CV:田原アルノ
概要
『バイオハザード:インフィニットダークネス』の登場人物。
アメリカ合衆国政府の国防長官であり、元軍人ながら国防長官にまで登り詰めた強硬派の政治家。
前述の経歴からか、目的の為には手段を択ばない野心家としての側面が強く、慎重派のライアン大統領補佐官と対立している。
ホワイトハウスで謎のハッキング事件が発生した際には中国の仕業だと決めつけ、軍を上海に向かわせるようグラハム大統領に進言していた。
※以下ネタバレ
実はハッキング事件の黒幕。
バイオテロを利用したビジネスのために製薬企業と結託しており、6年前のペナムスタン内戦時には意図的にウイルスを流出させて現地にいた特殊部隊「マッドドッグス」のメンバーを感染者にしてゾンビ化を防ぐ抑制剤をチラつかせる形で私兵に仕立て上げる等、アメリカの負の象徴とも呼べる悪党であった。
マッドドッグスの隊長であったジェイソンは生殺与奪を握られる形で合衆国エージェントとして生きる羽目になり、彼の部下達(後述のジュンシーを除く)は抑制剤無しでは生きられない身体になった事に絶望して全員自殺していた。そして、唯一抑制剤を投与しなかったジュンシーはウイルスの影響でゾンビ化しており、現在は彼の祖父に保護されている。
なお、合衆国エージェントの1人であるシェンメイはジュンシーの姉であり、ウィルソンの悪事を暴くために密かに証拠を集めていた。
終盤では事件の真相に気づき始めたクレア・レッドフィールドの身柄を拘束し、ペナムスタンに関する調印式で中国をスケープゴートにしようと目論んだが、この時を待っていたと言わんばかりに自身に反旗を翻してクリーチャーと化したジェイソンに襲撃されてウイルスに感染させられてしまい、その場から逃亡。
その後、逃亡先のトライセル社から与えられた抑制剤で生き延びる場面でフェードアウトした。
総じて言えば、政府側の人間でありながら麻薬ビジネスのごとく抑制剤を利用した巨万の富を得るために多くの罪の無い人間を巻き込んだ極悪人であり、バイオハザードシリーズの黒幕では、最後まで決定的な制裁を受けず、そして死亡もしなかった数少ない悪役である。
もっとも、事件解決後にレオン・S・ケネディが証拠を記録したチップを入手していた事から遅かれ早かれ悪事が暴かれるのは想像に難くなく、何より不本意で事実上トライセルに生殺与奪を握られる立場となり、皮肉にもかつてジェイソンにした仕打ちが自身に返って来ることになった。
ちなみにトライセルがのちの『バイオハザード5』で崩壊しており、その過程でウィルソン自身も破滅した可能性が高い。
また、あくまでも推測の域を出ない辻褄合わせの後付けとなるが、時系列が5年後にあたる『バイオハザード_ダムネーション』のエピローグでレオンが「アメリカがバイオテロに絡んでいたのでは?」という旨の台詞を口にしており、おそらくはウィルソンの悪事でアメリカ合衆国政府に対して少なからず不信感を抱いた可能性もある。
関連タグ
???:前作における黒幕。こちらも自作自演のバイオテロを利用したビジネスを目論んでいた。
ディレック・C・シモンズ:同じくアメリカの負の象徴とも呼べる悪役。
天使の策略(漫画版):同じく国防長官が黒幕として登場した作品。