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HorizonZeroDawn

ほらいぞんぜろどーん

人類文明が崩壊してから1000年後の世界を舞台にしたオープンワールド型のアクションRPG。
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概要編集

2017年2月28日にリリースされた、PlayStation4用のオープンワールドRPG。

開発はSIEワールドワイドスタジオ傘下であるオランダのゲリラゲームズが担当し、完成までには6年を要している。販売はソニー・インタラクティブエンタテインメント(旧SCEI)。

PlayStation 4 Proにも対応しており、4K画質でプレイ可能である。

高画質を最大限生かした雄大な景色の最中を機械が蠢く本作特有の光景は、それだけでも一見の価値あり。


かつての人類文明が崩壊してから1000年後の世界は現代よりもはるかに進んだ技術で作られた動物型の機械が闊歩しており、一方で人類は弓矢で狩猟をする時代に逆行している。

プレイヤーはノラ族の女戦士アーロイとなって、機械を狩りながら、自身の出生の秘密や、この世界の真実に迫る。


アーロイが所持するフォーカスは機械をスキャンし、弱点部位や属性を暴き出すだけでなく行動ルートまで予測可能な分析装置となっており、フォーカスによる情報収集に隠密行動、多彩な武器、罠を駆使すれば、大型の機械を一方的にハメ殺すことも可能となる。

ただし裏を返せば適切な武器で弱点部位を狙わなければ大きなダメージを与えられることはできないという面もあり、さらにアーロイの防御力は最大限強化しても安心できる水準には程遠く、準備を怠ると簡単に死亡する極端なゲームバランスをしている。高難易度ほどこの傾向は強くなるため、簡単に脳筋、無双プレイができるわけではない。


2020年3月に『Horizon Zero Dawn:Complete Edition』のPC版を発売することがハーマン・ハルスト氏(ゲリラゲームズの共同設立者で、現在はSIEワールドワイドスタジオ統括責任者)へのインタビューで明らかにされ、同年8月にSteamとEpic Games Storeにて配信が開始された(11月にはGOG.comでも配信開始)。PC版は4Kに加えウルトラワイドモニタ(21:9)対応、(スペックにもよるが)無制限フレームレート、グラフィック設定の細かいカスタマイズが可能、ベンチマークツールが付属等といった違いがある。


次回作「Horizon Forbidden West」はPS5およびPS4のソフトとして2022年2月18日にリリースされた。


登場人物編集

主要人物編集

今作の主人公。自身の出自を知らず、ロストという男性に育てられる。ノラという部族の一員だが、幼少期から異端者として差別を受けて生きてきた。部族の掟などの決まり事には無頓着で、他人に対しても割とぶっきらぼうだが、基本的には優しい性格である。

謎の集団「エクリプス」に襲われて養父・ロストを殺されてしまう。それを切っ掛けに自身の出自を探る旅に出る。

アーロイにフォーカスを通して接触してくる謎の人物。バヌーク族の男性。

自身の知識欲、好奇心に基づいてのみ行動し、その過程でのアーロイの感情などには全く頓着しない合理主義者。ただ結果として起こったことが悪い方に転がったことには、多少なりとも罪悪感はある模様。

世界の真実を探るためにアーロイに指示を出す。アーロイも結果的に自身の出自を知ることになるため、この指示に従っている。


ノラ族編集

雪山と草原を中心に暮らしている部族。「天命の使者」「宿怨の使者」といった特別な使命を帯びた者を除き、自分たちの聖地から出ることを許していない。山を母と見立てた山岳信仰からか母親を重要視し、母親が存在しないアーロイを「母無し子」として差別的に扱う。母権社会であるため他部族と比べて女性の地位が高いが、男性が軽んじられているわけではない。

アーロイの養父であり、狩りの師匠。ノラ族の一員だが、彼自身も異端者である。彼が異端者となった経緯については、物語終盤あたりでティルサに聞くことができる。

エクリプスからアーロイを護って命を落とす。

ノラ族の大長老の一人。他のノラ族がアーロイを差別的に扱う一方で、彼女は対等に接する。それ以外にも、大長老しか入れない領域へ入る許可をくれたり、アーロイを「天命の使者」という特別な地位を与えて旅に出られるよう便宜を図ったりと何かと手を尽くしてくれる。

