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飛べ!イサミの編集履歴

2023-03-12 23:14:20 バージョン

飛べ!イサミ

とべいさみ

『飛べ!イサミ』とは、NHKで放送された新撰組を題材にしたアニメ作品。

概要

NHK教育テレビで1995年4月8日から1996年3月30日にかけて放送されたテレビアニメ作品およびこれを原作とした漫画作品ならびにドラマCD作品である。


NHKオリジナルアニメ第1作。原作となる作品は存在せず、作品のコンセプトもNHK内部で出されたものである。


NHK出版から、おおむね月イチ単位で描き下ろしの漫画版が刊行されていた。著者(作画者)は長谷川裕一。なお漫画版では主人公たちのその後を描いた「中学生篇」である『飛べ!イサミ ダッシュ』が引き続き執筆されている。

ちなみに著者の長谷川は本作執筆当時『機動戦士クロスボーン・ガンダム』と『轟世剣ダイ・ソード』も同時執筆しており、ファンを大いに仰天&心配させた。


新撰組の子孫の主人公たちが、先祖の遺したアイテムを用いて悪の組織「黒天狗党」と戦う様を描いたオリジナル作品。敵役も含め各キャラクターたちを深く掘り下げ、主人公たちも小学生らしく活き活きと描かれている。


ちなみに、この作品のディープな(濃い)ファンの事をイサピー(「飛べ!イサミが好きなピープル」の略)と呼ぶ。


あらすじ

飛べ!イサミ

母親の仕事の都合で日本へと戻ってきた、帰国子女の花丘イサミは、ある日、家に忍び込んできた月影トシ雪見ソウシから、自分たちが幕末に活躍した新撰組の子孫であり、ご先祖様が残した宝物が自らの家に遺されている事を知らされる。


ご先祖様の遺した資料を元に、その遺産を探した三人は花丘家の蔵で新撰組の秘密基地を発見し、光を放つ不思議な剣を手に入れ、ご先祖様たちが残した記録映像より悪の秘密組織「黒天狗党」と戦う使命を受け継ぐように命じられる。最初は何をバカな昔の話だ、と笑っていた三人組だったが、実は「黒天狗党」は現在でも暗躍しており、世界征服のために花丘魁博士(イサミの父)の誘拐を企んでいた。

花丘博士を狙う黒天狗党はイサミに狙いをつけており、結果として三人組の周囲には黒天狗党がらみの事件が頻発。三人はご先祖様と運命に導かれるが如く光の剣「龍の剣」をもって黒天狗党の企みに立ち向かう事となる。


初期は「少年探偵もの」の方向性で、「しんせん組」が巷で起こる事件を追い、主にイサミが剣を用いて悪党と戦うという内容だった。

中盤から黒天狗党が本格的に暗躍し始めるとともに、しんせん組もご先祖様が残した「龍の武器」である光弓「龍の牙」と光弾球「龍の眼」を手に入れてパワーアップを果たし「変身ヒーローもの」の方向にシフトしていった。


飛べ!イサミ ダッシュ

黒天狗党との和解を経て無事に中学へと進学したイサミたち。しかし中学の入学式の日、イサミたちが住む街の空に謎の飛行物体「黒船」が姿を現し、そしてすぐに消えた。黒船は多くの人の目撃談がありながら、いかなる記録媒体にも、その存在を留めなかったため世の中は集団幻覚であったのだろうと結論付けて街は平穏なままの日常に戻ろうとしていた。


時を同じくして花丘家ではイサミの学校の教諭である維新先生が下宿する事となる。


しかし戻ったはずの日常の中に紛れ込んだ者たちがいた。その名は「白狐団」。

黒船から来たと思しき彼らは、様々な手段で世の中をかく乱。偶然にその企みを見たイサミたちは再び「龍の武器」を手に取り「しんせん組」となって立ち向かうことになる。


しかし、ここにはひとつ大きなナゾがあった。

イサミたちは黒天狗党との和解の折「龍の武器」の動力源である特殊鉱石「ルミノタイト」を、その本来の持ち主であった黒天狗(鴨之丞)に帰していたのである。それが動くという事は何者かが龍の武器に新たなるルミノタイトを入れたという事であった。


