概要
発明家グラッチが発明した代物。
元々は「低カロリーで痩せるスプレー」を作るつもりだったが、出来上がったスプレーの内容は全くの逆で、噴き付けた物を太らせるどころか最終的に破裂・爆発させてしまうという、名前の割に何とも物騒かつ恐ろしい効果を持つ。「芸術は爆発だ」ということなのだろうか……
また太らせることが出来る対象も生物や構造物、更にはピクトグラムのような平面図形まで様々である。
ゴキちゃんに対する実験(顔にスプレーを浴びたゴキちゃんは顔がパンパンに膨れて爆発、顔面黒焦げになった)で効能を知った総長ガイナモは、このスプレーでチーキュを破裂させて花火にするという作戦を思いつき、NNネレンコを派遣する事を決める。
衝撃の肥満化
前述の通りNNネレンコはカーレンジャーの4人を太らせたのだが、スプレーを浴びて悶え苦しみ、衣服のボタンを飛ばしながら膨張、苦痛からか呻き声を上げて地べたをのたうち回るなど、その太るシーンは妙に生々しい。
これらの描写は放送上の時間は1分にも満たないのだが、幼い子供たちにその手の性癖を目覚めさせるには十分だったであろう。
・他の戦隊シリーズでも対象を肥満化・風船化させる怪人は何人か登場しており、実際に一般人や男性ヒーロー、更には変身後のヒロインもその被害に遭うことがあった(ヒロインに対して未遂となった事例もあり)。
しかし、生身の状態で肥満化し、あられもない屈辱的な姿を晒すことになったヒロインは、スーパー戦隊の歴史の中でも菜摘と洋子だけである。
ブルーレーサーによってスプレーを洗い落とされるシーンでは2人とも呆然としていたり泣きそうな表情を浮かべているあたり、その精神的ダメージは相当のものであったと予想される。
・ネレンコはカーレンジャーの面々にスプレーを浴びせたのだが、よく見ると真っ先に直撃を受けたのがよりによって極度に太りやすい洋子だったのだ。
さらに言えば1番長くスプレー浴びていたのも洋子であるため他の3人に比べてやけに早く太っていき、満足にのたうち回る事も出来ず、最終的に4人の中で元の体型から最も肥大化した姿になってしまった。
菜摘の記述含め細かな詳細はこちらを参照のこと。
・ネレンコの太らせた物には「NN」の文字が浮き上がるのだが、カーレンジャーの面々や手下のワンパー等「NN」の文字が浮き上がらない対象も多々あったりとその辺りの描写はまちまちである。
また、スプレーを浴びた構造物やワンパーは一瞬で破裂寸前まで太ったのに対し、カーレンジャーは変身を解除された上で徐々に太っていった。恐らくクルマジックスーツがスプレーの効果を少なからず軽減してくれたのだろう。
・脚本段階では4人が太らされる場所は広場ではなく廃ビルの中だった。それに伴い「激走カーウォッシャー」に使用した道具なども違っており、放送では破壊された水道管から噴き出る水と機転を利かして太らせた木の枝を利用していたが、脚本では天井のスプリンクラーから噴き出た水とデッキブラシを利用している。
関連書籍では
生身のヒーローが太らさせるという特異なシチュエーション故か、出版されたカーレンジャー関連の書籍では特別な写真が掲載される事がある。
・激走戦隊カーレンジャー超全集
太らされた4人全員の個別ページに肥満化状態の特写が掲載されているという拘りぶり。本編よりは控えめな太り具合だが、顔がパンパンな恭介と実、本編より薄い灰色のシャツで苦痛より困惑気味の菜摘、全身が映された寸胴体型の状態で苦しそうにお腹を押さえる洋子、と個性豊か。
更にエピソード紹介のページではブルーレーサーにスプレーを洗い落とされてる洋子の未使用カットが掲載。本編では立ち上がった後正面からしか映されなかった身体が斜めから見えた事で、へそ辺りにまで手を持っていけないほどに太りすぎてしまった様が如実に表れている。
・激走戦隊カーレンジャー8・カーレンジャー16だいけっせん(小学館のテレビ絵本)
16体のボーゾックの荒くれ者に対してそれぞれ本編では見られない特別なワンカットが記された本であり、ここではNNネレンコと対峙した恭介と実(変身無し)の特写が掲載。 高カロリーで太るスプレーを突き付けるNNネレンコに対して太らされてお手上げ状態……といった内容になっている。
(テレビ絵本シリーズでは変身無しで怪人と対する場面がしばしば見られるのだが、上記の書籍で変身前のカーレンジャーと対峙したのはNNネレンコだけである)