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渡辺航の編集履歴

2023-03-19 06:39:06 バージョン

渡辺航

わたなべわたる

日本の漫画家。長崎県出身。

プロフィール

生年月日1971年3月9日
出身地長崎県長崎市
身長170→172㎝(※)
体重61㎏

※長らく身長は170㎝と公言していたが、人間ドックで測ったら172㎝だったことをスペアバイク公式ファンブックで明かしている。本人曰く記憶違いであって、伸びたわけではないとのこと。


概要

代表作は「弱虫ペダル」シリーズ。秋田書店週刊少年チャンピオンで連載中の本篇と、別冊少年チャンピオンで連載中の「SPARE BIKE」がある。

そのほか、2019年まで講談社月刊少年シリウスにて「まじもじるるも」が連載され、共にテレビアニメ化を果たしたヒット作品である。


漫画家になりたいと思ったきっかけの源流は、小学2年生の時に読んだ鳥山明Dr.スランプの単行本を読んで感動したことからである(渡辺の出身校でもある長崎大学の学生とのインタビューより)。


不遇の時期

現在でこそ売れっ子漫画家の一人であるものの、デビューしたのは1986年、つまり「まじもじるるも」の連載開始(2007年)から20年以上も前である。

当時は15歳という若さでプロデビューを果たし、集英社の赤塚賞も何度か受賞した。長崎大学卒業後地元企業に就職するも漫画家の道を目指すため上京、週刊少年ジャンプ誌で数本の読み切りを掲載したが連載を取ることは出来なかった。このときに「青年誌を紹介します」と言われて「自分は本当は何をやりたい?」と考え続け、半年もの間描けなくなったことをのちにインタビューなどで明かしている。


それからしばらく経過した2001年にマガジンSPECIAL(講談社)において「サプリメン」(ナツメハルオ名義)でようやく連載デビューとなったが打ち切り。単行本すら発売されなかった。

この頃に漫画家になる夢を諦め、長崎放送に美術部スタッフとして入社したが、それでも漫画家の夢を諦められず、入社1年足らずで退社した。


2002年にチャンピオンRED(秋田書店)にて「制服ぬいだら♪」を連載開始する(全5巻)。

2005年に同誌での「電車男~でも、俺旅立つよ。~」の連載開始に伴い、「制服ぬいだら♪」は連載中断。第一部完とされていたが、単行本が売れていないことを理由に打ち切りとされてしまった。(この影響で単行本に掲載されなかった話があった)

その「電車男」も第3巻で打ち切りとなり、しかも終盤では編集部のミスにより掲載話数が逆になるという前代未聞のミスが発生してしまう。


2006年に週刊コミックバンチ(新潮社)にて「ゴーゴー♪こちら私立華咲探偵事務所。」を連載。全4巻。作者曰くもっと描きたかったとのことだが、単行本の1・2巻が売り上げ不振だったことが影響している。


このように漫画家の中でも史上稀に見るほどの悲運をくぐり抜けてきた作家の一人である。


転機

2007年に「まじもじるるも」が読み切りとして月刊少年シリウス7月号付録小冊子に収録、当初渡辺は本誌収録でないことに落胆していたものの、その後10月号に本誌への再掲載となり、翌月号から連載開始。のちにシリウスの看板作品となるまでになり、2019年8月号の連載終了まで12年にわたる長期連載となった。更には2008年に「弱虫ペダル」が連載開始、自身にとっては念願の少年漫画誌での週刊連載作となる。


その後、「制服ぬいだら♪」の単行本が講談社シリウスKCから再発売、単行本未収録となった話や月刊ヤングマガジンに掲載された読み切り作が収録され、無事に全6巻を刊行。なお「制服ぬいだら♪」の再販版が秋田書店ではなく講談社からの発売になった理由は、前述の単行本が売れていないことによる打ち切り宣告されたときに読み切りや再開があっても秋田書店からの6巻発売はないと言う上層部の判断によるもので、これはチャンピオンRED編集部でもどうすることもできないことだった。


