稲妻の配達会社「狛荷屋」の配達員。仕事を愛し、人間社会に憧れている「猫又」。
概要
名前 | 綺良々(きらら)(英:Kirara/中:绮良良) |
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レアリティ | ★4 |
国/所属 | 稲妻/狛荷屋 |
使用武器 | 片手剣 |
神の目(元素属性) | 草 |
誕生日 | 1月22日 |
命ノ星座 | 箱筥座 |
オリジナル料理 | 元気お弁当(活力にゃんこ飯) |
CV | 鈴代紗弓 |
「なんとも愛い猫又じゃ。特に、寝ているあやつの耳元で『配達に遅れてしまうぞ』と囁くと…それはもう、戦場のゴローよりも速く駆けていくんじゃ」
——八重神子
人物
稲妻の有名な配達会社「狛荷屋」の金等級配達員。見た目は可愛い女の子だが、伸びた二本の尻尾は彼女の正体が「妖怪・猫又」であると雄弁に語っている。
その出自は良くも悪くも人々の話題となったが、彼女は礼儀正しく、誠意を込めて、責任を持った仕事を貫き通し、懸念を払拭したどころか、客が口を揃えて心からの感謝を述べるほどの名物配達員となった。
人間社会を愛する彼女にとってこの仕事は天職である。それどころかこの仕事をクビになるようなら山にこもって「大妖怪」にでもなるしかないため、一人ひとりに最高のサービスを届けようと必死になっている。
そんな姿を見た社長は給料アップや事務方へ回ることを打診するが、そのたびに彼女は首を横に振っている。配達で様々な場所に行くことは、経費で旅行ができるようなものだ……なんて、社長には忍びなくて到底言えなかったからだ。
能力と戦術
Ver3.7前期の期間限定祈願で実装され、次のバージョンから恒常祈願「奔走世間」に追加。
使いこなせばかなりの硬さになる防御と、探索に便利な能力を持つ、シールダー兼フィールドワーカー。
天賦
- 通常攻撃「段板紙・切り裂き術」
最大4段。実際に片手剣を使うのは一段目だけで、二段目にはその剣を投げつける。その後は専ら爪による引っ掻きやアクロバットな体術で攻撃する。
- 元素スキル「にゃんにゃん町飛脚」
・一回押し:
「ちょっと失礼!」
前方に草元素範囲攻撃を放ち、自身に「安全運送シールド」を展開(持続時間12秒、強度は自身の最大HPから算出)しつつ短時間の草元素付着状態になる。吸収量が残っている時に新たに「安全運送シールド」を展開する場合、吸収量は合算され持続時間は後から展開したものに更新される。
・長押し:
「んなぁーん」
「安全運送シールド」を展開すると同時に、宅配箱を被ったネコ箱急便形態になる(持続時間10秒)。持続中は移動速度・登り速度・ジャンプ力がアップするが、登り時の消費スタミナが増加する。
また、この状態で敵にぶつかると草元素ダメージを与え(0.5秒に1回発動)、解除時には一回押しより強力な草元素範囲攻撃を放つ(スキルの再発動で強制起動できる)。
ダッシュの発動や登り状態の解除で持続時間を待たずに強制解除でき、その場合は発動時間に応じてクールタイムが短縮される(8秒~12秒)。
また、キャラ突破段階1(Lv20~40)で天賦「妖説岐尾の変」が開放されると、敵との衝突時に「がっちり梱包」を1層獲得(最大3層)し、ネコ箱急便解除時に1層につき1枚、本来の20%の吸収量の「安全運送シールド」を獲得する。
最初の展開時点でレイラに僅かに届かない程度の十分なダメージ吸収量を持ち(完凸で逆転)、トーマほど潤沢ではないが最初に展開した1.6倍程度まで吸収量を合算できる。その上でクールタイムがシールド持続時間よりも長くなることがないため常時展開も可能という、★4シールドキャラの良い所取りのようなシールド性能を持つ。
ネコ箱急便の速度は平面移動は神里綾華等の潜りスキルと同じぐらいであり、放浪者や夜蘭と比較すると遅い。しかしその速度のまま高い崖を登る立体機動を可能とする事が最大の利点であり、消費スタミナの増加幅もその速度を考えれば安いくらいである。
