CV:水樹奈々
人物
トランシー伯爵家の若き当主。
生後間もなく何者かにさらわれ行方不明となっていたが、ある日クロードを連れて帰還し、父の後を継ぎ当主となった。
基本的に笑顔で明るいが、クロード以外の者には平然とえげつないことをする残忍性と、孤独と暗闇を恐れる脆い一面を併せ持っており、情緒が安定していない。まるでエキセントリック。
「お前以外は要らない」と発言するほどクロードに絶対的な信頼を置いており、クロードも忠誠を誓っている。舌に黄色の逆ペンタクルが刻まれている。
以下、ネタバレ注意
彼の出自はトランシー家の実子ではなく、とある村の裕福な家庭の出。本名はジム・マッケン(グレルの言う通り本名はかなり地味)。
両親の死後、手のひらを返すかのように自分と弟のルカを虐げる村人たちを憎むが、ある日自分の願いが叶ったのかのように村人全員が死亡、しかしルカも死んでしまい(これはルカとハンナの契約によるもの)、絶望する。
その後トランシー家の男娼として迎え入れられ、そこで知った「妖精を呼び出す呪文」なるものを使ってクロードを呼び出し契約する。ちなみに上記の性格はこの経緯が元で生まれたものだと思われる。
トランシー男爵を手玉にとり養子となった後、クロードから「村を滅ぼし、ルカの魂を喰らったのはセバスチャン」と吹き込まれ、シエルをセバスチャンから奪う作戦に出る。
だが、作戦は失敗しクロードが自分ではなくシエルに興味を持っている事やクロードを失いたくないがためにクロードにすがった事により見限られ、殺害される。
魂はシエルと混濁させられるがハンナの手により覚醒、シエルの身体のコントロールを奪う。
自身の心を反映した薔薇迷宮でクロードとセバスチャンが争う中ハンナから真実を知らされ、ハンナに愛されているという事実を知り彼女と契約を交わす。
契約内容は「自分が手に入れたいものを手に入れられないという思いをクロード(とセバスチャン)に味わわせる=シエルを悪魔にする(つまり魂を喰えないようにする)」というもの。これにより、クロードとセバスチャンの死の島での決闘後作品最大の大番狂わせを起こしハンナにその魂を喰われる。喰われた後ハンナの中でルカと再会、ハンナ、ルカ、そしてクロードの愛を手に入れその生涯に幕を閉じた。