ベヘモット(デンドロ)
べへもっと
この項目はWeb版のネタバレを含みます。閲覧にはご注意下さい。
『――Ganking(あばれるよ、がおー)』
概要
作中に登場するマスターの一人。
ドライフ皇国に所属する超級で、ドライフの討伐ランキング1位。
超級達の中でも頂点に君臨する「3人の最強」の一人であり、西方三国最強のマスターとして名を轟かせている。通り名は物理最強。
人物
アバターはヤマアラシを小型犬程の大きさにしたような見た目。
いわゆる動物アバターだが、デンドロ初期勢で長年活動しているため苦もなく動かすことができる。
性格はかなり排他的で、動物アバターにした理由も人との接触を避けて出歩くため。
しかし人並みの常識は持っており、何かと脳筋なレヴィを諌める描写もよく見られる。
自身を初めて人間と見抜き接してくれたティアン、クラウディアに対しては、友人として何よりも大切にしている。
小動物として振る舞うため、普段は省略したネットスラング(XDやlolなど、アニメでは動物の鳴き声の様に発音している)で話し、レヴィに抱えてもらって移動している。
あまりに強くなりすぎたことから同格の戦いができる者がほぼおらず、楽しく闘える相手に飢えている。
しかし最強故に最も手の内がバレているとも自覚しており、弱者相手でも軽視せずに情報を集め、適切な手を講じることは当然であると考えている。
リアル
アメリカ人の女の子。本名は不明。
父親が亡くなっており、人間関係にうんざりして引きこもっている。
ゲーマーであり、スラングも小動物として振る舞うほかにリアルでも多用してたからと思われる。
なおデンドロには1日約20時間弱ログインしている。立派な廃人である。
亡くなった父親は作中の戦隊もの「航海戦隊クルーズファイブ」の関係者で、それ故かヒーローに対して憧れを抱いている。
デンドロを始めたのは出歩くという感覚を思い出したかっただけだったのだが、クラウディアと接することでゲームとは思えなくなり、彼女のために続けようと決心した。
能力
超級職【獣王】をメインジョブにした個人戦闘型のビルドで、HP、STR、END、AGIの物理ステータスの合計値が全マスターの中で最大であることから、「物理最強」の名を冠している。合計レベルはレイ達と戦った時点では1657。
しかしベヘモットの素のステータスは、
HP | 82,015 |
---|---|
MP | 3,353 |
SP | 49,021 |
STR | 10,055 |
AGI | 15,325 |
END | 9,987 |
DEX | 1,503 |
LUC | 125 |
と、レベルは凄まじいものの、ステータスの合計値は戦闘系超級職なのにレベルに比してかなり低い。
しかしその本領は本人のレベルやステータスではなく後述の《獣心憑依》というスキルにあり、戦闘モードに入った際には、
HP | 82,015(+23,650,050) |
---|---|
MP | 3,353(+0) |
SP | 49,021(+0) |
STR | 10,055(+216,900) |
AGI | 15,325(+210,059) |
END | 9,987(+232,020) |
DEX | 1,503(+1,058) |
LUC | 125(+100) |
...と、あり得ないレベルのステータスが上乗せされる。
これこそがデンドロにおける最強ビルド「ガードナー獣戦士理論」であり、その最大の体現者であるベヘモットの真髄である。
圧倒的なAGIとSTRによって高まりすぎた体感時間と腕力は、牛歩の速度で優しく撫でるだけで人が砕け散る。
そこにジョブスキルをのせた連撃は神話級のUBMすら瞬殺するほどの火力を叩き出す。
特典武具は全て耐性付与や耐性突破などの事故防止系で固めており、付け入る隙がなくなっている。
ほぼ唯一の対抗策は、スキル禁止系で獣心憑依を封じること。しかしAGI差で当たらない上に特典武具でまず弾かれ、仮に食らってもレヴィアタンは健在なのでそのまま潰される。
また空は飛べないので対空に乏しいのも欠点であるが、レヴィアタンがベヘモットを空にぶん投げれば大体は解決する。
ステータス、スキル、特典武具、本人の思考。
