概要
漫画『吸血鬼すぐ死ぬ』の登場人物、ドラルクとロナルドの2人が描かれた一般向けのイラストに付けられるコンビタグである。
由来は2人が同作品の主人公ともう一人の主人公である事から(これにジョンが加わると「にっぴき」になる)。
一般向けだけでなく腐向けにも使われる事があるため、腐向けの作品には「腐向け」タグも併せて付ける方がマナーとして良いだろう。
作中での絡み
毎回の様に罵倒合戦や喧嘩ばかりしている凸凹コンビ。基本的にはお互いに「ロナルド君」や「ドラ公(またはドラルク)」と呼んでいるが、話が進むにつれてあだ名や蔑称で呼ぶ機会が増えていった。
ドラルクの方は、「若造」「5歳児」「青二才」「ゴリラ」と呼んだり、「ロナルド」と他の言葉をかけ合わせて語尾に「〜ルドくん」「〜ルド」ということもある(例:「映画鑑賞会をやろルドくん!」、「迂闊ルド」、「尿漏れルド」)。
一方でロナルドの方は、怒りが頂点に達した時などに「クソ砂」や「砂」と呼ぶ事がある。
このふざけた呼び方からも分かる様に2人はお互いの事を「バカ(又はアホ)」と思っており、最初の頃はドラルクが無理やり上がり込んできていた事もあり、特にロナルドは居候の件に関して許していない上に基本的に彼の身を案じる事はなかった。
「出て行け」「殺す」「死ね」などと罵倒したり嫌悪する態度を明確に示しており、ドラルクはあの手この手で追い出されそうになってジョンと引き離されそうになったり(ロナルドはジョンの事は気に入っているためだが、当然ジョンは主人であるドラルクと引き離される事を断固として嫌がっている)、退治人仲間のシーニャや弟子入りを志願した東京の退治人・ミカヅキを利用するなどの手段等でドラルクを追い出そうとも企んでいた(勿論ジョンもドラルクと引き離されそうになるとあからさまにロナルドの事を嫌がったり、ドラルクによる妨害工作や弟子入り阻止に加担している)。第122死などでは「バカでザコですぐ裏切りすぐ死ぬ奴」として、ロナルドから依頼への同行を拒否されたりしていた。
もっとも初期のロナルド側の態度についてはドラルク側にも非があり、ジョンでさえ事務仕事を手伝って給料を渡しているのに事務仕事を手伝おうとせずゲームしてばかり、勝手に事件に首を突っ込んで勝手に死に、勝手に手のひらを返す、事あるごとにこちらを煽ったりいたずらを仕掛ける(例:イスにセロリのオモチャを仕掛ける)、ロナ戦執筆を妨害するなど、料理の腕と吸血鬼の知識という長所が霞むレベルであった。
しかし、『週刊バンパイアハンター(通称:週バン)』記者やロナルドの担当編集者のフクマからは「コンビ」と認識され、特に後者からはロナ戦でのコンビ描写が好評だったという事で「今後のロナ戦はドラルクとのコンビによる話を主軸にするように」と圧力をかけられているため、ロナルドも無下には出来ず、ドラルクを追い出してジョンを手に入れる事もことごとく失敗に終わっている(もっとも、オータム書店関係ではドラルクも酷い目にあう事が多いため、最強の後ろ盾兼最凶の諸刃の剣なのだが)。
そして同居していく内にロナルドも追い出すのを諦め、お互いに明言はしないものの、暗に相方として認めている様な節もある。
ロナルドの方は、第37死でドラルクが焼却炉で焼け死んだと思い込んだ際には血の気を引かせて本気で焦って大声で彼の名を叫んでいたり、母親のミラに子供の姿にされて連れ去られた時は保身抜きに直様ドラルクを連れ戻そうとした。
ドラルクの方も、一度ロナルドの命が危うくなった時に「ロナルド」と呼び捨てにしたぐらい必死に止めようとした事がある。
また、仕事面では取材のために古風吸血鬼の元を訪れる事となった際、ドラルクに吸血鬼に対するマナーを教えてほしいと頼んでいる例をはじめ、ロナルドも知識や頭脳面ではドラルクを頼りにしている部分がある。
また、退治人としては凄腕ながらもあくまで普通の人間であるロナルドでは、新横浜に多数出没する変態吸血鬼に対処しきれない事態も多いため、頭の回転の速さや高貴な血筋由来の催眠耐性、築いてきた人脈をフルに駆使出来るドラルクの存在がその弱点を見事に補っており、122死では前述の理由で同行を拒否されていたが吸血鬼ペンギンが再登場した242死では、ロナルドがヒナイチのせいで戦闘不能になってしまった為、ドラルクが事態を解決せざるを得ない状況になった。
