ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

けものフレンズ11話ショックの編集履歴

2023/04/04 17:22:25 版

編集内容:キャラクター名の重複確認に伴い、「セーバル」のリンク先を変更

けものフレンズ11話ショック

けものふれんずじゅういちわしょっく

アニメ『けものフレンズ』11話についてのネタバレ項目につき閲覧注意。後述するが、けものフレンズにとっての忌み数でもある。

こうかいしませんね?

いいえ

はい

概要

けものフレンズ』とは、たつき監督が「ほっこり見られるアニメ」と言っていた通り、「ジャパリパークに暮らすフレンズはみんな仲良し!のけものなんていない!」的な友情テイストが全体に溢れ、時には動物園のおにいさんおねえさんやラッキービーストの解説を聞きながら、擬人化された動物に関する見識を深める教育番組的側面もある、ほのぼのとした癒しアニメ……

……だった

だが、今第11話の展開により、それが根底から覆されることとなる。

(以下、ネタバレにつき閲覧注意)

かばんたちの前に現れた巨大な黒色のセルリアン( 以下「黒セルリアン」)は、火山から放出されるサンドスターローを取り込み、自己修復・巨大化するという凶悪な個体だった。セルリアンハンターのヒグマキンシコウの手にも負えない強敵だったが、ミライの残したメッセージやアライグマフェネックの助力もあり、かばんはサンドスターローの放出を封じ、黒セルリアンの更なる自己修復と巨大化をくい止めることに成功する。

(ちなみに、ここで流れたミライのセリフに「この島に『あんなもの』を……」というものがあるが、直前のカットにてB-2ステルス爆撃機哨戒機砲弾に似た残骸が確認される。また、セルリアンは「形状などを記憶できる」能力を持つが、黒セルリアンの容姿が軍隊で使用されるある輸送用ロボットの形状と酷似しているなど、過去に対セルリアンの大規模な軍事作戦があり、しかも失敗に終わったのではないかという憶測が一部の視聴者の間で飛び交った)

とは言え、黒セルリアンを倒したわけではなく、その規格外の巨大さ・堅牢さは健在だったため、正攻法はやはり通用しない。そこで、かばんは一計を案じる。それは、セルリアンの走光性(※)を利用して港まで誘導し、船ごと海に沈めるというものだった。光源が少なくなる夜を迎え、ジャパリバスのヘッドライトを利用して黒セルリアンの誘導を始めるかばんたち。ラッキービーストの高度な運転技術もあって(黒セルリアンが飛ばしてきた飛び道具に被弾せず、また道中木の枝につっかかりバスが止まってしまった時は、いつものラッキービーストならフリーズしかねない状況だが、この時はタイヤを高速回転させ木の枝をへし折り事なきを得た)、作戦は成功するかに思われた。

ところが、黒セルリアンは四足歩行から突如直立し、そこから前方に倒れ込んで地響きを起こすという知略を駆使してきた。そのあおりを受けてバスはあっけなく横転。その直後に黒セルリアンの前肢がかばんたち目掛けて振り下ろされる。咄嗟にかばんとラッキービーストを放り投げて迫ってくる前肢から助けたサーバルだが、自分自身が黒セルリアンに飲み込まれてしまう。

サーバルの顛末を目の前にして顔面蒼白になり、思わず黒セルリアンに向かって駆け寄ろうとしたかばんに、ヒグマは腕を掴んで止め「冷静になれ、松明で誘導しながら海まで走るんだ」と叱咤。かばんは一旦落ち着き、作戦の微修正・再確認をし、ヒグマはラッキービーストを抱えて走り出す。が、その横にかばんの姿はなかった。かばんはサーバルを助けようと、縄を木の幹にくくり付けて腰に巻き、かつてサーバルから幾度となく教えてもらった木登りをやってのけ、樹上に到達する。そして、そこから黒セルリアンの体内に飛び込み、ついにサーバルを救出した(このシーンは木登り以外にも第1話の伏線回収となっている)。

