武器商人
ぶきしょうにん
概要
『4』CV:ポール・メルスィエ(レオンと兼役)、『RE4』CV:千葉繁
主人公レオンが、大統領令嬢アシュリー捜索のため訪れたヨーロッパの片田舎(スペイン)で出会った人物。
オレンジ色に輝く瞳に黒いフードを被り、口元を紫の布で覆い隠した不気味な姿で、独特の発音の英語とダミ声が特徴的。
しかし、凶暴化してレオンに襲いかかる同地の住人(ガナード)たちの中、ただ一人敵意も見せず気軽に話しかけ、お金と引き換えに様々な武器の売買や改造の取引をしてくれる。
青い炎を灯した燭台が彼のシンボルで、彼の居るところには目印としてこの燭台が置いてある。
取扱う武器
品揃えは非常に豊富で、どうやって集めたのかフードの内側には大量の銃器を隠し持っている上、ハンドガンひとつ取っても標準的なものから威力や貫通性能を重視したものなど種類が幾つかある。
さらに、ロケットランチャーといった大型の重火器まで所持しており、レオンも「戦争ができるな…」と半ば呆れるほど。
それ以上に凄いのが武器の改造技術で、威力や装填数の強化はもちろんのこと、ショットガンの装填数を100発にしたり、マインスロアーの弾丸に生物へのホーミング性能を付与するなど驚異的なレベル。
これらを教団も使えばレオンにも勝てただろうに・・・
しかし銃弾は単独では販売しておらず、武器を渡したり装弾数を増やすカスタムを行った際にフルロードしてから渡す程度。弾薬の入手は敵が落としたものや置かれているものを拾うしかないため、ほとんど手に入らないマグナムやマインスロアーの弾の貴重な補給手段として利用した人も多いだろう。支払いの際にはキッチリ弾代も含めて請求する。さすが商人!
他には回復アイテムの救急スプレーも売っている他、宝石など換金専用のアイテムも買い取ってくれるが、肥溜めに落ちたものはキッチリ価値半減と鑑定する。さすが商人!
ビジネストークも上手で、「そいつを選ぶとはシブいねー」「値段にガッツ入れといたぜ!(値引きした)」など気さくに話しかけてくる。さすが商人!
正体
実は他の住民と同じくガナードなのだが、何故かレオンやエイダを敵視せず、金さえ渡せば武器を提供してくれる。自分たちのボスであるサドラーの命令よりも商売魂が勝ったのか、それとも自我を保てる支配種プラーガを保有しているのだろうか。作中で拾える文書では幾度となく敵組織の「ロス・イルミナドス教団」が警戒態勢を見せてくるが、どう見ても教団にとって一番の戦犯はこいつらである。
攻略本によると、一人ではなく集団で活動しているらしく、基本は行商人の体でいるが、小屋に店舗を構えている商人もいる。人通りの極端に少ない場所にいたり下水道の中で営業しているのはご愛嬌。
一応商人たちも教団に対して商売がバレてはいけないとの意識があるのか、武器商人の近くに同族であるガナードがいると、話しかけても武器を売ってくれない。
国籍は村人と同じスペインだと思われる。
ガナードとしては肉体が非常に貧弱で、銃やナイフの攻撃を一発当てるだけで即死してしまう。当然、殺してしまったらもうその場所で武器の取引はできない。
ただ例外もおり、射的場での武器商人はどんな攻撃でも絶対に倒せない。
なお、レオンらを「ストレンジャー(stranger)」と呼び、何かにつけてこの単語を連呼するため、取引成立時のお礼の言葉と共に妙に印象に残る。
ちなみに「ストレンジャー」は「知らない人」や「よそ者」といった意味が一般的だが、「客」という意味もあるため、彼の口調から言って「兄(姐)さん」とか「若いの」ぐらいのニュアンスと思われる。
『ヴェルカム!』・・・Wellcome!
『イゼルオール、ストレンジャー?』・・・Is that all,stranger?
『ヒッヒッヒッヒェ…センキュウ!』Hee-hee-hee thank you!
『アァ~…アイル、バイ、イデド、ハイ・プライス!』・・・Ah,I'll buy it at a high price!
『カンバック、エニィト~イ…』・・・Come back anytime.
RE:4
『RE:4』では台詞が大幅に追加され、文書のみではあるがキャラクターの掘り下げもなされている。
日本語ボイスは中の人のおかげで陽気度が更に増え、ウェルカムとストレンジャーも言ってくれる。もう一つの変更点は海外版含め殺せないキャラになり、銃が照準できず、爆発に巻き込まれても怯えるだけで無傷である。英語版では非常にスペイン語訛りの強い英語を話す。
ただし、卵を投げつけることが可能でぶつけた場合は戦闘状態となり、一時的に商品を売ってくれなくなる。
プラーガに寄生されている影響か時折咳き込んでおり、歳なのか腰痛にも悩まされている模様。
クリアすると報酬でスピネルが獲得できる青の依頼書では青いメダリオンを「忌まわしき教団の青いメダリオン」と称して忌み嫌っていたり、ラモンをサラザール家の面汚しと呼んだりと元は現地住民で教団への強い反抗心があることが伺える。
また、本編の陽気さとは反対にプラーガまみれのアイアンメイデンとなったリヘナラドールを哀れな徘徊死体と称して楽にしてほしいと頼んだり、末期となった仲間に最期に美味いものを食べさせてやりたいとクサリヘビの捕獲を依頼したりと悲哀に満ちている部分もある。