2012年には「弱虫ペダル SPARE BIKE」がスタート(定期連載は2014年より)。更に2007年に前述の「 - 華咲探偵事務所」に「月刊コミック@バンチ」に掲載された描きおろし特別編がプラス収録された新装版が「はなたん-華咲探偵事務所-」のタイトルで全3巻発売される。


2013年には「電車男」の新装版が少年チャンピオンコミックスより上下巻で発刊。表紙レイアウトは弱虫ペダル単行本と合わせている。さらに同年に「弱虫ペダル」、翌年に「まじもじるるも」がアニメ化される。


2015年には「弱虫ペダル」が講談社漫画賞の少年部門を受賞、秋田書店作品で同賞を受賞したのは第1回に手塚治虫が「ブラック・ジャック」で受賞して以来という快挙でもある(2010年にもノミネートされたものの受賞には至らなかったが、そのノミネートも秋田書店作品全体として実に30年ぶりであった)。さらには、自転車活用推進研究会が2年に1度、自転車活用の模範となるような著名人を選ぶ自転車名人の6代目に選ばれている。


2023年には「弱虫ペダル」82巻発売と合わせて、前述の「はなたん-華咲探偵事務所-」が新たに「はなたん-ココは華咲探偵事務所♪-」のタイトルで少年チャンピオン・コミックスより電子書籍版として発売された。内容は新潮社刊の新装版と同じ全3巻ではあるが、このほかに1話毎の分冊版も発売されている。


2023年現在「弱虫ペダル」シリーズは週刊及び別冊少年チャンピオンの看板作品の一つで、本編は1969年の週刊少年チャンピオン誌創刊からの単一タイトル作(※タイトル変更によるシリーズ化を伴わない作品)としての最長連載作でもあり、単行本も少年チャンピオンコミックスをはじめとした秋田書店発刊のすべての単行本での単一タイトル作最多の巻数(2023年現在82巻)を発刊している。そして、それまで週刊少年誌の中でマイナーなイメージが拭えなかった週刊少年チャンピオンを週刊少年ジャンプのようなメジャーとまではいかなくても、それに近い存在にまで引き上げたといっても過言ではない。


かなりの遅咲きだったが、デビューから30年以上も諦めず、漫画家として頑張ってきた彼の更なる活躍にこれからも期待したい。


作画スタイル、こだわり

作画についてはフルアナログで基本一人で行っており、背景までも自身で作画し、その後の仕上げ(ジャージのロゴ入れやベタ・トーンなど)をアシスタントに任せている。近年は作画に使うペン先の需要減少と品質低下から、2005年以前のペン先を探している模様。


本人のこだわりとしては「マンガにルビがついていてほしい」と常々思っているとインタビューで明かしている。実際に「~華咲探偵事務所」が青年誌連載で、セリフにルビがなかったことに寂しさを感じたというほど。


その他

漫画を描く傍ら自らも自転車での長距離旅やレースに出場したり、「弱虫ペダルサイクリングチーム」の監督を務めるなど、その活躍は多岐にわたる。インタビューやTV出演などで顔出しする際はほぼ必ず上に総北ジャージを着ている。


渡辺自身は個人のTwitterアカウントを持っておらず、本人の情報発信は専らアメブロがメインとなっている。弱虫ペダルのTwitterアカウントもアニメ版もしくは秋田書店公式からの発信が多かったが、2021年12月にアニメ5期発表に合わせ週刊少年チャンピオン編集部の管理による公式アカウントを開設。作品関連の情報のほか、渡辺のブログの更新情報などがツイートされている。


関連タグ

漫画家

※同名のエロ漫画家わたなべわたるもいる。


参考・外部リンク

「弱虫ペダル」今日も全力で走ります!!

渡辺航 (漫画家) - Wikipedia

少年スポーツ漫画の傑作「弱虫ペダル」が生まれるまで ~不屈の漫画家:渡辺航~

あの名勝負の誕生秘話からケイデンスの出し方まで!「弱虫ペダル」渡辺航が1万字超えで語る連載14年間の裏側(コミックナタリー)

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