ようこそ!ハガキアニマルの森
ようこそはがきあにまるのもり
概要
月刊コロコロコミックにて2006年10月号から2010年3月号まで連載。作者は同誌でヤッターマンやスナックワールドのコミカライズを手掛けた萬屋不死身之介。
ぜんめつ村という村を舞台に物語が繰り広げられる。なお、村の名前は読者公募によるもので、採用理由はハガキが来ないと村が潰れることをよく表現できているから。
第1シリーズ(以下、無印)は2006年10月号から2007年12月号まで掲載。翌2008年1月号から内容はそのままでようこそ!ハガキアニマルの森Zにリニューアル。Zの意味は予告では雑炊と説明されたが、実際は税金、ゾウリムシ、ザングース、ゾロアークなど毎回変わった。また、2009年12月号からはレギュラーメンバーを一新して「ようこそ!ハガキアニマルの森2ndz」に再びリニューアルした。 2010年3月号の最終回で再びメンバーがごはんだいすき(後述)らに戻ったためタイトルが再び「ようこそ!ハガキアニマルの森Z」になった。なお、最終回で2010年1月号の次回のお題で読者に募集したタイトルの「ようこそ!」の部分にかわる言葉が発表され「今回で最終回」に決定した。主人公いわく「読者に先読みされてた!!」。
登場人物
レギュラーメンバー
ごはんだいすき
主人公。ゴーグルがトレードマークの少年。
名前は読者公募によるもので、採用理由は「松坂大輔みたいでカッコいいから」のこと。(ごはん本人いわく「『だいす』しか合ってないよ!!」
ああああ
ヒツジのような姿の初代村長。村長時代は名前がなく、村長退任後に読者から募集した結果でこのテキトーな名前になり、さらに職業は泥棒になり一気に没落した。最終的には馬と合体しケンタウロスのような新生物になっていた。
以下はメンバー変更後も含め、読者公募キャラ
コザック爺さん
2代目、4代目、6代目(最終回)村長。片腕だけムキムキのアヒル。スーパー写真館を担当していたが、投稿者がほとんどおらず、爆発しその後消滅した。コザック自身も爆発に巻き込まれ、どこかへ吹き飛ばされたものの、読者募集キャラクターのアフロ亀がクッションになり辛うじて残っている。後にああああと結婚し、下記の子供たちをもうける。
ケロ彦(けろひこ)
1コマギャグの泉担当のカエル。ブリーフ一丁だったが、夏服の募集により葉っぱ一枚となった。
トレードマークの膨らんだほっぺの中では消えていった芸人たちが頑張っている。
タヌキン
タヌキン美術館→もしもミュージアム担当のタヌキ。プライドがない。後述のボスが村長に就任してからはかれに従っていてモヒカン頭に武装のような格好になっていた。その後、2ndzでは主人公を務めた。
ボス
3代目村長。軍服にサングラスという容姿で常に葉巻をくわえており大砲や戦車を好む。レギュラーメンバーではごはんとともに数少ない人間キャラ。当初はタヌキンに代わる美術館担当だったがその後村長に就任。その後は彼の恐怖政治的政策により村が大変なこととなっていたが、玉ねぎが弱点であることを見抜かれたため村に平和が訪れた。
その後の裁判により彼に与えられた罰は階段の3段目になるというもの。
コザックの子供たち
卵から生まれたコザックとああああの子供たち。複数体いるが個別の名前はない。
またその中には実写の読者やヨースター島の恐竜もいる。なお、前者は普通に帰宅、後者は任○堂に就職という理由で初登場回以降登場してない。
2ndzのレギュラー
2ndzではタヌキンに加えて以下のキャラクターがレギュラーを務めた。
スローン
タヌキンに代わりもしもミュージアムの担当。カエルのようなトカゲのような謎の生物。漢字以外はカタカナで話す。タヌキンいわく「こんなどっちが前か後ろかわからないやつに負けるなんて…」。
