概要
木の枝に滅茶苦茶ソックリな昆虫。正式名称は「ナナフシモドキ」。
英名がそのまんま「Walking Stick」であるというぞんざいさからもその擬態能力の高さはうかがい知れるだろう。
和名の由来は胴体に節が七つあるから、というこれまたそのまんまな代物。本来ナナフシと言うのは枝という意味でもあり、これに似ているから「ナナフシモドキ」、通称「ナナフシ」と言われる。
ナナフシはバッタ・カマキリ・ゴキブリなどの近縁種であり、蛹にならない不完全変態の昆虫である。草食であり、その擬態の能力は鳥などの天敵から身を守る際にいかんなく発揮される。
動きは遅いもの、枝が風に吹かれて揺れる動きまで再現して敵をやり過ごしてしまう。おまけに卵は植物のタネにそっくりという具合であり、生まれながらの隠者と言える。
目撃例が少ない故に珍しい昆虫と思われがちだが、実際には東京や大阪の都市部でも生息している。単に見つけられないだけで生息能力は高く、庭木のような場所にでも住み着いて居られるのだ。
また、その遅さによってパートナーに巡り合えないのを危惧した故か単為生殖が可能。
雌しか居ない種類も多く、本ページの紹介種である「ナナフシモドキ」も雄が見つかった事が十数例しか記録されていない。
昆虫としては珍しく、成虫になっても再生能力を持つ。敵に襲われた際にはタコやカニのようにわざと足を切断して逃げることもある。流石に3本以上足を切れると確実に死亡するので面白半分でいじってはいけません。
ナナフシの中にはトビナナフシという翅のある種類もいて、日本でも沖縄県などに生息している。
多くのカブトムシやチョウより大きな体躯を持つ昆虫だが、細長い見た目なので一部を除いて大型昆虫として扱われる事は少ない。
新甲虫王者ムシキングにおけるナナフシ
おたすけムシとして登場。2016ファーストで初登場。属性はグー、レアリティはSR。
おたすけ技はグーで勝つと2ターンの間防御力を上げる「小枝隠れの術」。
なお防御アップの能力を持つお助け昆虫の中でSR以上のレアリティのムシはこのナナフシのみである。