アニメ及び長谷川裕一のコミカライズ『飛べ!イサミ』に登場する、秘密結社「黒天狗党」に所属する幹部たち。アニメと漫画では大きくキャラクターが異なる。大雑把に言うと、アニメではコメディ、漫画ではシリアス。
党の総帥である黒天狗についてもこの項目で解説する。
黒天狗(芹沢鴨之丞)
名前の由来は芹沢鴨から。
表の顔は複合企業「芹沢コンツェルン」の会長。また花丘イサミの祖父、花丘観柳斉の親友。
その実態は黒天狗党のトップにして、人類の文明が栄えるよりも早く地球に不時着した、人類種のエイリアン。
アニメ
お茶目なじいさんで、最終局面でも花丘博士と将棋を打っていたほど。鉱石「ルミノタイト」の力で何度も若返り、宇宙への帰還を待っていた。龍の剣とほぼ同じ構造のルミノタイトをコアパーツとする剣を所持している。
彼の宇宙船は巨大ルミノタイトを動力源としているが、地球では人間の感情に反応して暴走する危険がある(実際にイサミの感情に反応して暴走した)。安全に運用するにはルミノタイトに詳しい花丘博士の協力・同乗が必要不可欠だが、このプランは同時に花丘博士とイサミを引き離す事を意味し、お互いの正体を知ってイサミと対峙した際に黒天狗本人もやや躊躇い気味だった。
アニメ版の後日談に相当するドラマCD版では妹の白天狗が登場。彼女の宇宙船もルミノタイトの暴走で地球に不時着するが、軽度の損傷で済んだ為、花丘博士によって修理され、彼女と共に念願の宇宙帰還を果たした。
漫画
宇宙船建造のためにルミノタイトを狙っていた。世界征服はあくまで建前に過ぎず、そのために銀天狗らに裏切られる。最終巻で、地球人を見下しつつも、自分も自らの妄執に狂っていたことを悟り、さらに打算のない子供たちの真心に触れ、涙を流しつつ宇宙に帰還した。
続編『ダッシュ』ではストーリーに直接関わらないが、彼の剣が地球に残されており、イサミが借りてムサシ(武蔵野静香)との決闘で使用した。
からくり天狗
詳細は本人の項目で。
アニメではメカニックの天才で、四天王のリーダー格。そのため、黒天狗の本心を知ると組織を裏切り、巨大ロボット「ジャイアント天狗」で世界を支配しようとした。
漫画では、黒天狗とともに地球に舞い降りたロボットが何度も改修を受けた姿。心を持ってからは、黒天狗の命令に背いてまでも彼を守ろうとした。
ゴールデン天狗
四天王のギャグ担当。
アニメ、漫画ともにほぼ同じ。ズボンがしょっちゅうずり落ちる。が、四天王きっての悪の心を持つ。得意技はスネークバリアーなどの、マジックを応用した技。からくり天狗が工学的なメカを使うのに対し、ゴールデン天狗はケミカル的な兵器を多用する。
ターバンを巻き蛇を操ることから、ネタ元は「東京コミックショウ」のショパン猪狩。
銀天狗
アニメでは四天王の爽やかさ担当、漫画では知性担当。
アニメではお茶目で爽やかな好青年、かつ嘘をつくのが嫌い。作中でも「貴公子」然とした振る舞いが目立った。いってみりゃ、しょくぱんまんみたいなもの。
漫画では、黒天狗から仕込まれた帝王学により四天王のリーダー、かつ「力」を盲信する冷酷な悪役(長谷川おなじみの)として活躍。しかし、イサミの真心に打たれ、改心。
黒天狗が去ったのち、アニメと同じ性格になり、正義の組織「いい人黒天狗」を率いる。ギター弾きながら出てくるって、早川健(快傑ズバット)か。ウクレレだったら牧伸二だが。
ヨロイ天狗
四天王の武力、およびお色気担当。
鎧の下にいるのはオッサンかと思いきや、花も恥らう女子大生の芹沢ルリ子さんだった。
よく黒天狗に鎧を脱がされ、ナイスバディーをさらし、そのたびに恥ずかしがる。
だったらなんか着なさいよ。いや、着ないほうがうれしいさ。
天狗のお面にボイスチェンジャーが仕込まれており、その状態でのCVは梅津秀行。