概要
Bloodborneに登場する大型モブエネミー。序盤の実質的な中ボスとして登場する他、本作の各エリアに複数体が配置されている。
殊更にみんなのトラウマが多い本作においても、様々な意味でトラウマを残したエネミーであり、本作の語り草の一つ。特にサイドストーリーにおいて重要な形で関わり、多くの狩人の精神に傷を残したことで知られる。
また、序盤、中盤、終盤のダンジョンに登場するだけでなく、後述する様にメインとなるストーリーにも何らかの形で関わっているようであるが、詳しい設定については語られていない。
登場エリア
ゲーム序盤においては、最初のステージ「ヤーナム市街」の大実質的な中ボスとして登場。「聖堂街」方面へ繋がる下水道内に待ち構えている。遺棄された死体を食べていた為か異常成長しており、四足で歩いている状態でも狩人以上の体高を誇る。
ゲーム中盤では「隠し街ヤハグル」や「禁域の森」に登場するが、前者では一か所に複数体が集まって徘徊しており、後者では大量に現れる蛇玉との連携攻撃を行うなど、それぞれ違った厄介さを持つ。
ゲーム終盤では「メンシスの悪夢」にて人喰い豚(多目)として登場する。
また、本作のエンドコンテンツである聖杯ダンジョンでも、低階層のボスとして現れる。
攻撃手段と対処法
狩人を見つけると、ダッシュからの突進、立ち上がって圧し掛かり、遅行毒を含んだ嘔吐、首を振り回すなどの手段で攻撃してくる。特に突進は攻撃範囲が広い上に多段ヒットするので、下手に逃げようとすると追いつかれて即死することもある。
耐久力も高めで怯ませることは難しい。対獣属性は有効だがノコギリ属性は無効。ただし銃パリィやバックスタブは有効で、背後さえ取れればバックスタブでハメ殺すことは難しくない。倒すと最大4個の輸血液(回復アイテム)をドロップするので、慣れた狩人には輸血液マラソンの標的にされている。
聖杯ダンジョンのボス個体は攻撃手段が増えており、バックスタブを取ろうと背後に回ると蹴りで反撃してくるほか、専用の連続攻撃を使用する。また、体力が減ると狩人との位置関係に関係なく唐突に突進する事があり、行動パターンを読みづらくなっている。
人食い豚(多目)
上述した通り、「メンシスの悪夢」にも登場するが、こちらの個体は「人喰い豚(多目)」という別種扱いされている。
こちらは医療教会の実験かメンシスの脳みその影響を受けたらしく、複眼のように多数の目がついた不気味な姿をしている。メンシスの悪夢に登場する際には狩人に対して尻を向けている状態である為、これまでの様と同じ様に攻撃して振り向いたその姿に驚愕した狩人も多い。
ステータスもゲーム終盤相応に強化されているうえ、嘔吐も遅行毒ではなく発狂ゲージを蓄積させるガスに変更されている。 2体同時に出てくる難所もあるが、付近を徘徊するヤーナムの影と敵対しているので両者を戦わせて輸血液や血の遺志稼ぎに利用する者もいる。
ヤーナムの少女
この人喰い豚がBloodborneの中でも有名なのは、その見た目とは裏腹の強さや凶暴な設定だけでなく、サイドストーリーであるヤーナムの少女イベントに深く関わっているエネミーであるという点も挙げられる。
使者の赤いリボン
ヤーナム市街に住む少女に母親の形見を渡すかオドン教会へ避難するよう促すと、少女が家から姿を消す。その後に下水道の人喰い豚を倒すと「使者の赤いリボン」をドロップする。これは「少女が身に着けていた白いリボンが臓物の血に塗れて赤くなったもの」とされており、彼女の辿った悲痛な運命が示唆されている。
その為、人喰い豚の周囲には「豚を許すな」というメッセージが残されている事が多い。
しかし、少女の生存を望むプレイヤーの中には、「少女は父親に鍛えられており、リボンを巻いた素手で人喰い豚にバックスタブからの内臓攻撃を仕掛けて逃亡。無事にヤーナムから脱出した」と(ネタ混じりで)主張する者もいる。