CV:櫻井孝宏・鳥海浩輔・大本眞基子・鈴木達央(ヒーローズ)
「噂では・・・
かの八神将ブラミモンドは、己のすべてを闇にゆだねた者だといいます。
感情も記憶も、すべて闇の中に溶かし・・・
そうして、竜を倒すための力を得たのだとか。」
概要
人竜戦役の時代に活躍した伝説の闇魔導士にして、神将器「黙示の闇アポカリプス」を操り竜族を滅ぼした【謎多き者】ブラミモンドその人。人竜戦役の終結とともに姿を消し、エッケザックスを除いた七つの神将器の力を封印した。
その正体は二つ名の通り謎に包まれており、己の人格・感情・記憶も何もかもを闇魔法に捧げた代償でブラミモンド自身でさえ自分が何者であったのかを忘却している。また、闇に奪われたことによる人格の消失から自身のみでは喋ることが不可能となっており、声も喋り方もその直前に聞き取った声や人格をコピーすることで人間としての会話を成立させている。
「己を持たない」「出会う人々の数だけブラミモンドは存在する」と形容されるこの性質上、男性か女性か、当時若者か年寄りであったかすらも記録に残されていない。
人智を超えた八神将の中でも異色の存在であり、上記のエピソードや闇魔法のスペシャリストといった要素からヤバそうなイメージが先行しがちであるが、実際のブラミモンドを知る者からは畏怖や戦慄よりも「不思議な人」「本質を理解できるものではない」といった印象を抱かれる人物でもある。
『烈火の剣』での活躍
戦友アトスとともに八神将の生き残りとして登場。千年近い年月をただ一人、薄暗い封印の神殿の地下で過ごしており、そこから世界の様子を静かに見守っていた。
物語終盤、ネルガルに対抗する力として神将器を求め神殿を訪れたエリウッド一行とアトスを出迎える(アトスがエリウッド達に試練を課したのは、ブラミモンドに"人の強さ"を示し下記の説得材料とするためでもあった)。
感情や記憶を失っても八神将としての使命を守るという意思は強く残っており、神将器は二度と世に出るべきではないと考えていたため交渉は難航。
神将器の封印解除を求める一行に対し、(全盛期の力は失われたとはいえ)世界法則を一変させるほどの力を秘めた神将器の危険性、そして強大な力に手を伸ばさずにはいられない"人の弱さ"を説く。試練を乗り越えたエリウッド達の"強さ"は認めつつも人そのものを信じきることができず、「神将器を解放した結果、その力に魅せられ悪用しようとする人間が現れるくらいなら解放しないほうが良い。自分が解放しない結果世界がネルガルや竜に滅ぼされようと知ったことじゃない」という本末転倒ともいえる保守思考に凝り固まってしまう。
そんなこんなでアトスの説得にも難色を示し解放に踏み切れずにいたが、エリウッドの青臭くも懸命な懇願に心を動かされ、千年ぶりに神将器の封印を解放。彼らに世界の命運を託すこととなる。
作中で登場する八神将の中でも明らかに別格の能力を有しており、劇中の描写では遠方に眠る神将器の力を瞬時に解き放つことができるなどアトスでさえ及ばない能力を持ち、ネルガルが己の理性を消失してなお得られることなく探し求め続けていた死者蘇生を可能とするなど、伝説の魔導士と呼ぶに相応しいこの二人さえ霞むほどの力で一行をサポートした。
NPCであるためユニットとしては参戦しないが、最後の場面でニニアンを生き返らせて主人公を助けるなど、最後の最後で意外に美味しいところを持って行った気がしなくもない。なお、会った時点で既に寿命が尽き掛けていたアトス同様に、ブラミモンドも己の存在維持が限界に差し掛かっているらしく、近い内に闇に飲まれて消滅する運命にあるという。
その素性について
闇魔法を窮めた結果もはや神の領分に片足を踏み入れているブラミモンドであるが、アトスが「我々も人」と語っている通り、チート化する以前はごく普通の人間であったことが窺える。
ブラミモンドや闇の魔道士が操るエレブ大陸の闇魔法は、現在では失われた魔術として「古代魔法」とも呼ばれており、その効果は世界を傾けるほどの魔力を秘めたものとも言われている反面、行使には相応のリスクが伴う危険な魔術でもある。そんな闇の魔術へ己のすべてを捧げてまで竜を滅ぼす力を得ようとした経緯を鑑みるに、人竜戦役の頃は竜という存在への非常に強い憎しみを抱いていたことが推測される(一方でニニアンを尊き竜の血と呼ぶなど現在は竜への理解もある)。
また神将器の封印やその解除を自在に行うことができる点から、竜を滅する神将器やそれらを超越した封印の剣および炎の紋章はブラミモンドによって創造されたものではないかとの説もある。
正体は不明で性別までもが定かではないが、元ネタはローランの歌に登場するサラゴスの王妃ブラミモンドであり、実際の性別は名前の元ネタ通りに女性なのかもしれない…。
ヒーローズ
謎多き者 ブラミモンド(神階英雄)
「私はブラミモンド。
自分を持たない、何者でもない者…
…この声も、この心も、一時の借りもの…」
属性 | 無 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | 絶無の書(専用) |
奥義 | 月光 |
A | 攻撃守備の渾身4 |
B | 攻撃魔防の凪3→攻撃魔防の拍節3 |
C | 見通せぬ深き暗闇(専用)→見通せぬ深き…・神(専用) |
2020年3月から闇の神階英雄としてまさかの登場。八神将では初の実装で同時に無属性魔法も初の実装となった。
ボイスは烈火の主人公であるエリウッド・ヘクトル・リンを担当する三氏と、ヒーローズでアルフォンス役を務める鈴木達央氏の四名が担当。なお、四名が各パートを分担しているのではなく、それぞれのボイスに、四名分のバージョンが存在する、つまり他のキャラの4倍のボイスが用意されていると言う超豪華仕様になっている(なお、ボイスなしのテキストは分担仕様)
ステータスは攻撃が高く、守備が低い。
専用武器はアポカリプス…ではなく「絶無の書」となっている。その効果は敵の攻撃が50以上か不利な状態異常が付与している時のみ攻撃守備魔防+5。もう一つは速さが35以上だと絶対追撃という複数盛った効果になっている。高火力かつ高速のユニットには相性がピッタリ。
専用Cスキルの「見通せぬ深き暗闇」は、自分が戦闘中は戦闘相手以外の敵軍のスキルを無効化。つまり紋章系のスキルを掻き消す効果であり、近距離(遠距離)警戒や総選挙ルキナのゲイルスケグルの効果を無効化させて気にせずに攻撃が出来る。
しかし無属性であるためレイヴン効果持ちのルフレとナギ、ソフィーヤには相性が悪い。加えて速さが並程度で追撃されやすくHPも低いためすぐにやられてしまうことも。近接武器のユニットだと反撃が不可能といった点にも警戒。
2023年7月のアップデートで上方修正。
専用Cスキルは見通せぬ深き…・神へ。敵の全ステータス-5とダメージ軽減効果を半分無効が追加。
Bスキルは攻撃魔防の拍節3へ。キャンセル無効に変わるだけ敵のバフ無効を出来なくなるのでどう使うかは召喚師次第。