あらゆる方面に隙がない、デンドロにおける「最強」をこれ以上なく体現したマスターといえる。
メインジョブ | 【獣王】(獣戦士系統超級職) |
---|---|
サブジョブ | 【獣戦士】(戦士系統派生下級職),【獣戦鬼】(獣戦士系統上級職),【拳士】(拳士系統下級職),【爪拳士】(拳士系統派生上級職),【苦行僧】(苦行僧系統下級職) |
獣戦士系統をメインに戦闘系の職でサブを固めた典型的なガードナー獣戦士理論の構成。
獣王で得たステータスに敵う相手はまずいないため、サブはブローチ対策の連撃と遠距離攻撃を使える爪拳士などの脇を固める構成にしており、ゲーマーらしいビルドといえる。
【獣王(キング・オブ・ビースト)】
獣戦士系統超級職。ベヘモットのメインジョブ。
固有スキル《獣心憑依》レベルEXによって、従属キャパシティ内のモンスター1体のステータスの100%を自身に加えることができる。
しかし素のステータス上昇値が低い上に従属キャパシティが異常に小さいため、サブの上級職と下級職を従魔師系統などのキャパシティの多いジョブで埋めないと、純竜級のモンスターすらキャパ内に収められない。
そのため戦闘系のサブジョブを取れないので結果として「純竜級のステータスに戦闘系汎用スキルを持たない従魔師」という中途半端な存在にしかなれず、
鍛えれば純竜級を超えるステータスを普通に得られ、更には強力な固有スキルを有する戦闘系超級職のなかでは下位に位置していた。
しかし、従属キャパシティを消費しないガードナー系列のエンブリオを対象とすることで高いステータスと戦闘スキルを両立させる「ガードナー獣戦士理論」の発見によって見直され、多くの<マスター>が求めるジョブとなった。
「――貴様程度では怪獣女王を、そして【獣王】を止められない」
エンブリオ名 | 【怪獣女王 レヴィアタン】 |
---|---|
TYPE | メイデンwithガーディアン |
能力特性 | ステータス極限特化 |
到達形態 | Ⅶ |
紋章 | 恐竜の頭蓋骨 |
CV | 沼倉愛美 |
ベヘモットの持つエンブリオ。
全エンブリオの中で最大のステータスを持ち、単体で神話級UBMに並ぶ怪物。
詳しくは該当項目参照。
ベヘモットが最大のステータスを持つ理由であり、彼女が上から踏み潰しつつ足下でベヘモットが敵を討つツープラトンはもはや手に負えない。
ベヘモットよりステータスは低いが、サイズと攻撃範囲に優れた彼女はベヘモットの不得手を埋める存在といえる。
しかしレヴィアタンが死ぬと獣心憑依のバフも消えるため、ベヘモットにとっては頼れる味方であると同時に弱点でもある。
獣王に就いてからは特典武具は全てステータス補正を持たないスキル特化のものとなっている。
また、効果はどれも事故防止のためのサポート系で固まっている。
【四苦護輪 ブルドリム】
神話級特典武具。
両手足に装着するリングで、アクセサリー枠を4枠使う。
スキルは一つのみだが効果が非常に優秀。
- 《四苦堅牢(ブルドリム)》:パッシブスキル
【ブルドリム】の装備スキル。
自身のENDに比例した病毒系・精神系・呪怨系・制限系の状態異常耐性を獲得する。
《獣心憑依》で莫大なENDを得ているベヘモットは無効に近い耐性を得ることができる。
デンドロは状態異常が非常に重いため、ENDに依存とはいえ全状態異常の耐性を得られるこのスキルは非常に強力といえる。
【双月爪刻 クレッセント・グリッサンド】
神話級特典武具。
形状は三日月状の半透明な刃で、装備時は両前足の横に浮遊する。
非実体武装であり、ベヘモットの超STRで振るっても壊ることはない。
自身の攻撃を物理ダメージからHP・MP・SPへの直接ダメージに変換できる耐性突破の武装。
- 《紅月ノ刻》:アクティブスキル
【クレッセント・グリッサンド】の装備スキル。
自身の攻撃を物理的なダメージから、HPへの直接ダメージに変換する。
相手の防御力との引き算は行われるが、物理攻撃耐性スキルに関わりなくHPを直接削ることができる。
- 《???》:アクティブスキル
【クレッセント・グリッサンド】の装備スキル。
自身の攻撃を物理的なダメージから、MPへの直接ダメージに変換する。