血リス(ちりす)
ケロ彦に代わり1コマギャグの泉担当(血リスが担当になったのと同時にコーナー名が1コマギャグの泉から1コマギャグの血の泉になった)。名前通り体中から血が噴き出している。
カメどん
二足歩行のカメ。ああああの代わり。特に役職はない。新レギュラーメンバーの中で1番常識があり、唯一のツッコミ役でもある。
ガム
5代目村長。普通のガムである。パッケージに花のマークと「ソンチョーガム」と書かれている。ガムなので話せない。アニマルの森2ndzの第1回でスローンらに食べられてしまった。
主なコーナー
レギュラーコーナー
ハニマルけいじ板
アニマルの森の新しい住人を、読者に募集してもらうコーナー。新しい住人基本的には一話限りの登場であるが、上記のようにレギュラーになったキャラもいる。また採用されたキャラクターの中には著作権スレスレのキャラクターも存在する。担当キャラは2代目村長のコザック爺さん。以前は初代村長のああああが担当していた。
スーパー写真館
読者から送られた写真を紹介するコーナー。開始当初からのコーナーだったが、前述の通り不人気のため消滅した。
1コマギャグの泉
コロコロコミックの漫画の中から1コマを選んで、セリフを変えるコーナー。
タヌキン美術館
毎回の決められたコロコロコミックの漫画作品で出てくるキャラクターをリアルにして書いて載せるコーナー。リアルといっても大抵はおふざけイラストであり、ぼくはガリレオがお題の時はキャラの名前の由来となったガリレオ・ガリレイや徳川綱吉の肖像画を描いて送る読者がいたり、ドラベースがお題の時はクロえもんと題して某大手宅急便のマークやひろしと題して同じ名前の春日部の足の臭い係長を描いた読者がいた。
担当キャラはタヌキンだったが、その後ボスが担当になり、タイトルもボス美術館となったが、また以前のタヌキンが担当に戻った。
もしもミュージアム
美術館と交代というかたちで始まったタヌキンのコーナー。毎回お題に沿ってコロコロキャラのもしもを想像して絵を描く(例:もしも切札勝舞が髪型を変えたら?)。
一度読者キャラのくさぎが担当となったことがある。
単発コーナー
上記の他にも毎回、その回限りのお題が募集されていた。
村のシンボル
読者から村のシンボルを募集し、採用されたのは写真館がつぶれて間もなかったコザックをモデルにした銅像。さらに村の旗としてダイソーと書かれた旗が採用され、こちらは後述のテーマソング披露時にも登場した。
村長選挙
不定期に開催。村長になってほしいキャラのイラストを描いて送る。
ぜんめつ村のテーマソング
無印最終回で発表された村のテーマソング。読者から送られた歌詞をつなぎ合わせて作られたが、歌詞の中に本当の幸せ教えてよというフレーズが登場する。
Z-1グランプリ
「Z」初回で開催。読者キャラがレギュラーの座をかけ、レギュラーキャラたちとタイマン勝負。ボスはこの大会でタヌキンに勝利し、レギュラーとなった。
またああああは実写の読者(上記のコザックの子供とは別人)と対戦し敗北した。
余談
- コロコロのハガキコーナーは基本本誌の真ん中あたりにとじ込み形式で本誌より小さいサイズで掲載されるが、本作はその枠を飛び出し通常ページ部分と別冊付録に掲載されたことがある。(前者は前後編の後編扱い、後者は特別編でハガキの紹介はない純粋な漫画形式)
- 2007年4月号掲載分ではエイプリルフールにかけたネタなのか、ぜんめつ村の隣にあるニセモノ村なる村を舞台ににせごはんだいすきやああああ(当時は村長)にそっくりなオッサンなどのレギュラーメンバーのニセキャラがメインとなり、本物のごはんたちはラストにのみ登場。ニセキャラはどれもごはんたちをイヤなヤツにしたような感じであった。