概要
主として住職がお経を唱える( 読経 )をするときにぽくぽくと打ち鳴らしている、木でできたの器具であり、リズムを整えるため、また、眠気覚ましに使用される( そのため過去において「睡眠することがない」と信じられていた魚の形を模している )といわれる。
成り立ちと旁
この仏具は中国の仏教( 禅の一派 )の寺院で生まれた「魚板」という器具であるとされ、この形となったのは明時代と言われ、日本には室町時代に伝わり、本格的に使用されるようになったのは江戸時代であるといわれる。
また、木をくりぬいて作成されるが、その木材を乾燥させなければならないため製造には長い( 具体的には3年から10年も! )時間がかかるといわれる。
楽器として
また、すでに清朝などでは楽器としても用いられたとされ、日本でも歌舞伎等で用いられ、現代においても同様の使用例が存在する。
楽器としての分類としては鳴り物であり、具体的にはスリットドラム( 木に割れ目を入れて作られる木製の太鼓、ウッドブロックなどと同じ分類 )の一種であり、パーカッションに分類される。