貼り付く壁があること前提ではあるが、放浪者と同速の縦移動を3倍の時間維持でき、スタミナ消費もゲージ半分も行かない程度で済む(スタミナ240時)といえば登攀性能の化け物ぶりが理解できるだろう。
ちなみにニィロウの元素スキルで自身の周囲に水の輪を発動させた状態で長押し突撃すると面白いくらいに豊穣開花反応が起こる。同時展開したシールドは自傷ダメージの相殺に役立つだろう。
- 元素爆発「秘法・サプライズ特別配送」
「お荷物ですぅ」
特注配送箱(無論お客様のものではない)を敵に叩きつけて草元素範囲ダメージを与え、同時に周囲へニャルダモンをばら撒く。
ニャルダモンはクレーやアーロイの元素スキルに似た草元素の爆弾で、敵に触れるか一定時間後に爆発して草範囲ダメージを与える。
- 天賦「ネコのぐるぐる目時計」
キャラ突破段階4(Lv60~70)で開放。自身の最大HP1000ごとに、元素スキルのダメージ+0.4%、元素爆発のダメージ+0.3%のボーナスを得る。
育成次第ではかなりの火力を叩き出す事も可能。
- 天賦「抜き足、差し足、忍び猫」
探索天賦。綺良々がパーティにいる時、獣肉や鳥肉が取れる生物に接近しても警戒されにくくなる(近接武器がギリギリ届かない程度の間合いまでなら近づいても逃げられなくなる)。
実装まではコラボキャラのアーロイしか持っていなかった天賦。単体でも弓で狩れる向こうには及ばないが、肉集めはもちろんの事、塵歌壺で飼う動物の捕獲の際に重宝するだろう。
命ノ星座
第一重「器物流転」 | 元素爆発発動時、最大HP8000ごとにニャルダモンを追加で1個生成する(最大4個)。 |
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第二重「八隅・完璧梱包術」 | ネコ箱急便状態で接触したチーム内の他キャラクターに、「安全運送シールド」の40%の吸収量を持つ「安全運送シールド・重要貨物」を付与する(持続時間12秒/クールタイム10秒)。 |
第三重「万戸門札に通ず」 | 元素スキルの天賦Lv+3(最大Lv15) |
第四重「韋駄天駿足」 | 「安全運送シールド」または「安全運送シールド・重要貨物」状態のフィールド上キャラの通常攻撃・重撃・落下攻撃命中時、綺ニャルダモン・ミニによる追撃で攻撃力200%分の草元素ダメージを発生させる。このダメージは元素爆発ダメージと見なされる(クールタイム3.8秒、チーム全員でクールタイムを共有) |
第五重「一日千里」 | 元素爆発の天賦Lv+3(最大Lv15) |
第六重「道中百景心得たり」 | 元素スキルまたは元素爆発を発動した後15秒間、周囲のチーム全員の全元素ダメージ+12%。 |
装備・編成について
主用途となるであろうシールダー運用ではとにもかくにも最大HPが物を言う。
武器は高いHPボーナスを誇る★5「聖顕の鍵」や、スキル連続発動で超硬度のシールドを即座に形成する★4「祭礼の剣」など。★5「磐岩結緑」などもHPボーナスと火力を両取りできるが、汎用性が高いので競争率は高め。
聖遺物は「千岩牢固」「花海甘露の光」2セットずつのHP+40%コンビ。当然メインステータスは冠・杯・時計全てHPを狙いたい。
余談
- 猫そのものな耳・足・尻尾を持ち、公式でも猫又(化け猫)と明言されているのだが、画像や3Dモデルを良く観察すると人間の耳も存在し、所謂四つ耳になっている。
- その猫耳もキャラクター画面で側面などの視点から観察すると、頭から生えているのではなくただのリボンのようにも見え、真意の程は不明。
- 足もその気になれば人間のものに変える事は出来るが、職業上慣れた歩き方が良いという理由でそのままにしている模様。
- Ver.3.7のイベント「決闘!召喚の頂!」にて、モンドでディオナと出会った際、お互い最初は同族かと思ったが、綺良々は妖怪・猫又であり、ディオナは猫獣人のカッツェレイン一族であり、お互い違う生態系だとびっくりしている。
