ハッ!某はエリーの意のままに!!
概要
CV:梅津秀行
王を決める戦いに参加する魔物の子の一人であり、魔界の法律を守る一族の末裔。
パートナーはエリーという少女で、本の色はマゼンタ。
マントと鎧を身に着けたやや大柄な魔物。両刃の剣である「ヴァルセーレ」を用いた戦闘をメインに戦う。
一人称は「某(それがし)」であり、侍のような口調で喋る。
法を守る一族の末裔というだけあって、作中においてはファウードやバオウなどの魔界の伝承に伝わる脅威へいち早く対応しようとしたり、王になろうとする理由が「魔界を平和にしたいから」というまっとうな理由だったりする。
エリーとの出会いは夜中の病室だが、エリーが入院している病室の窓の鍵を外から無理矢理こじ開けて侵入しようとしており、事情を知らない他人から見れば不審者そのものであったため、その時はエリーも泣いて怯えていた。
また、完全版収録のオマケ漫画『ガッシュカフェ』においては、エルからの頼みでモモンのスケベを治すためにやってきたが、逆にモモンからパンツを差し出されるとうっかりそれに手を伸ばしかけ、エリーから軽蔑の視線を向けられた。
戦闘能力
単純な剣技に加えて、それらを術で強化し戦う。さらに彼の剣は魔力を吸収する能力があり、長期戦になるほど有利になる性質を持つ。
- ソルド
第1の術。剣を強化する。
エリーの回想にて使用し、術の力無しに単身戦っていたアースをサポートすべくエリーが初めて唱えた呪文。
- ゴウ・ソルド
第2の術。さらに剣を強化する。
第1の術では力不足なのか、作中では主にこちらを多用している。
- ジャン・ジ・ソルド
第3の術。巨大な剣型のエネルギーを空中に出現させ、突き刺すように敵にぶつける
おそらく威力はギガノ級程度だと思われ、使い勝手の良さからか作中ではそこそこ多様されている。
- ボルセン
第4の術。幻影を発生させる。攻撃の回避やフェイントなどに用いる
バランシャの「ボルク」と似ているが、あちらは自在に動くのに対し、こちらは幻影を直線的に放出するだけのため使い勝手がやや異なる。
- ウルソルト
第5の術。剣を高速化し、さながら剣が分身したかのように見えるほどの高速の斬撃を繰り出す。
単純に剣戟を繰り出す他、高速化した剣を移動に用いるといった使い方もできる。
- ジェルド・マ・ソルド
第6の術。居合斬りのような構えでその場に留まり、間合いに入った敵を目にも留まらぬ高速の居合で切り伏せる術。相手が間合いに入ってこない場合は摺り足で構えのまま移動し、相手を攻撃できるなど隙が無い
- バルバロス・ソルドン
「我が封神の型をとりて、一心に彼奴の術を打ち破らん!!!」
第7の術であり、アースの「3つの奥の手」の一角
巨大な剣と、それを構える両腕を召喚し攻撃する。~オウ系の術に対して特に威力を発揮する性質を持つ。ガッシュのバオウ・ザケルガに対抗し使用したが、打ち破られてしまった。
- ギャン・バギャム・ソルドン
「一打粉砕に怒喝の心力を込め、万物を叩き割る剛剣の刃を生み出さん!!!」
第8の術であり、アースの「3つの奥の手」の一角。術単体の威力ではアースの最大術。
巨大な剣を生み出し対象を叩き割るような強烈な一撃を繰り出す。ファウードの封印を破壊するために使用した。
- ゴディマ・ソルドン
第9の術。剣にオーラを纏わせ威力とリーチを強化する
ファウードの体内魔物のエネルギー補給パイプを切るために使用。
- ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドン
「ヴァルセーレの剣に吸い込みし、よろず魔物の魔力を放ち、万物を砂塵へと変える千手剛剣とならん!!!」
第10の術。アースの「3つの奥の手」の一角。
ヴァルセーレにて吸収した魔物たちの魔力を用いてヴァルセーレの刃を無数の剣へと変え、相手に振り下ろす術。その威力は今までヴァルセーレにどれだけ魔力を吸収したかに比例する。
ゴームに対して使用したが、ディオボロス・ザ・ランダミートによって全ての剣を腐敗させられ無力化されてしまった。
- シン・ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドン
