とも見れなくもないため、やはり真相は闇の中である。
因みに、外見は『セイテン大戦フリーダーバグ』という筆者の他作品に登場する「シグム・セイクン」という名の超巨大人型兵器と酷似しているが、相互の関連性は謎のままである。
アニメ
名称はBiogeocenosis(生態系) Unlimited(無限界) Genocidemachine(抹消機)の頭文字をとって名付けられたとされている。
原作では機体色が不明であったが、全体的に青を主体としたカラーとなっている。
心臓の鼓動のようにも聞こえる、不気味な動作音を発するのも特徴。
起動して地上に現れただけで大渦潮、大竜巻、大嵐を起こし、手から放つ光球から起こす赤黒い雷でUAVステルバー部隊を一蹴。肩部と大腿部から撃つ光線で文字通り海を割り煮え滾らせた上大規模な地殻変動を起こし、地球を青い星から真っ赤な星へと変え、人類の文明に多大なダメージを与えた。アークとの戦闘では、目からもビームを撃っている。
また、殆どの攻撃を通さない強力なバリアも備えており、攻防共に非常に優れた兵器である。
アークとの戦いも描写され、キリクの渾身の一撃にバリアを突破されはしたもののアークとカーンの攻撃は尽く通じず、アークシャインボンバーでも傷一つ付かなかった。
更に反撃の雷による一撃でアークを半壊させている。
原作と同じく覚醒したゲッタードラゴンとの戦いが直接描写されることはなかったが、エピローグでの描写(ハチュウ人類が火星に移住しており、ハチュウ人類によってカムイが幽閉されている)から見るに、恐らくゲッタードラゴンに破れたものと思われる。
ゲッターロボ飛焔
本編終盤および外伝エピソード「終着点」に登場。何者か(服装や言動から察するにカムイである可能性が高い)に操られ、突然早乙女研究所へ侵攻してきた。
主人公の剣たちにゲッターの行きつく先である「終着点」を見せつけたうえでゲッターロボを破壊しようと試みるが、機能停止していたはずのゲッター炉心が一時的に起動し、未来の出来事を先取りするかのようにゲッターロボ飛焔が覚醒。その影響で片腕を破壊され、飛焔が召喚したゲートに飲み込まれて姿を消した。その後の消息は不明。
なお、バグの本格的な戦闘シーンが描かれたのは本作が初めてである。
主な武器は口や胸を展開して発射する光弾。巨大な腕部や脚部を駆使した格闘能力も高く、ゲッターロボを容易に捉える機動力を持つ上にゲッターロボのあらゆる武装が通用しないほどの防御力を有する。
本作の神隼人はバグの存在を知っておらず、本編終盤でゲッターロボの存在を察知したにもかかわらず、「終着点」の時系列がストーリー序盤である事などを考えると、バグを手にしたカムイは時空間超越機スターボーダ(それに類するタイムマシン)を利用して、あらゆる時空、並行世界のゲッターロボを破壊する為に戦い続けていると思われる。
関連タグ
ゲッターロボ ゲッターロボアーク カムイ・ショウ でたなゲッタードラゴン
バグちゃん:擬人化キャラクター。
偽書ゲッターロボダークネス:悪しきゲッターの眷属「イデア」が支配する地球が舞台の作品。設定が設定だけにバグの需要がありそうな世界観とも言える。