- 名もなき小猫だった頃に飢えと寒さに耐えられず家に転がり込み、そのままなし崩し的に飼い主となっていたおばあちゃんが大好き。
- 猫又となり配達員をしている今でも、おばあちゃんは綺良々の事をただの猫だと思っているし、外で遊ぶ時間が伸びたくらいにしか感じていない。綺良々も時間が出来ると猫の姿に戻ってはおばあちゃんのいる縁側に帰って行くとか。
- ただの猫だった頃は「狛荷屋」の配送箱に入ることが好きだったらしい。それが今やその箱に囲まれて仕事をしていることに運命じみた何かを感じているとか。
- 仕事をクビになったら山で大妖怪にならざるを得なくなるため一生懸命仕事をしているが、どちらかと言えば口うるさい妖狸「五百蔵」の配下になるのがものすごく嫌な模様。
- 人間社会のルールなど知らなかった時分に幾度となく天領奉行に捕まり色々とお世話になっていたため、天領奉行関係者に顔見知りが多い。今は荷物に手を出そうとする不届き者どもの「配達先」にもなっているとか。
- 身に纏う装束はフォンテーヌに店を構える仕立て屋謹製。流行品を節操なく付けた酷い格好で配達に行った際に見かねた仕立て屋が用立てたもので、店の宣伝にもなっているという。
- ただの猫だった頃はおばあちゃんの出してくれたご飯が大好きだった。いま好きな食べ物は刺身の盛り合わせ。美味しい魚肉が食べるのに面倒のない形で出てくるからだとか。
- 嫌いなものは熱いものとカニ。猫舌なのは当然の事だが、カニは以前尻尾を挟まれたのがトラウマになっている上に、殻が硬くて開かない割に身が少ないのが気に入らないらしい。
- 納刀後の剣の位置は比較的珍しい、後ろ腰にほぼ真横に吊る形(神里綾華とほぼ一緒)。本質が戦闘職ではない事と、尻尾に干渉しにくい場所だからと思われる。
関連イラスト
関連タグ
NyanCat ……四角い猫、ということでネコ箱急便がネタにされている(あっちはお菓子だが)。
クロネコヤマト……猫の運び屋ということでネタにされている。どことなくカラーリングも近い。
ここより先、期間限定イベントのネタバレ注意! |
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ストーリーにおいて(ネタバレ注意)
- 期間限定イベント「決闘!召喚の頂!」
ver3.7のイベントにて初登場。七聖召喚の大会「召喚王グランプリ」の裏でカードの裏面(スリーブ)を回収して回る「カード怪盗」を旅人とシャルロットが追いかけるさなか、何故か行く先々で彼女と出くわしていく。
珊瑚宮心海の助言もあって、彼女が知らぬ間にカード怪盗の運び屋をさせられているのではないかと思い至った一行は、スメールで依頼主と接触する彼女に同行し、状況を誤魔化しきれずにボロを出し刃傷沙汰になりかけた彼女の助太刀に入る形で依頼主=カード怪盗である宝盗団を懲らしめた(この際、嘘や誤魔化しが下手な性格であることと、嘘をつこうとすると尻尾が揺れる癖が明らかになった)。
このカードの裏面は巧妙に偽装した各国の宝盗団宛の犯罪計画の決起状だったが、肝心の各国の団員は決起状そのものよりも偽装である七聖召喚の方に夢中になってしまった上に、勝負に負けて裏面を部外者に奪われる団員まで出てくる始末。いずれ偽装がバレて足がつくのを恐れた彼らは密かに、しかしできるだけ穏便な手段で回収して回っていたわけである。
騒動が済んだ後、彼女は旅人たちに「最近ようやく目星がついた、ある宛先不明の荷物」の配達への同行を申し出る。それは七聖召喚の開発者の一人であり、魔鱗病に倒れたある学者が、開発者の片割れである友に宛てたものであった。友が自身の病と向き合えず、その死によって心を閉ざす事まで見越した学者は、手紙に思いを託していたのである。思いを受け取った友は、悲しみで今まで触れずじまいだった自身のデッキに久々に触れ、旅人たちと対局を行った。その顔には僅かだが笑顔が戻っていたという。