彼女以外にもランスラ、ジェザという2人の大長老がおり、ランスラはティルサに批判的、ジェザは中立の立場をとる。

ノラの義勇団を率いる団長。エクリプスの襲撃で娘ヴァーラを失い、仇を討つため義勇兵たちを率いて追跡する。

ソナの息子。エクリプスの拠点を殲滅するためアーロイと協力し、信頼関係を築く。


カージャ族編集

密林と荒野を領地とし、石造りの巨大な都市を構える部族。太陽を信仰しており、その国をサン王国、首都をメリディアンという。現在領地内にいる者たちを指して「サン・カージャ」と呼ぶ。信仰対象の太陽を男性としているため、男尊女卑の傾向がある。なお祖先はノラ族らしいが、大抵のカージャはノラ族を未開人として扱う。

カージャ族の王。前代の王である父・ジランを誅殺し、自ら王位に着いて『赤の動乱』を終わらせた。かつて父が他部族に対しても迫害や侵略を行っていたため、他部族との信頼関係を取り戻そうと努力し、国内でも様々な改革を行なっている。また異母弟イターメンとその母の安否も気にかけている。

  • ジラン

アヴァードとイターメンの父。息子であるアヴァードに誅殺され、既に故人。凶暴化する機械獣を人身御供で鎮められると信じ、『赤の動乱』と呼ばれる大規模な侵略戦争を行ない、死後に『狂王』と諡された。


オセラム族編集

鍛冶、工芸を得意とする部族。本拠地はクレイムという町だが、劇中では登場しないためどのような暮らしをしているかは不明。しかし自立心の強い女性にとってはあまり居心地がよくない模様。好奇心や商魂が強く、それがきっかけでトラブルを起こすこともある

アヴァードに仕える精鋭部隊「ヴァンガード」の男性。ノラ族へカージャ族の特使として来ていたことからアーロイと知り合う。任務を終えてメリディアンに戻ると隊長であり姉であるエルサが死んでいたため、ヴァンガードの隊長に就任した。

旅に出たアーロイがメリディアンに到着した際には通行許可を出し、アーロイの持つフォーカスの力を見たことで、エルサを殺した犯人を探して欲しいと頼む。このクエストをクリアしていると、最終決戦で駆けつけてくれる。

テロリスト。かつてはオセラムの族長であったが、ジランが倒された後もカージャ族を憎み、そのあまりの残忍さによって同族からも抹殺命令を出されている。


シャドウ・カージャ編集

アヴァードを王と認めない、カージャの狂王ジランの支持者とその家族たち。現在はカージャ族の領土を追い出され、それよりも北の荒野で暮らしている。アヴァードの異母弟・イターメンをカージャ族の真の王であり、太陽神であるとしている。一応敵ではあるが、一般の民と会話することは可能。領土へも自由に出入りできる。

シャドウ・カージャの戦士で、狂信者集団エクリプスの首領。ロストを殺害した張本人。

ジランに仕えていた時からその凶暴性は顕著で、何人も殺害して「サンの死神」と恐れられている。自身の戦闘能力の高さを神の加護、作戦失敗などを神の試練と捉えるなど、悪い意味でポジティブな男。

シャドウ・カージャの大司祭。幼いイターメンを傀儡として政治を掌握している。特定のサブクエストをクリアすると死亡する。

シャドウ・カージャの王子。名目上はシャドウ・カージャの王だが、まだ年端もいかない子供であるため、政治はバハヴァスに牛耳られている。幼少ながら当人なりに現状を憂いている描写がある。ストーリーの途中で母親と共にメリディアンへ亡命する。


