概要
外道衆の総大将・血祭ドウコクを封印する為の最強のモヂカラ。属性は「火」。
シンケンレッドを襲名する歴代の志葉家当主にのみ伝えられ、肉体に生まれつき高純度の火のモヂカラを宿した志葉家の正当な血筋の当主のみが扱う事ができる。ドウコクが火のモヂカラに弱い事から編み出されたもので、ドウコクの身体を一撃でバラバラにして封印する事ができる。
一方で、膨大なモヂカラを必要とする余りにも高度な技である為、先代や先々代を初めとした歴代当主は誰も完全な習得はできておらず、先代シンケンレッドが十数年前に命と引き換えにこの力を使ってドウコクを封印したものの、不完全な封印で終わりドウコクは現代に復活して今の戦いに至る。
当代の志葉家当主である志葉丈瑠もこの力を未だ習得できておらず、他のメンバーも習得が困難である事を承知しつつも、この力の事もあって改めて丈瑠を守り戦う事を誓うが、何故か当の丈瑠はこの封印の文字については言葉を濁しており、作中では習得に向けた具体的な動きをしている様子も特に見えないばかりか、自分の身を顧みないような行動が目立つのだが…
以下ネタバレ注意
終盤に志葉家の真の十八代当主は志葉薫で、彼女がこのモヂカラを完全に修得するまでの間の時間稼ぎとして立てた影武者の当主こそが、他でも無い志葉丈瑠である事が判明した。
つまり、丈瑠が作中で封印の文字について口を濁していたのも、習得に向けた具体的な修練をしている描写が無いのも当たり前で、最初から志葉家の血筋の人間ではない丈瑠では、封印の文字の習得は不可能だったのである。むしろ丈瑠の役割は薫が封印の文字を習得するまでの時間稼ぎ。
そして丈瑠が影武者として時間稼ぎをしている間、薫は生まれてから十数年に渡ってこの力の習得の為に血の滲むような努力を重ね、その結果遂に封印の文字の完全な習得に成功した。
アヤカシであれば、ドウコクですら強制的に封印できる最強の文字である反面、発動には膨大な量のモヂカラと時間が必要で、連続使用は不可能な上に発動に最低でも3~5分は必要なので、仲間の援護が無ければまず使えない。さらに対アヤカシに特化している為に人間には効果が無いと言う弱点が存在し、半分人間のはぐれ外道である薄皮太夫を取り込んだドウコクに対しては、左胸に傷を負わせただけで封印には至らなかった(ドウコク自身が持つ対アヤカシの封印術も人間に対しては効果は無いので、どうやら対アヤカシに特化させた力はその分人間には効果は薄くなるようである)。
しかし、作中でドウコクの身体に傷を付けられた攻撃は封印の文字だけであり、ドウコクの防御力を突破できないシンケンジャーは、最終的にはこの胸の傷から直接ドウコクの体内に薫の強大な火のモヂカラを流し込むという方法でドウコクを倒した。つまりいずれにせよ封印の文字が無ければドウコクを倒す事は不可能であり、対ドウコクにおける最大の切り札である事は最後まで一貫して変わらなかった。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー
同作では、ゴールドを含むスーパー化したシンケンジャー5人とハイパー化したシンケンレッドの6人で、1部首ずつに分けて封印の文字を発動し、血祭のブレドランが三途の川の水を護星界に引き込んで滅ぼそうとしたのを防ぐ為に使用された。ただし、一体彼等がいつどのタイミングで封印の文字を習得したのかは不明で、志葉家の人間にしか使えないという本編の設定も無視されている。
一応は、ゴセイジャーの力で全員がスーパー化及びハイパー化した状態で部首毎に分けての発動という、極めて特殊な状況下における使用なので、志葉家の人間でなければ使えないも同然だとは言えるのだが、逆にそういった条件でなければ使えない文字を習得した理由は不明。
また、封印の文字は「火」属性なので、レッド以外の面子が最高度のモヂカラである上に属性も異なる封印の文字を、ディスクも使わずに安定して運用できたのも謎である。
関連項目
志葉薫:継承者
ナイトアックス、ゴーカイガレオンバスター、リュウソウカリバー:特定の敵対策の切り札とされていて、終盤本人に向けるも通じなかった武具や技繋がり。なお、ゴーカイガレオンバスター以外はその標的がラスボスという点も共通している。ただし、封印の文字は前述通りその後のラスボス討伐において重大な役割を果たしており、封印の文字無しではラスボスを倒せなかった事に変わりはなかった。