視聴者がほっとしたのも束の間、黒セルリアンがかばんに気付いた上に、助け出されたサーバルは目覚めない。覚悟を決めたかばんは松明に火をつけ、サーバルから黒セルリアンの気を逸らすべく走り出す。

サーバルちゃん…

 見るからに駄目で…

 なんで生まれたかもわかんなかった僕を受け容れてくれて…

 ここまで見守ってくれて…

再度黒セルリアンの前肢が振り上げられたのを見届けたかばんは立ち止まり、気を失ったままのサーバルに向けて、寂しげな笑顔を浮かべながら声をかけ…

ありがとう、元気で

無題無題by<•> ☁ <•>

…次の瞬間、轟音と共に黒セルリアンの前肢がかばんに叩きつけられ、画面は暗転。EDが流れ始める。

上記の本編内容だけでも充分に視聴者に衝撃を与えた11話だったが、追い討ちをかけるように、本編後のEDでは10話までいたフレンズのシルエットが全て消え去ってしまう

せめていつもの次回予告でひとまず落ち着こう…と自分に言い聞かせた視聴者もいたことだろう。が、その次回予告までもが、PPPの姿が消え、埃まみれの看板と雑草で荒れ果てたセットの中にラッキービーストの頭部のみが映り、更に不穏極まりない警告音の様な音が鳴り響く中コウテイペンギンただ1人の声による無感情で簡素なタイトルコールだけで締めくくられるという有様に。いつものPPPによる賑やかでゆるいやり取りはどこへ行ってしまったのか。

ちなみに中国向けの配信ではそれに加え、11話にして初めてED歌詞に中文字幕がついたため、中国のフレンズたちにも「この歌詞はかばんちゃんの遺言なのか!?」と動揺が広がった。

けものフレンズの世界観にどっぷりとハマっている状態でのこの展開により、フレンズ化している視聴者たちに激震が走ったのは言うまでもない。

ただし帽子の件・カバさんの池や会話などのこれまでの細かな描写・伏線が一気に回収され、まさに最終回に近づいていることが体感できる巧みな展開になっていた点も忘れてはならない。この回の衝撃についてわざわざ記事が作れらたのも、このファクターあってこそである。

ちなみに、11話の放送後、ニコニコ動画に投稿されている第1話(無期限無料)は、案の定それまでとは打って変わって悲痛なコメントで埋め尽くされた。すっかり元気を失ったコメント職人や「すしざんまい」に代表される赤字兄貴、しんざきおにいさんサバンナシマシマオオナメクジにまで助けを求める者、セルリアンへ呪いの言葉をぶつける者、OPコメのテンプレを担うゴリラニキのもはや息絶え絶えな咆哮などなどなど…その状況はまさにどったんばったん大騒ぎとでも言うべきカオスっぷりであった。

11話放送直後のたつき監督へのインタビューで「最終話を見た人全てがハッピーエンドだったと感じるかはわからない」と言う曖昧な回答をしたこと、サーバル役の尾崎由香が最終回のアフレコで泣き崩れた、と言った情報も混乱に拍車をかけた(尤も、最終話放送前に具体的な内容を話せるわけもないのだが)。

更にその当時雑誌などに載っていたあらすじバレも、「12話は陰鬱な展開が待っているのではないか」というフレンズ達のネガティブな妄想を掻き立てるものとなっていた(この予告は12話の前に別の内容に修正されている)。

しかし、このような状況でもなお希望を失わず「たつきを信じろ」と周囲を鼓舞するコメも少なからず見られた。実際、最終話ではこの希望のコメントが実を結ぶこととなるのだが、それはまた別の話。

※走光性(そうこうせい)

生き物が光の刺激に反応して移動する習性。ことわざにある「飛んで火に入る夏の虫」は、この習性に起因する。厳密には光に集まる行動を「正の走光性」、光から逃げ出す行動を「負の走光性(主にミミズ)」と分別される。