日常生活の面では、悪戯を仕掛けたり喧嘩する事が多い(その度にドラルクはぶん殴られて殺されていることが多い)が基本的には一緒にゲームをしたり、映画を見たりと仲が良い(?)と思われる(中には依頼を持ちかけに来たものの、2人のしょーもない喧嘩を目の当たりにしてドン引きしたあまり、そのまま依頼もせずに帰った者もいるが)。
同居生活を続ける内にお互いに言動や仕草などの影響を受けており、ドラルクの方は上品だった言葉遣いが非常に悪くなったり(その口の悪さは普段息子を溺愛しまくるドラウスにも心配された程)、ロナルドの方はよく見ないと分かりにくいがドラルクの些細な仕草(例:舌を出して煽ったりする)がうつってしまっている。
更に、ドラルクが来てからはロナルドの食生活も改善された模様。
ドラウスが自分の息子を褒めちぎる動画を投稿してそこそこ視聴率を上げている事に恥ずか死んだ彼に同情して、2人で一緒にドラルクダンス怒りの舞を踊った事もある。
また、一方が御尤もな事を口にした時は、暴言を吐きつつ言い分に同意するという器用な事をしている(例:「黙れカス。でも確かに」)。
余談
キャスト同士について
作中及びアニメにおいても2人のあまりの仲の悪さ(?)と大声の罵倒合戦が印象に残りがちだが、実は中の人同士は大変仲が良い。
吸死アニメ化以前の別作品アニメにてコンビを組んでいた際のビジュアルトークでも仲良しそうに会話する姿が見られていたが、アニメ化情報解禁において古川慎氏と福山潤氏が初めてロナルド役とドラルク役として『ポニーキャニオン2021』で姿を表した際、「ほめ言葉キャッチボール」という各アニメチームに分かれて60秒間手拍子に合わせて交互に相手を褒め合いその数を競うというゲームにおいてなんと60秒間で褒め言葉数23個という破格の数字を叩き出し、見事一位に輝いた。作者の盆ノ木氏からも「松坂牛(一位の景品)オメデトーッ!」と書かれたお祝いイラストを公開している。(外部リンク)
お2人曰く「明確にコンビを組んだのは初めて」との事だが、そのあまりの強さに司会(後日フクマ役と判明)の土岐隼一氏からは「言葉で殴り合っていた」、大正処女御伽話チームの会沢紗弥氏からは「夫婦より強い絆」と称される事に。
ちなみに、福山氏から始まった褒め合いゲームの第一声は「(古川くんは)俺に優しい」であった。
音響監督である納谷僚介氏も雑誌『オトメディア winter2022』において、「アフレコ中の2人のバディ感がとても印象的であった」と語っている。アフレコの間の時間などもずっと2人で仲良くしており、2人で毎回やって来る大御所声優達に立ち向かっていたという。
福山氏曰く、「吸死の収録以来今までの自分の言動の中で類を見ない程に、至る所でロナルドを演じている古川氏の声のでかさを褒めている」という。
第1回吸血鬼すぐ死ぬ特別番組で2人で司会を進行した時もお二人の仲睦まじさは相変わらずで、
- 終始2人でニコニコしながら笑いが絶えないマシンガントーク
- 暇さえあればお世辞なしですぐにお互いを褒め合う
- (ロナルドに対し)福「いやあ、シビれるねアレは」→古「僕もドラルクさんのパワーを沢山注がれて、収録してますから」
- 収録中に福山氏が古川氏のあまりの声のでかさに右耳を痛めた際、それを見た古川氏はその反応が自分への「あっ、今のは良い芝居だったよ、古川くん(美声)」という賞賛の意だと勘違いしていたと明かす(実際には単に鼓膜が痺れて痛がっていただけであった)
- (ドラルク役が福山氏と決まった時の心境について)古「高貴な感じと砂になる感じが、「福山さんです」と聞いた時「ああなるほど!」と」福「あーあー、「コイツ散るな」と」古「(2人で爆笑しながら)違う違う違う、「素敵に散るな」です!」
(以下割愛)
2022年AnimeJapanでの吸死ステージではそれぞれドラルクとロナルドの衣装で登壇。その際、フクマ役の土岐氏の口から本番前にずっと2人でお互いの衣装を交換して遊んでいた事が判明した。
以上の吸死以外の場でもロナルドとドラルクに似て不仲や敵対関係としての共演が非常に多い反面、特番同様仲睦まじいコンビネーションを発揮している事が多く(例で挙げると別作品イベントで「自分に一言メッセージ」と催促された際に福山氏は「(古川慎さんに)…覚悟させろ!」、古川氏はその要望に応えるかの様に「覚悟しろよ?」とコメントしていた)、一部のファンからは「吸死コンビ」と呼ばれている模様。
関連タグ
吸血鬼すぐ死ぬ 吸血鬼すぐ死ぬの組み合わせ・カップリングタグ一覧
こちらは腐向けタグ。