「ゴー…」
概要
クリア編にて登場した魔物の子の一人。対応する魔本はエボニー色。パートナーはミール。
昆虫のような見た目をした魔物。「ゴー…」という無機質な声以外基本的に喋らず、パートナーであるミール曰く「難しい話が分かんないんじゃない?」と思われている。
おそらく動物系の魔物の幼体であり、ウマゴンやロップスと同様に人間の言葉を理解はしているが喋れないものと思われる。
圧倒的な実力差を見せつけられ、クリア・ノートの下についた魔物でもあり、クリアからも「生き残らせたい家族もいないから残してやる」という形で生存を保証されている。(もっとも、魔界の魔物すべてを魔界の王となったクリアが消し、クリア自身も自死した後の完全な孤独という状態での生存だが。)
背中にカブトムシのような羽があるほか、任意で黒い靄のようなワープゲートを出現させる能力を持つ。
使用する術
- ディオボロス
黒いエネルギー波を飛ばす術、おそらく第一の術
- ギガノ・ディオボロス
黒いエネルギー波を飛ばす術、ギガノ級
- バークレイ・ディオボロス
相手の術を粉砕する光線を放つ
作中においてはアースのギャン・バギャム・ソルドンにて出現した巨大な剣を捻じ曲げ破壊した
- ウィー・ムー・ウォー・ジンガムル・ディオボロス
おそらく最大呪文
すさまじい破壊力を持った巨大な球体のエネルギーを飛ばす
- ディオボロス・ザ・ランダミート
空中に箱のようなものを出現させ、そこから相手の術を腐敗させる黒い球体や立方体を無数に生み出す術。アースのヴァルセレ・オズ・マール・ソルドンにて出現した無数の剣を全て消滅させた
- ボージルド・ディオボロス
黒い同心円状の盾を空中に出現させる術。パピプリオの最大呪文であるディオガ・ジョボイドを難なく防ぎきった
作中における動向
クリア編冒頭から登場。
アースとエリーの部屋にワープで現れ、彼らに戦いを挑む。作中でもかなりの実力者であるアース達を圧倒し、本を燃やすことでアースを魔界に帰す。
そこから程なくしてシェリーとブラゴの前にクリアと共に現れる。クリアの圧倒的な戦闘能力を前に加勢せず見ていたが、アシュロンの一撃によってクリアが致命傷を負った際には彼の逃走をサポートし、クリアの再生が済むまでの10か月間ワープ空間内部にてクリアを守ることを指示される。
しかし、7か月後さすがにストレスが溜まり、発散の為に魔物狩りに出かけパピプリオとキャンチョメの二人と相対する。
パピプリオをいたぶり遊んでいたが、事態を察知したキャンチョメが加勢に駆けつけ状況は逆転。キャンチョメの術に翻弄された挙句、キャンチョメの最後の術で生み出された世界の中で精神崩壊寸前までの大ダメージを負わされる。
しかし、フォルゴレが仲裁に入りキャンチョメを説得し、いくら悪者とはいえゴームとミールに過剰に攻撃をしてしまったことをキャンチョメが自覚し戦いは終わった。
優しい心を取り戻したキャンチョメは謝罪の意と、ゴームを倒すのではなくゴームと和解する道を選んで蝶や鳥の集まる花畑の世界を術で作り出しゴームと和解。魔界に帰ったら友達になろうと約束を交わし、戦いで生じた瓦礫に鳥の絵を描いてゴームにプレゼントする。
キャンチョメとの戦いと和解を経てクリアの行いに思うところが生じ、「キャンチョメも一緒に生き残らせてほしい」とクリアに懇願するが断られ、パートナーであるミールを説得し彼女と共にクリアに戦いを挑むが敗北。左腕と下半身を失う重傷を負い、最後に力を振り絞ったワープゲートでミールをガッシュの元へ送り届け、本を燃やしてもらった。(最初はゴームを厳しい言葉で咎めていたミールがその際にガッシュ達に呟いた言葉からはゴームの説得に応じた理由がゴームの成長を認めたからである事が伺える)
最終回にて魔界に帰ってからはパピプリオとも仲良くしているらしく、キャンチョメ、パピプリオの二人を肩に乗せて学校に通っていた。
余談
カンの良い人は気付いたかもしれないが、ゴームのデザインのモチーフとなったのは、今なお絶大な人気を誇る初代ウルトラマン最強の怪獣ゼットンである。
アース戦の流れもウルトラマンVSゼットン戦をリスペクトしたもので、作者も言及している。