相手の防御力との引き算は行われるが、MPを直接削ることができる。
【拘泥自在 アルセイラー】
神話級特典武具。
形状は後足をペット用靴下のように覆う帯。摩擦操作の能力を持つ。
一見地味な効果だが、実はベヘモットの特典武具の中でも超級武具の次にヤバい代物で、必殺スキル発動後に使用すると「とあるバグ技」を繰り出せる。
- 《摩擦自在》:パッシブスキル
【アルセイラー】の装備スキル。
装着した手足の摩擦を調節でき、壁に張り付いたり空中に踏ん張ることが可能になる。
アバターの体重が軽いベヘモットが自身の攻撃の反動で吹き飛ばないのもこのスキルの効果。
ただし、空中を走ることはできない。
【半騎天下 グレイテスト・トップ】
超級武具。
形状はグレイテストワンの上半身を象ったペンダントで、スキル宣言により全身鎧に変化する。
変型前はアクセサリー枠、変型後は全身の装備枠とアクセサリー枠を使用する。
- 《天翔ける一騎当千(グレイテスト・トップ)》:アクティブスキル
ペンダントを超級金属製の全身鎧に変え、下記の様々なスキルが使用可能になる。
超級金属の鎧はEND換算で20万以上の強度を持ち、さらに鎧に触れたあらゆる熱量変化の影響を無効化する。
超級武具としても能力が余りに強力で多彩であるため、5分間しか使用出来ず、クールタイムに500時間がかかる。
まぁベヘモットの速度からすれば5分もあれば大抵決着がつくが。
- 《熱変動無効》:パッシブスキル
鎧に対して常時発動しているスキル。
高熱・低熱含む全ての熱量変化を無効化する。
- 《無重翼》:アクティブスキル
【グレイテスト・トップ】の装備スキル。
鎧への重力の影響を打ち消し、自身の周囲を強制的に無重力に変えて浮遊飛行する。
ただし、その移動速度は遅く、亜音速にも満たない。
この能力はSP・MPを消費しない。
- 《分子振動熱線砲(メーサー・キャノン)》:アクティブスキル
【グレイテスト・トップ】の装備スキル。
分子を超振動させて、万物を融解させる不可視の熱線を放つ。
威力と攻撃範囲はオリジナルより劣化しているが、遠距離に乏しいベヘモットの遠距離攻撃手段としては十分な威力・攻撃範囲を持っている。
この能力はSP・MPを消費しない。
スキル
【ジョブ】
- 《獣心憑依》レベルEX:パッシブスキル
【獣王】の固有スキル。
従属キャパシティ内のモンスター1体の元々のステータスの100%を自身のステータスに加える。
ベヘモットの要となるスキルであり、このスキルとレヴィアタンの組み合わせによって、HPが2300万以上、STR・AGI・ENDが22万以上と、全マスターで最大の合計物理ステータスとなる。
ステータスに特化した超級エンブリオのステータスを無条件で得られると、実質エンブリオを二つ持っているようなものであり、彼女が物理最強と呼ばれる所以となっている。
ちなみに下位職での上昇幅は下級職の【獣戦士】で30%、上級職の【獣戦鬼】で60%。
- 《獣心一体》:アクティブスキル
【獣王】の奥義。
自らと《獣心憑依》しているモンスターとの間で距離や障害を無視した意思疎通を行える。
超級職の奥義とは思えない低性能だが、通常の会話や念話よりも速く意思疎通できるため、戦闘時には意外と便利。
- 《ウィングド・リッパー》:アクティブスキル
【爪拳士】の固有スキル。
前方に自身の攻撃力に等しい威力の衝撃波を飛ばす。衝撃波は数十メートルまで飛ぶ。
ベヘモットにとって貴重な遠距離技。
- 《タイガー・スクラッチ》:アクティブスキル
【爪拳士】の奥義。
自身の攻撃の後に、同じ性質・属性・威力を有した二枚の光刃による追撃を発生させる。
つまり、自身の攻撃を三連続攻撃にする。
ベヘモットが使うことでダメージ総計60万以上、かつ耐性突破が付与されたブローチ無視の連撃となる。
- 《ぺネンスドライブ:フィジカル》:アクティブスキル
【苦行僧】系統の保有スキル。
HPを消費し、STR・END・AGIを10分間上昇させる。
素手(籠手や手袋はセーフ)の時にしか使用できず、一度使用すると30分間のクールタイムがある。
変換率は悪く、下級職分のスキルレベル5ではHP100消費に対しステータスは2しか上がらない。
しかし莫大なHPを持つ、ベヘモットが使うと...?