その事実を示すかのように巻き起こる「しんせん組」と「白狐団」の争いの中で、彼らを「視る」事を目的とするという新たなる包帯男が現れるようになる。


さらに白狐団は「しんせん組」に対抗するため、しんせん組以上の剣客として「ムサシ」と「コジロウ」の2人組をぶつける。彼らの剣客としての腕は明らかに、しんせん組を超えていた。自分たち以上の達人を前にして「しんせん組」は幾度となく窮地に晒される。

しかし「しんせん組」の窮地に頼もしい味方が立ち上がった。それは、かつて悪の組織として活動しながらイサミたちとの和解を経て「清く正しい集団」として生まれ変わった黒天狗党だった。かれらは白狐団の企みを前にイサミたちと協力して立ち向かうことを決めたのだった。


しかし、そんなしんせん組や黒天狗党を白狐団の首魁である野火は嘲笑った。

あなたたちが、がんばればがんばるほど、わたしたちの思うつぼになる

白狐団の、そして野火の狙いは「地球人たちの社会に混乱を巻き起こす事」であり「混乱に立ち向かう者を誘発させる事」であったのだ。


その目的とは、すなわち―――地球人は争い合い相手を貶め踏みにじる事でしか物事を解決できないという事を証明する事だったのである。野火の正体とは「宇宙の国連組織の文明調査員」であり、その中でも地球の文明を危険視して「地球は連合に入れるよりも自分たちの支配下に置いて教育しなくてはいけない。まずは文明も何もかも取り上げないといけない」とする過激派だった。しんせん組はそのための宇宙世論を醸成させるためのダシにされたのである。


イサミたちは戦うことで解決してはいけない問題を、戦うことで解決しなくてはいけないという矛盾を孕んだ戦いを強いられる事となっていく……。


登場キャラクター

しんせん組


新撰組発明係(イサミたちのご先祖さま)

漫画版では、もともと試衛館の下っぱで、隊員としては非正規の見習い(実質、局に入ってない協力者)とされている。


花丘家


月影家・雪見家


大江戸小学校


黒天狗党

 以上4人が黒天狗四天王


カラス天狗


関係者


ニイハオ姉妹


白狐団

『ダッシュ』における敵組織。


幻の巨大ロボット

グレート新選ロボ

後期OPラストの左側に映っていた巨大ロボットの影の正体。

イサミたちのご先祖がオーバーテクノロジーを用いて趣味で開発したというトンデモ兵器で、日本城郭の天守閣がそのまま変形したかのような渋く武骨なデザインが特徴。

名前やデザインまで決まっており、登場すればイサミたちが乗り込む主人公機になるはずだったが、結局構想だけに終わり、シルエットだけが後期OPに登場する程度に留まった。

ただし、漫画版では正式に登場して後述のジャイアント・テン・グーと死闘を繰り広げた。


ジャイアント・テン・グー

後期OPラストの右側に映っていた巨大ロボットの影の正体。

黒天狗党の切り札として秘匿されていた最終兵器で、和風の天狗と未来的テクノロジーが融合したような和洋折衷的デザインが特徴。

こちらのみアニメ版にも登場し、陽動のために大江戸ダムを破壊するという活躍を見せた。

また、グレート新鮮ロボ同様漫画版には正式に登場して戦闘シーンを披露している。


主題歌

オープニングテーマ

『ハートを磨くっきゃない』

作詞 - 芹沢類、作曲 - 芹澤廣明、編曲 - 白井良明、歌 - TOKIO


エンディングテーマ

(1 - 33話)『Round Trip ~その手を離さないで~』

作詞 - 竹友芳彦・平手よしかつ、作曲 - KAKO、歌 - SEEK

(34話 - 50話)『負けるもんか!』

作詞 - 工藤哲雄、作曲 - 都志見隆、編曲 - 西脇辰弥、歌 - ブカブカ


関連タグ

NHKアニメ


すごい科学で守ります!:長谷川による本作の執筆がきっかけで書籍化された(担当編集が同じ)。

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