光に限らず、生き物が特定の刺激に反応して移動する習性全般を走性(そうせい)と呼ぶ。これは主に単細胞生物や無脊椎動物(虫など)の様な原始的な生物の特徴である。脊椎動物にも備わっているが、魚類、両生類、爬虫類の順で薄まり、哺乳類と鳥類に至っては消滅している。

もしセルリアンが生き物なら非常に原始的な生命体であると推測される。特に走性行動に依存する生物程、学習行動や知能行動は低く、知能を持った動物とのコミュニケーションは難しいとされる。

しかしサーバルちゃんが「フレンズによって得意なこと違うから!」と言っていた様に、原始的であることが生命の優劣を決める訳ではないと肝に銘じるべきだろう。

狩りにおいては知略を巡らせる事は確認されており、過去には知能を持ったセルリアンも存在していた事が・・・・・・?

しかし、これだけでは終わらなかった…

2度目の悲劇

アニメ本編と直接的な関連はないが2017年3月23日の23:00から、けものフレンズ第11話のニコ生上映会が予定されていた。

ところが、その日は運営のネットワーク機器の不調により、ニコニコのサイト全般に障害が発生し、17:00頃から20:30頃までメンテナンスが行われていた。運営は「21:05に復旧を確認した」とのコメントを発表したが、これに対し多くのフレンズから「上映会は本当に大丈夫なのか」という不安の声が上がっていた。残念ながら、その不安は現実のものとなる。

上映会開場と同時に動画ページに繋がりにくくなる、繋がっても動画読み込みが終わらないという状態が多くの視聴者の間で発生し、プレミアム会員ですら「途中からしか視聴できなかった」、または「全く視聴できなかった」という前代未聞の結果に終わってしまった。

この結果、1話では「運営はセルリアン」「運営はのけもの」等の多くの運営批判コメントが書き込まれ、ツイッターのトレンドに「アクセス集中」というワードが上り、最終的にネットニュースに取り上げられるほどの騒動となってしまった。当然ながら生放送のコメント数も前回(10話上映会)と比較して大幅に減少し、上映会の最後に行われたアンケート結果も、「1:とても良かった」が89.3%、「5:良くなかった」が6.3%と、それまでの結果に比べて芳しくない数字に終わってしまった(それでも十分高いが)。

3度目の悲劇

2017年8月14日の朝7:30から、けものフレンズの再放送が開始。朝アニメ化に伴い専用OPも付けられ、ファンの間では話題を呼んだ。

11話のショックはすでにネタバレだったので、軽いショックですむはずだったが、超絶的に大変なことが翌日の最終回の放送日に発生した。

午 前 5 時 5 8 分  北 朝 鮮 が ミ サ イ ル を 日 本 領 空 に 向 け て 発 射

ミサイルは幸い領空を通過したのみで本土に被害は無かったが、流石にこの異常事態により各テレビ局は大混乱を起こした。けものフレンズの放送局であるテレビ東京とその系列局も、当然例外では無く、けものフレンズの前番組であるおはスタを中止してまで、ミサイル報道を行う程だった。

これによりファンは11話放送時と同等の錯乱状態に陥り、1話動画は初回放送と同じ様なコメントが殺到するようになった。フレンズの中の人も休止だと思い始める人が出始め、放送数分前のCM枠まで潰してミサイル報道を行っていた為、多くのファンが絶望した。

しかし…7時30分…

『フレンズのみんなー!あつまれー!!』

その画面に映ったのはミサイルなどでは無く、いつもと変わらないどうぶつビスケッツとPPP達の姿だった。

一部の局ではL字テロップでミサイル報道等が行われる等の措置が行われたが、全ての局で無事にけものフレンズの最終回が予定通りに放送され、再び初回放送時と同じ様に『ありがとう』の嵐で包まれる事になった。

この影響で「11」はけものフレンズにとって縁起の悪い数字となってしまった。

関連記事

親記事

けものフレンズ11話ショックの編集履歴

2023/04/04 17:22:25 版

編集内容:キャラクター名の重複確認に伴い、「セーバル」のリンク先を変更