第11の術?最終決戦においてガッシュの金色の本に現れたアースの術。
おおまかな点は第10の術と同じだが、出現する剣が全て同じ剣になっている。シン・クリアの蛇のような尻尾を細切れにした。
- ソルセン
第?の術。カードゲーム版では第1の術として扱われていた。
剣を振るい、剣型のエネルギー波を飛ばす術。ファウード編にてカルディオとのコンビネーションで使用。
作中における動向
- ファウード編
序盤から登場。魔界の脅威の一角である「バオウ」がどれほどのものかを見定めるべくモチノキ町の清麿の家を訪れ決闘を申し付ける
市街地に被害を出さないために河原にてガッシュと戦い、魔力を吸収する剣によってガッシュを追い込むが、応援に駆け付けたテッドによって場を乱された上、ザグルゼムで強化されたガッシュのバオウ・ザケルガを受け、バオウは今のところ脅威とは言えないと判断し撤退。
同シナリオにおいてファウード内部にて再登場。
ファウードの転移装置の部屋において、カルディオと共に今すぐ転移装置を作動させファウードを魔界に帰そうとしていたが、それではリオウの呪いを受けたものが救えないということからガッシュたちと一時的に敵対、さらに彼自身のパートナーであるエリーもまた呪いを受けたものであり彼は自らのパートナーの命令だからと自分の主を殺す選択をとっていた。
アースが自らのパートナーを見殺しにする選択をしたころ、エリー自身が自ら命を捨てる選択をしたことに清麿は怒り、呪いを受けた者も救ってファウードも魔界に帰す方法はあるということをアースに告げ、双方の利害が一致したことで戦いは終了。
ストーリー後半以降、ガッシュたちがファウードを乗っ取ったゼオンを倒しに行っている間、ファウードを魔界へ帰す転移装置がファウードの体内魔物に破壊されないようにカルディオと共に転移装置の防衛を担当。
転移装置は一時的に半壊してしまうが、カルディオの送還と引き替えに装置を守りきり(しかしガッシュ達はゼオンとの決着が着くまで、装置を守りに向かったアースとカルディオが装置を守りきれずにやられてしまったと思い込んでしまっていた)、アースが修理したことで正常に機能しファウードは魔界へと帰った。
- クリア編
冒頭から登場。奇襲を仕掛けてきたゴームに対して様々な攻撃を試みるがことごとく軽くあしらわれ、加えてエリーが持病の発作を発症したことで形勢不利に。
彼自身エリーに生きてほしいため注意を自分に向けるためエリーに本を差し出すよう要求。
「アース。俺の本を持ってどうするつもりだ!?」
「この本を奴らに渡し、燃やさせます!そうすればもうエリーを深追いすることもありません!!」
「そんなことオレが許さん!!本を返すのだ!!」「アース!!オレの命令が…」
「黙れえええええ!」「もう「侍ごっこ」は終わりなんだよ!!!エリーの生きる道が開けた今、死なすような真似はできんのだ!!!」
エリーはかつて、病によって死に瀕しており、アースから俺のパートナーとして戦ってほしいと言われてももうすぐ死ぬだけだと戦いを拒んでいた。しかしある日、アースが来ない日があり、病院の外から轟音が聞こえ、彼女は気になって外に出るとアースが魔物と戦い死にかけていた。彼女は術を用いてアースを助け、それから二人はパートナーとなった。
主従というものがよくわからなかっらエリーの為にアースは彼女に一人称を「オレ」にして男勝りな喋り方をするよう言い、彼もまた忠義を尽くす侍として「某」と名乗り、口調も侍のようにした。
エリーからすれば自分の死よりアースを失うことが恐怖であり、彼女はなんとしてもアースを生き残らせたかった。最後にして最大の術である「ヴァルセレ・オズ・マール・ソルドン」を繰り出し、ゴームを倒そうとするが術を破られ、さらに追撃を受けアースの本は燃えてしまう。
今魔界に帰れば肉体は無く、加えてゴームと手を組んだ魔物が王となれば全ての魔物が例外なく消されてしまう。迫る「死」の恐怖に涙を流すアースだが、エリーは「ガッシュを王にさせる、絶対お前の想いは無駄にさせない」と誓い、アースに別れを告げた。
- 魔界に帰ってから
ガッシュが王となってから、魔界の王に法律を教える家庭教師のような立ち位置となったらしく、1コマだけガッシュに法を教えているシーンがある。