概要
オープンワールドRPG「HorizonZeroDawn」及び続編「HorizonForbiddenWest」の主人公。
誕生日は3021年4月4日、年齢は"Zero Dawn"時点で20代前半、身長約169cm、体重約63kg。
機械を狩る事を生業とする女性ハンター。
自身の出自を知らず、ロストという男性に育てられる。女神である「大いなる母」を信仰する雪深き山の民「ノラ族」の一員だが、幼少期から養父と同じく「異端者」そして「母なし子」として差別を受けて生きてきた。ロストは、彼女が部族の一員として迎え入れられ、自身の出自の謎を大長老から聞き出すための手段として、祭事の際にとり行われる義勇兵の試練に参加することを教え、幼いころから狩りの訓練を積ませてきた。
しかし義勇兵の試練のさなか謎の集団「エクリプス」による襲撃を受け、重傷を負ったアーロイを庇ってロストが殺されてしまう。この襲撃を切っ掛けに長老から自らの出自の一部を聞き、同時にノラの地を離れることを許される「天命の使者」の称号を与えられ、自身の出自の謎を探る旅に出ることになる。
人物
誰に対してもぶっきらぼうな態度で接するが、これは異端者として人づき合いをろくに学べず育ったためであり、根は優しい性格で、困っている者がいれば何だかんだで助けに入り、よほどわかりやすい悪意を持つ者でもない限り歩み寄る者を拒むこともしない。
部族の掟などの決まり事には無頓着で、枠組みや肩書きに縛られることを嫌うスタンスを、誰に対しても一貫して崩さない。その割には各地で活躍をするたびに肩書きが増えていってしまい、いちいちそれを引き合いに出され、時に崇められ時に疎まれることを鬱陶しく思っている。
孤独に育ったためか独り言が多く、一部はミッション目標の再確認などのゲームプレイに寄与するものも多いが、周囲の環境やプレイヤーの挙動に対して、「私はここにいない(敵が警戒中)」「凍えそうだ(極寒地帯において)」「すぐに使うことになるかもしれないな(回復アイテム収集時)」などと様々なバリエーションが用意されている。
また、ノラ族が禁忌とする機械技術の巣窟である「鉄の遺跡」に幼いころから出入りしていたことで、古のものや彼らの技術に関する用語をある程度理解することができる。しかしながらこれはアーロイの地頭のよさが発揮された結果であるとも言え、彼女は地球が球体であることを日食の様子から理解している。
能力
義勇兵を目指し訓練を重ねた身体能力は非常に高く、弓などで武装したままでもパルクールの如き機動性を発揮し、荒野、密林、遺跡など場所を問わずに駆け抜ける。また、スリングやトラップキャスターなどの複雑な狩猟武器を瞬時に使い分ける器用さも併せ持っている。
さらに幼少期に遺跡で見つけた情報端末「フォーカス」を情報収集と追跡に利用している他、ノラの里を襲撃した機械から剥ぎ取ったハッキングツールを用いた「オーバーライド」で機械を一時的に支配下に置く能力を持つ。
このフォーカスだが、1作目でシャドウ・カージャのヘリスに1機目を破壊され、サイレンスに1機目の全データをコピーした2機目を貰うが
『ForbiddenWest』にて何とスパイウェア入りで行動の全てが筒抜けだと知るや否や自らの手で破壊してしまい、3機目が続編でのメイン機となる。
また、『ForbiddenWest』で出会った仲間の殆どには遺跡で大量に拾ったフォーカスを渡しており、段々と旧文明ならぬフォーカス慣れしていく様子が見て取れる。
続編『ForbiddenWest』においては槍攻撃モーション・コンボの拡充によって対人戦において、"槍使い"アーロイの面目躍如を果たすことになる。また「シールドウィング」による滑空が可能になったことやフォーカスがクライミングポイントのハイライト機能を獲得したこと、「潜水マスク」や自身やモノを引き寄せることのできる「プルキャスター」の入手で、その機動性に磨きがかかる。
総じてこの時代の「一人の人間」としては限界に近いスペックを持つが、これらを総動員して初めて機械と対等に渡り合う資格を得る程度には人間という生き物は脆弱であり、アーロイもまたその括りからは逃れられない。
高所から落下する、機械の攻撃の直撃を受けるなどであっさり死んでしまうため、自分の弱さを自覚した上で人間の知恵を活かした立ち回りで戦うことが重要になる。
コラボレーション
世界に通じるPS4の顔ということで複数のゲームで客演が実現している。
モンスターハンター:ワールド(PS4版)
