ルト姫
るとひめ
概要
ゾーラ川の上流にある「ゾーラの里」に住まうゾーラ族の姫。
一人娘のため父・キングゾーラから溺愛されている。
一人称は「わらわ」で、古風なお姫様口調を用いる。稀に語尾に「ゾラ」と付けることも。
性格はおてんばでわがままだが、根は素直。本作発売当時はまだそんな用語こそなかったが、いわゆるツンデレ。
N64版ではほかのゾーラ族と同様に何も身に着けていない裸の状態だが、3DS版では下着のようなものを身に着けているように見えるデザインに変更された。
pixivでのタグ表記は「ルト」の場合もあるが、他のキャラクターとの混同を避けるためか「ルト姫」の使用率が高め。
作中での活躍
ゾーラ族の守り神であるジャブジャブ様に飲み込まれてしまったところをリンクに助けられるが、母の形見である精霊石「ゾーラのサファイア」を紛失してしまい、リンクに半ば強引に捜索に協力させる。その後、自身の窮地を救ったリンクを気に入り、サファイアを彼に授ける。
ちなみにこの精霊石はゾーラ族に伝わる秘宝でもあり、彼女曰く「言わばゾーラのえんげーじりんぐ」ということだそうなので、これを贈るということはつまり……。
なお、ダンジョン内ではルト姫を持ち上げて移動することになるのだが、ダンジョン攻略の都合上スイッチを押すための重しに使われたり、敵に投げつける武器にされたりする。しかもブーメラン(このダンジョンの中盤で入手できる武器)でないと通常は倒せない敵にもダメージを与えられるので、「一応攻撃にも使える」どころの話ではなく、一つの武器として普通に有用。
……こんな扱いを受けてよくリンクを気に入ったものである。
7年後の世界ではわがままな性格は鳴りを潜め、肉体的にも精神的にも大きく成長している。
子供時代に(ほぼ一方的だが)リンクと婚約した事もしっかり覚えており、彼と再会した時には自身の事を「そなたのフィアンセ」と称している。
水の神殿のボス・モーファによってゾーラの里が凍りついてしまい、呪いを解くべく単身立ち向かうが消息不明となる。リンクがモーファを倒した後に水の賢者としてリンクの前に姿を現す。褒美として永遠の愛を与えると告げるが、今は賢者としての使命が大事だとして引き下がった。そしてゼルダ姫は生きているはずだと伝え、リンクを励ました。
ゼルダ無双
『ゼルダ無双』では『時のオカリナ』の大人時の姿で、中身の設定もほぼ流用している。魔法の力によって水を自由に使役して戦う。ピンチのところを助けると「そなた、わらわのために……」と照れた様子を見せる。
ストーリーではゼルダ姫の偽物に操られたダルニアに囚われていたが、インパたちに救出されたことでダルニアと共に仲間となった。残念ながらレジェンドモード(メインストーリー)内では操作キャラにはならない。ゼルダを操作キャラに選んだ場合、彼女の役回りはルト姫が行うことになる(ラスボスとの最終決戦でリンクに光の弓矢を授ける)。
少ネタ
続編『ムジュラの仮面』には、彼女に容姿がよく似たゾーラ族の歌姫・ルルが登場している。
姫川明作の漫画版での特徴
原作では「父にはナイショ」ということにしてリンクにサファイアを渡したが、こちらでは父親と婚約者に「もう渡しちゃったゾラ」と告げて愕然とさせている(婚約者に至っては泡を吹いて気絶までしていた)。
後に水の神殿に乗り込む際にリンクと合流し共にモーファと戦った。