ソドム百二十日
そどむひゃくにじゅうにち
ソドム百二十日あるいは淫蕩学校(Les Cent Vingt Journées de Sodome ou l’École du libertinage)とは、マルキ・ド・サド伯爵により記述された小説(ただし未完)である。
記述された状況
この小説はマルキ・ド・サドがバスティーユ牢獄において執筆していた。しかし、彼はこの小説執筆中に精神病院に叩き込まれたため、草稿は彼の手元から失われた。このとき彼は「血涙を流した」といわれているが、見たものがいないため、定かではない。また、このような状況では記憶を元に作品を復元を試みる可能性があるが、それをしていないのは、「自分の想像力を超えたものを表現することが出来なかったため、復元を断念した」であるとか、「あまりの執筆量の膨大さにどうしようもなくなった」であるとか、「牢獄の中で行ったエロ妄想をわざわざ復元する必要は無い」といった理由であるとされる。
この作品に関する色々
この小説は各種の評価がされている。たとえば、「性的趣向の科学的分類」であるとか、「不潔なポルノ」であるとか、「道徳的なポルノ」であるとか、「人間の性善の風刺的回答」とかあと色々。
ただし、これらの評価は実はすべてが考えすぎで「ぼくのかんがえたすごいえろもうそう」の可能性も否定できない。
また、この作品を元として映画を撮影したつわものも存在するが、さすがに完全に再現することは不可能であったといわれている。
なお、日本にこの作品を紹介したのは澁澤龍彦である。
pixivにおけるタグに関して
このタグをつけられた作品の多数が黒執事Ⅱのアロイス・トランシーのイラストである。
この本の内容
時はルイ14世時代のフランス、ある3人の裕福な男の城での所業書くという形で記されている。3人の男たちと召使などは14人の拉致された美少年・美少女との『乱痴気騒ぎ』を起こす、そこで繰り広げられているのは少年・少女(一番若いのは13歳の少年)の3人の男への変態的な拒めばむごたらしい死の罰の服従 同性愛の強制・SM・性器切断・拷問・水責め・灌腸・スカトロ・アナルセックス・フェラチオなどの状況を記す。(らしい)最終的に美少年・美少女は拷問あいながら無様に男たちの性欲の足しになりながら死に果てる。(未完)
映画版パゾリーニ監督『ソドムの市』
パゾリーニ監督で1976年にこの本を素材とし『ソドムの市』を制作、この映画ではスカトロ重視であったところが多く、他の項に載っている『残虐的性的行為』はキリスト教的にも問題だったっだろう、できなかったという。作中に登場する青年・女性はほぼ全裸であるが(美男美女ともいい難いが)
パゾリーニ監督の斬殺
パゾリーニ監督自体はこの作品を撮り終えた数年後主演俳優に斬殺されるという事件が起こる。 その青年俳優の犯行理由としては『同性の性的行為を強制された』などだそうだ。監督は数十回車にひかれ、ミンチにされた状態で見つかった。
『同性の性的行為を強制された』というが、その作品が『変態小説の元祖となった罪深い小説』が理解できていなかったのだろうか...恐ろしいことに、妥協せずに作ればあんなものではすまないらしいというのに....
もちろんカトリック圏(ヨーロッパ)でも異端的過ぎると思われ上映禁止が相次いだ、最近になってようやく再評価されるようになってきたという。
ローマ皇帝ぐらいならなんとも思わないかもしれないな