概要
基本的に第二次性徴が訪れることで生え始める、人類には数少ない体毛の一種。体毛は男性ホルモンとの関係が深いため、男性では肛門や腹にまでかかるほどの剛毛を生やす者が見られる一方、女性では稀に生えない人もいる。
体毛の殆どを退化させた人類が、何故陰毛を存置しているのかという生物学的理由は未だ不明である。
性器を保護するためであるという説や、異性を興奮させるフェロモン(体臭)の保持のためであるという説の他、第二次性徴と共に発生・発達する点から性交(即ち子作り)が可能になった事を異性に知らせるサインであるという説もある。
一方、性器の保護のためであるなら生えない個体が一定数存在する説明が付かず、人類に生物学的な意味でのフェロモンの存在は否定され(単純な臭いフェチは認められているが)、栄養を十分に摂取した状態でも毛が生え揃ってから第二次性徴が終わるまで5年以上の時間がかかる等、いずれの説にも反論の余地があり決め手に欠く状態である。
色は基本的に他の体毛と同じである。金髪であれば陰毛も金色のものが生えるし、地毛が赤毛なら陰毛も赤毛となる。よって青や緑等の二次元キャラクターも同様の事が言えると考えられる。
逆に、染髪をする際に陰毛まで染める事は稀であるため、そうした人物が不揃いな色を見せているとなんかエロいという事にもなる。
濃さも他の体毛に比例する傾向にあり、特に眉毛の状態を見る事で類推が可能であると言われている。もっとも、眉毛は誰でも一定程度密集して生えるものであるため、それは俗説の域を出ないが。
余談だが、第二次世界大戦以前の日本では兵士が妻や恋人、母親など身近な女性の陰毛を「お守り」として戦場へ持参するということが行われていた。その理由としては性器崇拝の名残とする説や「女性には“タマ”が無いから弾が当たらなくなる」という言葉遊びに因んだものであるとする説が挙げられている。
また、一説には「処女の陰毛であればより強い霊験が得られる」とも言われているが、上記の実態とは合致しておらず、大戦後に半ば伝説として広められたという側面が強い。
芸術の分野とpixivでの陰毛の扱い
一般的に縮れて立体的に生えるため、描く際にはイラストや漫画で表現する際には頭髪の色より少し彩度を落とすとしっくりくると言われる。デフォルメを効かせるなら房状に密集させて「モサ毛」にしてしまうと幾分楽になる。
また裸婦デッサンでは、描く対象になるモデルは「はえてない」よりは「はえてた」方が、一般に体のバランスをつかみやすいといわれている。
だが見た目以上に描くのに高い技術が要求される部位の一つでもあり、特に女性は「はえてない」方が美しいとされがちであるため、pixivにおいては、省略される傾向にある。
また、陰毛が見える状況では高確率で性器本体も見えているため、「R-18」以下性関連タグが優先されて描かれていてもタグ付けされていないという事も多い。
関連イラスト
関連タグ
ハミ毛 ケツ毛 生えかけ 無毛(はえてない) 剛毛(たわし)
カラー陰毛:金髪陰毛・金陰毛 ピンク陰毛 銀髪陰毛・銀陰毛 紫陰毛 緑髪陰毛・緑色の陰毛 赤毛陰毛・赤陰毛 青髪陰毛・青陰毛 色違い陰毛
限定なし : 陰毛差分希望
『チャージマン研!』:セル画によく縮れ毛のようなものが映り込んでおり、キャラクターの一人のように扱われている。正体はセルの切れ端であり、昔のアニメには時折見られた現象であったが、チャー研は出現確率が群を抜いて高かった。そのため陰毛タグの付けられた非R-18作品のほとんどを同作品が占めている。
うるし原智志:漫画家・イラストレーター。陰毛イラストの第一人者として知られており「たわし原」と言う綽名さえ持つ。しかし前述のとおり「はえていない方が美しい」とされる日本では(ロリコンが多いオタク業界では)そのセンスは賛否両論とも言え、「たわし原」も揶揄的な意味合いが強い。