【エンブリオ】
- 《紋章偽装》:アクティブスキル
メイデンの共通スキル。
左手の甲に紋章を出しマスターに偽装する。
レ ヴィ ア タ ン
- 《我らこそ怪獣女王》:アクティブスキル
レヴィアタン唯一の固有スキルにして必殺スキル。
ガードナー系列によく見られる融合スキルであり、発動時点のベヘモットとレヴィアタンのステータスを合算する。効果時間は10分。クールタイムは24時間。
使用するとレヴィアタンの体格がさらに一回り大きくなり、容姿も前方に向く角の数が増えたり胸甲に似た結晶体が生えるなどの変化が起きる。通称、融合決戦形態(クライマックスフォーム)。
必殺スキルとしては最低限の効果だが、《獣心憑依》によりステータスを得ているため、実質ステータスが2倍となる。
第7章のステータスでは、
HP | 47,385,060 |
---|---|
MP | 3,450 |
SP | 50,651 |
STR | 444,350 |
AGI | 435,918 |
END | 474,340 |
DEX | 3,716 |
LUC | 325 |
となる。この時点でも圧倒的な数値だが、さらに《ぺネンスドライブ:フィジカル》でHPを3000万捧げることで、
HP | 17,385,060/47,385,060 |
---|---|
MP | 3,450 |
SP | 50,651 |
STR | 444,350(+600,000) |
AGI | 435,918(+600,000) |
END | 474,340(+600,000) |
DEX | 3,716 |
LUC | 325 |
と、STR・AGI・ENDが全て100万を上回る破滅的な数値となる。
率直に言って過剰戦力であり、大抵の場合は普段のベヘモットとレヴィアタンの連携の方が十分かつ有効な場合が多い。
発動までのタイムラグはないが、発動までにチャージ時間が必要。
しかしレヴィアタンは戦闘時に使うスキルをこれ以外持たないため、 常に待機状態にさせており実質チャージ時間はゼロ。
- 《剥界の裂爪》(ワールド・ブレイカー)
必殺スキル使用状態で、【拘泥自在 アルセイラー】を爪先に装備して放つスキル。
厳密にはスキルではなく、異常な筋力と《摩擦自在》が組み合わさって生まれたバグ技。
《摩擦自在》を全開にして空間を掴み、圧倒的なSTRで空間ごと引き剥がす。それにより【破壊王】の最終奥義である《破界の鉄槌》と同様の、空間破壊とそれに伴う周囲数キロの物体の破断を引き起こす。
【傲慢魔王】の絶対防御すら突破した、正しく仕様外の奥の手。
なお【破壊王】のそれとは違い、ベヘモットは超AGIにより反動に巻き込まれる前に退避可能。
ただしアルセイラーに凄まじい負荷がかかるため、使用後はボロボロになり、自動修復されるまでは通常使用に制限がかかる。
関連タグ
InfiniteDendrogram マスター(デンドロ) ドライフ皇国 超級(デンドロ)
ORT:原作者もユーザーであるFate/GrandOrderにも登場した、型月世界の物理最強。ただしこちらの実力は、一言で言えば意味不明。