概要
SF映画「STARWARS」シリーズのスピンオフドラマ「マンダロリアン」に登場する男性マンダロリアン。
ドラマの主人公であるマンドーと同じカルト的組織である「チルドレン・オブ・ザ・ウォッチ」に属している。
なお、彼のファミリーネームであるヴィズラは、「ザ・ウォッチ」と関係があると思われる「デス・ウォッチ」の首領だったプレ・ヴィズラと共通しているが、血縁関係は不明(※)。
マンダロリアンの中でも一際立派な体格を誇る偉丈夫であり、ガトリングじみた重ブラスター・キャノンを用いた高火力戦法を得意としている。
なお、「ザ・ウォッチ」の戒律により劇中では一度も素顔を晒したことはない。
演者はタイト・フレッチャーだが、声を当てているのは「マンダロリアン」エグゼクティブプロデューサーであるジョン・ファヴロー。ちなみにファヴロー監督は、「クローンウォーズ」でプレ・ヴィズラの声も担当している。
日本語吹き替え版での声優は宮本崇弘。
※ちなみに「ヴィズラ氏族」と名乗る一派は、「反乱者たち」作中でボ=カターン・クライズに臣従することを告げているが、この一族がパズ・ヴィズラの同族であるかは劇中で明言されていない。
劇中での活躍
その外見に違わず、結構短気かつ血の気の多い性格をしており、初登場では帝国軍の残党から仕事を受けたマンドーをなじっている。しかし、組織の「掟」には忠実であり、マンドーが窮地に陥ったと知ると、他の氏族メンバーと協力して彼の脱出を援護するなど、良くも悪くもカルト的組織である「ザ・ウォッチ」を体現するメンバー。
ちなみに、マンドーがなんとか惑星ネヴァロを脱出した際には、ジェットパックで彼の宇宙船の側を並走し、敬礼をもって彼を見送った。このシーンは、「マンダロリアン」season1前半でも特に印象深いシーンといえよう。
その後、ネヴァロに潜伏していたマンドーの仲間たちは指導者であるアーマラーを残して壊滅したことが語られ、ヴィズラの消息も不明になった。
だが、実質的な続編である「ボバ・フェット」で再び登場。
アーマラーとともになんとかネヴァロを脱出したことが判明した。
なお、ここでもダークセーバーを使いこなせていないマンドーに対して「そのセーバーはそもそも我が一族のもの」と決闘を申し込むなど、不穏な一面を覗かせたが、負傷したマンドーの治療をアーマラーに命じられた際には即座に従い、マンドーに労いの言葉をかけている。
しかし、マンドーが人前でヘルメットを脱いだと知るや、「背教者は出ていけ!」と激しく彼を拒絶した。
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ここから先、「マンダロリアン」season3のネタバレ注意
「マンダロリアン」season3にてまさかの子持ちであることが判明(※)。
season3第1話で「ザ・ウォッチ」の正式な一員となる儀式を迎えた少年ラグナーは息子であり、そのこともあってかなり気にかけている。
マンドーが惑星マンダロアの鉱山の泉に浸かり贖罪を果たし、同様にボ=カターン・クライズも食材を果たしたと見做され「ザ・ウォッチ」に迎え入れられた際には、納得できなかったのか不穏な空気を醸していた。
しかし、しばらくのちに怪鳥に拐われたラグナーをマンドーとボ=カターンの尽力で救出したこともあり、彼らに敬意と恩義を抱くように。その後の惑星ネヴァロ解放に出撃するかどうかを決定する集会では、真っ先にマンドー、ボ=カターンの主張する出撃案に賛同し、「なぜ戦わなければならないのか?それは我々がマンダロリアンだからだ!」と檄を飛ばし、その場を一気に参戦する空気に変えた。
その後、惑星マンダロア偵察の任務にも志願。急遽共同戦線を組むこととなったボ=カターンの部下と些細なことで対立したこともあったが、窮地には率先して武器を取り、最後はモフ・ギデオンの罠にはまった仲間たちを逃すため殿を自ら務め、愛用のブラスター砲が焼き付くまで奮戦。
この際、ベスカー合金(マンダロリアンたちを象徴する金属で、ブラスターの光弾はもちろん、ライトセーバーですら弾く強靭な合金)で身を固めた帝国残党のストームトルーパーの部隊をたった1人で壊滅させる大立ち回りを見せたが、ギデオンの切り札であるプレトリアン・ガード(のちにスノークの近衛兵を務める戦闘集団)3名の同時攻撃には防戦一方となり、奮闘も虚しく戦死した。
なお、まさかの子持ち設定判明により、マンドーとは「パパ友」じゃないのか?と妄想するファンが少なからずいる。
※実子なのか、グローグー同様「孤児を息子同然に育てている」のかは不明。