アーロイになりきれる武器「アーロイの弓」防具「アーロイα(γ)シリーズ」および重ね着「アーロイ」とオトモアイルーが雑魚敵「ウォッチャー」に似た外見になる「機械獣ネコ装備」が、3つのコラボクエストと共に実装されている。
見た目は細部に至るまでゲーム本編の「ノラの義勇兵」ほぼそのまんま。
クエストのフィールドは古代樹の森だが、カージャ南部の密林と重ね合わせて考えれば非常にそれっぽい。
フォートナイト
2021年4月にコラボ実装。期間限定でショップ販売された。
内容はスキン「アーロイ」、バックアクセサリ「ブレイズキャニスター」、グライダー「グリントホーク」、ツルハシ「アーロイの槍」、エモート「ハートライゾン」、ラップ「シールドウィーバー」。
見た目は「ノラの義勇兵」を再現しつつも顔はフォートナイトに合わせアメコミ風に寄せられている。スキン「アーロイ」でPS5でプレイすると「バヌーク・氷の狩人」の見た目になるスキン「アイスハンター・アーロイ」が開封されるおまけつき。
原神
かつては異端者であったが、今は機敏で腕の立つ狩人。いついかなる峙も、正確無比な矢を放つことができる。
レアリティ | ★5(コラボ) |
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国/所属 | ???/さすらいの女傑 |
使用武器 | 弓 |
神の目(元素属性) | 氷 |
誕生日 | 4月4日 |
命ノ星座 | ノラの義勇兵座 |
オリジナル料理 | 満腹感ゼリー(ミントゼリー) |
CV | 高垣彩陽 |
PS4/PS5では2021年9月、その他のハードでは10月にコラボ実装。
無料でのキャラ配布(しかもPS4/PS5はコラボ武器「プレデター」までセット)という大盤振舞。Ver2.2アップデートまでの期間限定で配布され、メール受信後1年以内に受け取らなければ受け取る権利を失う。
見た目を変えるスキンがほとんどの他のコラボと違い、とある遺跡の装置によって原神の世界に飛ばされた(写し取られた)アーロイ本人(※の寸分違わぬコピー)。時系列的には「Zero Dawn」と「Forbidden West」の間になる。異世界に飛ばされた状況にも順応し、旅人へ協力にも前向きな姿勢を見せる。誕生日メールを見る限り、普段は冒険者として野生動物やこの世界の機械獣を狩って生計を立てている模様。
※:元の世界には変わらずオリジナルのアーロイがいるため、テイワットに留まり続ける事になる。
見た目は服装は「ノラの義勇兵」に忠実だが、顔立ちなどは原神のデザインに合わせたアニメ寄りの造形に大胆にアレンジされている。
- 通常攻撃『ラピッドファイア』
最大四弾の連続射撃。
- 元素スキル『凍てついた大地』
「狩人の小道具さ」
氷の爆弾を投げつけ氷元素ダメージを与える。爆発後、氷の爆弾はクレーのボンボン爆弾のように複数の冷凍爆弾に分裂する。
氷の爆弾または冷凍爆弾が敵に命中すると、敵の攻撃力がダウンし、アーロイに通常攻撃ダメージをアップさせる「コイル」効果を1層与える。「コイル」効果は4層まで所持可能。
「コイル」効果が4層になると通常攻撃が氷元素ダメージになりさらにダメージが強化される「アイスラッシュ」状態になる。
- 元素爆発『ドーンプロフェシー』
「ちょっとしたテクニックさ」
敵陣に投げ込んだ冷気の詰まった動力源を射抜いて氷元素範囲ダメージを与える。
- 天賦『まあまあ落ち着け』
探索天賦。アーロイがチーム内にいると鳥肉、獣肉、冷製鮮肉をドロップする動物に近づいても警戒されにくくなる。
何気にver3.7で綺良々が実装されるまで唯一無二だった天賦。モンド城の橋、明冠峡谷の鐘のある森、その他の狩場にもアーロイを連れて行けば狩りが捗ること間違いないであろう。塵歌壺向けの動物採集においても利用できる。
- 命ノ星座
Ver3.7時点で命ノ星座は解放不可能であり、名前や効果も不明である。
但し「この者の星空を灯す時は、まだ訪れていない。」と表示されているため、今後解放される可能性が全くないとは限らない。
- 余談
- 原神の物語において特別な意味を持つ、異界からの来訪者「降臨者」ではないかとする説があるが、彼女は厳密には「世界渡りをした」のではなく「この世界に分身が作られた」形になるため、この説は否定されている。
- 実戦紹介はダインスレイヴではなくアリスが紹介している。彼女と友好がある人間の他、特殊な事情で世界樹に記録されていない人物もアリスにより紹介されているため、アーロイも世界樹に記録されていないと考えられる。
