プログラミングの知識を必要としないゲーム作成ソフトウェア「ツクール」シリーズ。
本項で挙げるRPGツクールはフィールド型RPGを作成するためのソフトであり、
ツクールシリーズ中最も多くの後継ソフトが作られ、発売されている。
様々な命令(ゲーム内では「イベント」と呼称)、画像、音楽を利用することで
簡単にRPGを製作することができるのがウリであり、作成したRPGは
(パソコン版は)ツクール本体を持っていないユーザーでもRTPをインストールしていれば
ゲームを遊ぶことが可能で、エンターブレインが定めた規約の範囲内であれば
作品をインターネット上で配布することも可能。
これまでにRPGツクールは数多くのシリーズが様々な媒体で発売されてきたが、
RPGツクールの祖とも言えるのは1990年にMSX用ソフト
「RPGコンストラクションツール Dante」である。
一方、家庭用ゲーム機では1995年に「RPGツクール SUPER DANTE」が
スーパーファミコンで発売され、以後パソコンと家庭用ゲーム機の双方で
リリースされるようになる。
パソコン版は総じて高価ではあるが比較的製作の自由度が高く、
一方で家庭用ゲーム機版はパソコン版のように動作環境を気にする必要が無く
比較的とっつきやすい印象はあるが、(一部シリーズを除いて)絵や音楽などの素材を
ユーザー側が作成できないなどの制約が設けられている。
2011年現在ではPC版の「2000」と「VX」を利用しているユーザーが多いと思われる。
主な理由としては「2000」はツールの扱いやすさにかけては近年のツクールの中でも
群を抜いていること。一方で「VX」はスクリプトを前提とした製作環境のために
敷居は高いものの、それらを活用することで従来のRPGツクールよりも
更に製作の幅が広まることから、ゲーム製作に慣れた上級者などに好まれているようだ。
一方で家庭用ゲーム機版の評価はどちらかと言えば芳しくなく、
パソコン版に比べてイマイチという評価がなされることも多い。
先述の通りPC版に比べて様々な面で制約が多く、特にイベント量、キャラクターの数などに
強い制限を受けることが挙げられる。
ただし、際限の無い自由度の高さはツールの性能を持て余した末に挫折、ということにも
繋がりかねないため、一概に欠点とは言えないのかもしれない。
また、2010年に発売された「RPGツクールDS」はあまりのバグの多さから
2010年のクソゲーオブザイヤー携帯ゲーム機版で名前が挙がることになり、
家庭用ゲーム機版ツクールの評判を更に傷つける結果になった。
(結局ノミネートはされなかったが)
PixivにおいてはRPGツクールを用いて作られたフリーゲームのイラストと、
RPGツクールのデフォルト素材(RTP)のキャラクターのイラストが投稿されている。
また、RPGツクールシリーズで使用できる素材も投稿されている。
作品
PC版
ダンジョンRPGツクールだんだんダンジョン
コンシューマー版
関連タグ
RPGツクールXP RPGツクールVX RPGツクールVXAce
RPGツクール3 RPGツクールSUPERDANTE RPGツクールDS ツクール