概要
2023年7月に公開され、物語は前作「霹靂玄蒙紀」に続く。「霹靂布袋戲」シリーズの主人公である素還真が化身も含め、一切登場していない。
解説
タイトルの「天機」とは、天の意思、もしくは天の秘密という意味である。
本作は天跡と地冥がダブル主人公を務め、魔神である太曦神照の勢力と戦う流れとなる。物語は大まかに、4編に構成されており、時間軸は「霹靂天越」の最終盤に天跡の遭遇から遡る。仙人や神、そして異空間など、ファンタジー要素が多く含まれる。
過去作の設定やキャラクターが多く登場し、視聴の際に過去作も合わせて見ると、より内容がわかりやすい。「霹靂天命之仙魔鏖鋒」をはじめ、「霹靂靖玄錄」「霹靂天越」「霹靂兵烽決」などの作品に残った伏線は、いくつか本作で回収される。
声の出演
賴政君:ナレーション、往世閻摩、その他
呆之音:太曦神照、道軒眉、伐樓那、その他
主な登場人物
飄々とした仙人。玉門世家の出身。
本作の主人公その一。
多重の身分と名前を持つ黒魔術師。
本作の主人公その二。
解璇璣(かいせんき)
謎の占星術師。褐色肌と金髪が特徴。
魔始に乗っ取られた地冥と自称し、太曦神照に接近するが……。
道軒眉(どうけんび)
羽扇を振るう仙人。天跡の従兄に当たる。
太曦神照(たいぎしんしょう)
異境から来た魔神。南武林を統治し、信者を増やしつつ、領地拡張を図る。
本作最大の敵。
裂界
(れつかい)
異空間・陰陽裂界にある地域の一つ。裂族の領地。
陰界と陽界の狭間にあり、土地はかなり狭い。
往世閻摩(おうせいえんま)
裂界の大王子。次期当主に見込められる。
自律性が高く、自分に厳しい真面目な性格。
伐樓那(ヴァルナ)
八龍天の末っ子。往世閻摩の弟で、兄弟の仲が悪い。
天跡を救い、苦境の進出を臨む。
八龍天(はちりゅうてん)
裂界を統治している当主。
日曜皇城
(にちようこうじょう)
太曦神照が南武林に構えた居城。本作の敵対勢力。
魔羅血界の勢力も配下となり、版図を拡げながら、領内で暴政を敷く。
邱霍蛉葉(きゅうかくれいよう)
異空間から来た、葉口月人の権力者。狡猾な性格。
帰郷するため、太曦神照の臣下につく。
滅羅血后(めつらけっこう)
魔羅血界の権力者。太曦神照に臣従して、反対勢力の討伐に参戦する。
識滄海(しきそうかい)
魔羅血界の賢人。頭脳担当であり、各勢力の征伐に献策した。
霜爵雪納瑞(そうしゃくシュナウザー)
軍医の老人。犬と西洋人を混ざったような口調で話す。
ゲスト出演
過去作に登場した仙人たち。本作の開始時点で、全員が故人となった。
主に回想シーンなどで登場する。
南域で伝説を残した仙人。「霹靂靖玄錄」シリーズのキーパーソン。
九天玄尊(きゅうてんげんそん)
「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズに登場した仙人の組織・雲海仙門の創始者。
「霹靂天命之仙魔鏖鋒」シリーズの主要人物の一人。
香六牙(こうろくげ)
湯問夢澤の校長だった仙人。「霹靂朝靈闕」の主要人物の一人。
用語
裂族(れつぞく)
裂界に領地を構える部族。火神である阿裂索(アレッソ)を信奉して、聖火を祀る。
武技を繰り出す際に、「休(ヒュー)」の掛け声を放つことが特徴。一部の戦士には、顔に青いペイントを施している。本作から二年前に、太曦神照に負けた天跡が裂界に迷い込み、裂族との交戦を強いられた。
太曦寰界(たいぎかんかい)
南武林を中心に展開された結界。支配者は太曦神照。
太曦寰界に包まれた南武林は、外の世界と隔絶され、内部と外の行き来は阻まれた。それから一年間、太曦神照は寰界内部で闘争を繰り広げ、南境の統治者となった。本作開始時点で、太曦寰界は解除されたが、領内は変わらず暴政が続いている。
関連タグ
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関連リンク
- 公式紹介ページ「霹靂天機」※中国語
- 公式イベントページ「霹靂天機」※中国語