バヌーク族編集

雪原、雪山を中心に生活している部族。完全な実力主義、個人主義で協力すると感謝されるどころか罵られることがほとんど。性別や血縁もあまり重要視されておらず、「ウェラック」と呼ばれる集団単位で生活している。宗教はシャーマニズムで、シャーマンは青いケーブルを皮膚に縫い込んだ独特の姿をしており、その効果なのか酷寒の地でも半裸で過ごしている。排他的ではあるが、ノラ族と違い領域外への出入りは特に禁止していない模様。メインストーリーではほとんど登場せず、DLC「The Frozen Wilds(日本語版:凍てついた大地)」で彼らの生活圏へ行ける。

DLCで登場するシャーマンの女性。かつて狂王ジランによって捕らえられていたが、後に逃げ出し、放浪の末にシアンと出会う。

DLCで登場。ウェラックの族長であり、オーリアの兄。勇猛な戦士だが排他的。メインストーリーをクリアする前にDLCをクリアすると、最終決戦に駆けつけてくれる。


その他編集

エクリプスが信仰する謎の存在。フォーカスを通じてアーロイの殺害命令を出す。

  • エリザベト・ソベック (声:高垣彩陽)

フォーカス内の情報で写真が表示された謎の女性。容姿はアーロイに瓜二つで、世界変革のきっかけとなった「プロジェクト・ゼロドーン」の立案者。

遥か昔に世界をこのような状況にした元凶。紛れもない天才で悪意もないのだが、無駄な行動力身勝手な使命感で当時の人々が必死に作った希望の芽を丁寧に摘み取り、現在にまで至る爪痕を残した。

エリザベトが中心となって開発したAI。現在は機能停止している。

  • シアン

DLC「凍てついた大地」で登場。放浪していたオーリアを助けた謎の存在。オーリアの隠れ家で会うことができる。電子音声で話すが、感情があるように聞こえる。現在はヘファイストスによって支配され、自由を奪われている。

  • ヘファイストス

DLC「凍てついた大地」で登場。シアンを支配している謎の存在。デーモンとも呼ばれる。


用語編集

  • 機械獣

21世紀よりはるかに進んだ科学技術で作られた動物型のロボット。

基本的に友好的ではなく、人間を見かけると逃げ出すか襲い掛かるかの二択。人間の命を奪う最大の脅威であると同時に、その死骸から様々な物資を入手できる恵みでもあり、武器や防具、建材などに使われ人類の生活を支えている。原始時代の人々が動物の骨で装飾品を作っていたように、機械の部品をアクセサリーとして身につける者も多い。


元より危険な存在ではあったが、ある時期を境に殺傷に特化した新種が多数出現し危険度が増しているらしい。また、有機生命体(人間以外の動植物も含む)をバイオエネルギーとして摂取し、更に自己を複製する機能がある。


本作においてもっとも遭遇する敵キャラであり、アーロイの資金源、素材源、そして経験値源でもある。

更に一部の機械から武装を剥ぎ取ってアーロイが使用することも可能。


  • フォーカス

耳に装着して使用する古代の小型AR端末。

かなりの量のデータを保存しており、機械の行動パターンや弱点を解説し、弱点部位をハイライトしてくれる優れもの。あらゆる地形を透かして機械や動物、人間を発見することができる。

他にも地図機能やフィールド上の採取素材を指示する機能もあり、人間の残した痕跡を追尾することでちょっとした事件捜査も可能。


その分析能力は千里眼と称されるほどで、本作のゲーム性を支える最重要アイテム。古の時代では大量にあったらしい。


  • オーバーライド

機械をハッキングして使役する機能。

最終的には大型種のものも含め大半の機械がオーバーライド可能となる。

ほとんどの機械は自動で索敵し発見次第戦闘を仕掛ける。共に戦うもよし囮にして逃げるもよし。大型機械同士が対決する様は端から眺めているだけでも見物である。


三種類だけ騎乗可能な機械がいる。


余談編集

準備を整え大型の敵を狩るゲームスタイルはモンスターハンターシリーズに重ねられることも多いが、本作はMHWorldともPS4版のみ実際にコラボしている。DLCも同じく凍土が舞台となったアイスボーンでカバーされている。

また、フォートナイト原神ではアーロイがコラボレーションの一環で登場している。

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