- 冒険が大して進んでいない状態で受け取った場合、突破素材の入手先が稲妻の魔神任務を進めない限り入手できないので殆ど戦力として頼れなくなる。
Fall_Guys:Ultimate_Knockout
2021年12月6日から12日まで開催された期間限定ショー「アーロイのブレイズキャニスターで大騒ぎ」及びその連動イベント「アーロイのチャレンジ」として登場。ステージ内にギミックとして本作の機械に似せたデザインのサイやペンギンが出るほか、イベントの目標が「ステージ内に出てくるブレイズキャニスターを一定数取る」などとなっており、達成することでアーロイに因んだスキンなどのアイテムがもらえる。
余談
- 顔や姿の造形はオランダの女優のハンナ・フークストラ氏をモデルにしている。検索するとわかるがハンナ氏自身は美人顔であり、アーロイはあえて美女感を表には出さず、力強さが表に出るよう調整を加えているものと思われる。世界観やキャラクターの出自もあって化粧をしていないこと、髪型なども影響しているだろう。
関連タグ
HorizonZeroDawn HorizonForbiddenWest
出自(「Zero Dawn」ネタバレ注意)
遥か昔にテッド・ファロが開発した自律機械によって世界の崩壊が決定的となった時、世界再生計画「プロジェクト:ゼロ・ドーン」を立案し主導した女性「エリザベト・ソベック」のクローン。彼女はプロジェクトが難航した最終局面で自らの命を犠牲にすることで計画の鍵となるシェルターを封鎖して暴走する機械から守り抜き、地球再生の活路を開いたとされている。
そして本編の数十年前、何らかのきっかけで自我を得て暴走した環境初期化用サブシステム「ハデス」の侵食を食い止めるために自爆を決意した地球再生AI「ガイア」が最後の力を振り絞り、ノラ族が女神と崇める旧文明の遺跡内のプラントでソベックの遺伝子を基にアーロイを生み出し、遺跡の扉の前まで運び出すことでノラ族に託した。
一時はその事実に自暴自棄になりかけるも、半ば流されるような形ではあるが立ち直り、地球上の生物を根絶やしにしようとするハデスの野望を旅の中で出会ってきた者たちと協力して食い止め、ソベックの遺伝子を鍵として起動した「マスターオーバーライド」でハデスにとどめの一撃を叩き込んだ。
エンディングではオリジナルであり、ある意味母でもあるエリザベトの遺体を発見するに至る(フィールド上でどこに位置するのかは不明)
続編(ForbiddenWest)における描写
ハデスによる人類絶滅とエクリプスによるサン・カージャ王国首都の陥落を防いだことを記念してメリディアンでは華やかな祭典が開かれることとなった。しかしその前日に祭典の主賓たる「メリディアンの救世主」アーロイはメリディアンから姿を消していた。
ハデスの脅威を退けたとはいえ、完全自動テラフォーミングシステムであるゼロ・ドーンは、主管理AIであるガイアの消失、(ハデスを含め)副次機能を担うAIたちの自我の目覚めと散逸という危機的状況にあることを彼女は知っており、その影響は赤い腐食による大地の浸食や異常気象、機械獣の凶暴化という形で表れていた。大地を癒し、危機から逃れるためには、エリザベト・ソベックのクローンであるアーロイが旅に出るしかなかった。どうやらまた部族の内乱を煽動したサイレンスとの腐れ縁で、アーロイは"禁じられた西部"、かつてのアメリカ西海岸に赴くことになる。
自身の出自を探る旅を経て成長した彼女は、部族の旧習の刷新を勧めることはあれど、その枠組みの中で問題を解決に導いたりすることが増え、掟を踏み越える場合でも独断で行うような描写は抑えめになった。ますます増えた肩書きを嫌いながらも、障害となる相手を懐柔するための「印籠」として行使することを厭わない。また、孤独な旅を続けてきた彼女も、圧倒的強さを誇る新たな敵を前にして、ヴァールやエレンドといった導きの塔防衛線で生死を共にした仲間や"西部"の道中で助け合った新たな仲間との共闘を進めていくことになる。
DLC「焦熱の海辺」では性格描写が今までとかなり異なっており、今までのアーロイなら絶対にやらない行動(コミュ強ぶりや露骨な恋愛描写など)もしばしば見られたためプレイヤーの間では戸惑い・怒り・失望の声等が上がった。「ゴリラゲームズがポリコレ過激派の圧力に屈した結果では?」とも囁かれているが、真相は定かではない。