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南海22000系の編集履歴

2023-08-17 20:47:37 バージョン

南海22000系

なんかいにまんにせんけい

南海電気鉄道が保有していた通勤形電車。ここでは改造車・2200系列についても解説。

南海22000系

南海高野線難波-橋本-極楽橋間を直通運転する、いわゆる「大運転」に対応するズームカーの第2世代。通称「角ズーム」。

ズームカーは第1世代の21000系が1958年から64年にかけて製造されていたが、宅地開発が沿線で急速に進行し利用客が激増していた河内長野以北の輸送力増強を目的に1969年から72年にかけて東急車輛製造で2両編成16本が製造された。


車体は所謂湘南顔の21000系と異なり7100系をベースとした鋼製車体。制御系は架線電圧の直流1500V昇圧を見据えて複電圧対応の1C8Mとしている。

初期の編成は非冷房で登場したが、その後冷房化。この冷房化に際してはスペースの関係でパンタグラフを菱形から下枠交差式に交換している。


22001・22003・22017・22021の4編成は2200系列化の更新改造を行うこと無く廃車され、22003編成については熊本電気鉄道へ譲渡された。


南海2200・2230系

南海2200系

1990年に登場した2000系と併結運転を行うようになったが、一部編成は支線に残存する非冷房・吊り掛け駆動の1521系などを置き換えるための更新改造を施工することになり、高野線に残存する編成も更新を行うことが決定。1993年より一部編成を対象に工事が行われた。


  • 2201〜2203編成:高野線残存グループ。行先表示器が大型化された。
  • 2231〜2233編成:支線区転用グループ。正面貫通路の幌枠・貫通幌・電気連結器の撤去、床面の6cm嵩上げなどを行っており、2200系とは「正面幌枠の有無」「ドアエンジン未交換」などで見分けられる。

2201〜2203編成は当初2000系と共通運用が組まれていたが、2000系との性能差が問題視されるようになり最終的に「大運転」は2000系で統一する方針に。2000系2021〜2024編成の増備が行われ2201〜2203編成は支線区へ転用された。

このうち2202編成は、安定輸送の実現と観光需要の発出を期待して銚子電気鉄道に譲渡されたことが2023年8月17日に発表された。


2208編成

観光列車「天空」

高野線山岳区間を運行する観光列車「天空」が2009年に運行開始。2203編成が改造種車に抜擢され、座席配置の変更や展望デッキ設置などが行われた。所属路線は高野線へ復帰。


南海2270系

貴志川線向けのモハ1201形の代替用として6編成を対象に改造。片側先頭車の電装解除(難波・貴志 方からクハ2701形-モハ2271形の組成)、正面貫通扉の完全閉塞、機器類の直流600V・1500V複電圧対応化、ドアの移設、ワンマン運転対応化など、路線特性に合うよう仕様変更が行われた。


駅長お誕生日おめでとうございます!!

貴志川線が和歌山電鐵へ移管された際に2270系も全て和歌山電鐵へ譲渡・移籍。塗装は当初そのままであったがJR九州の車両デザインで知られる水戸岡鋭治氏のデザインにより一部編成において内外装のリニューアルが行われた。

  • 「いちご電車」:2271編成。2006年改造
  • 「おもちゃ電車」:2276編成。2007年改造
  • 「たま電車」:2275編成。2009年改造
  • 「うめ星電車」:2273編成。2016年改造
  • 「たまミュージアム電車」:2276編成の再改造。2021年〜

当初貴志川線は直流600V電化のままであったが、複電圧対応だった事が幸いし2012年の1500V昇圧後もそのまま使用継続。


関連タグ

南海電気鉄道 ズームカー 22000系 2200系 2270系

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