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この記事は『機動戦士ガンダム水星の魔女』第6話「鬱陶しい歌」以降の重大なネタバレが含まれますので、ご注意ください。
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「よう 久しぶりだね 俺。」
CV:花江夏樹
概要
オリジナル・エランとは、アニメ「機動戦士ガンダム水星の魔女」の登場人物エラン・ケレスの本人とされる人物に対する視聴者からの呼称の一つ。公式での(暫定的な)呼称は『エラン本人』または『エラン(オリジナル)』。一部では強化人士との区別の際、尊大な態度から「エラン様」とも呼ばれている。
これまで「エラン・ケレス」と呼ばれていた人物は、彼そっくりに整形した強化人士であり、彼の身代わりとして功績を挙げてきた。
そのため、一部の視聴者は劇中序盤で活躍した“エラン=『強化人士4号』(以降から4号で表記)”と区別するために、大元のエランをオリジナルとしてこの呼称としている。
本記事およびピクシブ百科事典では、特に断りがない限り本人物をオリジナル・エランと呼称する。
人物像
一人称は「俺」。
4号と比べると饒舌だが、尊大な振る舞いが目立ち、彼の態度は強い選民思想をうかがわせる(彼女に評させるなら「クソスペーシアン」)。
どのような地位や契約をペイル社に与えられているのか、実年齢が幾つなのかは今のところ明かされていない(もっとも、影武者とはいえ入学出来ている以上“思春期以上、20代以下”と考えられる)が、少なくともベルメリア・ウィンストンよりは社内の地位は上。
現時点では御三家の御曹司と対面しておらず(ミオリネに関しては後述)、彼らとはどのような関係かも明かされていない。
影武者が間に合わず自らベネリットグループ主催の社交会に出向く事態にCEO達へ不満を漏らしており、替えのきく人形や弱い立場の人間にリスクを背負わせ使い捨てる様は自身の保身に執着しているようにも思え、明確な企業人としての描写に関しても未だない事からも能力には疑問符が付く。
動向
久々に再会した4号がスレッタと〈決闘〉するにあたり慰問と称し労いつつ、成果を上げれば強化人士の任から解き改めて身分を用意するという『ご褒美』を用意するなど、一応は彼の働きを評価している(と思われる)。
だが、ファラクトが呪いのMSであることにも関わらず『ご褒美』に興味を示さない様子を見て対価を求めない事に対し疑問を浮かべるなど、一般的な感性を持ち合わせているようにも感じられる。
「よう俺」と語りかけるなど、自らと同じ顔の人間が活動している現状に嫌悪感はない模様。
4号と違って空気を読んだ上での言動が採れると同時に、学園在籍時の状況も把握し、学園関係者に出会っても卒なくやり過ごすだけのコミュニケーション能力も持つと、仮にも企業に携わる身故の優れた役者。
関係者であるが同社のCEO達と異なり、『ガンダム』への認識は『世間一般の通説』に準じていると思われる。
だが、遂に後任者の調整が完了すると、ニューゲンが卑劣漢である事を選定理由と返答した。明らかに嫌味でしかないが、オリジナルは意外にも憤慨する様子を見せなかった。
素性への疑念
強化人士を身代わりに立てているのは
- 企業絡みでの欠席による単位の問題を解決するため
- 影武者が決闘に勝ってホルダーになれば、オリジナルはリスクを背負う事なく学園内の地位とミオリネの婚約者の地位、更にはペイル社の地位まで得られるため
- 『ガンダム』への認識が『世間一般の通説』に準じており、GUNDフォーマットで操縦するガンダム・ファラクトの搭乗で発生するデータストームの回避または単純に『ガンダム』への搭乗を敬遠しているため
といった理由が挙げられるが、ミオリネやシャディクは経営に携わりつつも学業との両立を果たしているため理由として弱く、ザウォートを強化しパイロット技能を磨き『ガンダム』に頼らず戦えばよい話であり(もっとも、それを実現するのは困難であり近い状況だったのが同じ御三家の彼だったのだが……)、わざわざ使い捨てとなる強化人士を「エラン・ケレス」に仕立て上げる必要性に疑問が残る。
ミオリネは4号に対して『マネキン王子』の蔑称で呼んでおりインキュベーション・パーティでオリジナル・エランの姿を目にしているものの、彼女もオリジナルとは面識があるのか、影武者を用いている実態を(強化人士に関しては暗部という事もあり知りようがないものの)周知しているのかは未だに明かされていない。
後から登場したエラン・ケレス(強化人士5号)が公式ホームページのキャラクター紹介欄に載ったもののこのキャラクターについては掲載されていない。エラン・ケレスの紹介文もそのままである。5号が掲載された時点でネタバレ防止の意味はないと考えられる(ただし、4号を本物と思わせる意図がある可能性もある)。かつてガンダムシリーズでは誕生日などによってネタバレに近い情報を与えた例もあったが公式ホームページには誕生日などの詳細情報を掲載する必要はない。
素性の推測自体は現在判明した情報から多少は可能だが1クール目放送終了後に発売された雑誌(ガンダムエース3月号)ではペイル社の謎の1つとして『オリジナルのエランがどういう立場にいるのかも謎のままだ』とされている。
余談
- 2022年11月24日18時に公式Twitterに表情集が公開された。
その身分にあるまじき油断しきった寝顔に注目が集まっている。
- 第8話では第7話に登場しなかったグエルと入れ替わるように登場しておらず、演者の花江もぼかした表現で触れている。
- 影武者と容姿が似てるのは彼らの整形によるものだが、彼メインのイラストは4号や5号と一緒のものが多くまだ出番が少ないわりには他作品のように双子、三つ子に近い人気もそれなりに有るようだ。
関連イラスト
関連タグ
- ニューゲン / カル / ネボラ / ゴルネリ
- ベルメリア・ウィンストン:強化人士の調整者。
- 強化人士4号:以前までの影武者。
- 強化人士5号:現時点の影武者。
- ガンダム・ファラクト:問題点の洗い出しが終わった後搭乗するものとみられる。
- スレッタ・マーキュリー:「顔の同じ別人」にガンダムの呪いを肩代わりさせている者 同士