概要
ゼルダという人物は、『ゼルダの伝説』シリーズの各作品でそれぞれの設定で登場し、ストーリーの中核を担う存在であるが、このうちトゥーンレンダリングによるグラフィックを採用している『風のタクト』系列の作品ではトゥーンレンダリングのゼルダが登場する。
『ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ』で従来のゼルダと別キャラクターとして登場したことにより、区別のためトゥーンゼルダの名が与えられた。
トゥーンリンク同様、基本的には少女の姿で登場する。
作品ごとのトゥーンゼルダ
風のタクト
滅亡したハイラル王国の王族の末裔で、テトラと名乗り海上世界で海賊団の首領をしている。シリーズでも珍しい「姫ではないゼルダ」である。
ガノンドロフの命により耳の長い女の子を探していたジークロックに捕まり拉致されそうになったところをリンクに救出され、リンクの妹アリルが自分に間違われて捕まったことからリンクを船に乗せた。
先祖代々知恵のトライフォースのかけらを受け継いでおり、やがて知恵のトライフォースが自らに宿ってゼルダ姫として覚醒。のちにガノンドロフに見つかりガノン城に連れ去られる。最終決戦ではリンクが持っていた弓と光の矢を使って共闘し、トリックプレイで勝機をもたらした。決着を付けた後は海上世界へと戻った。
夢幻の砂時計
「風のタクト」の続編にあたり、テトラとして登場。風のタクトと同一人物である。
大地の汽笛
テトラ海賊団が新天地で起こした新ハイラル王国の王女。テトラの玄孫にあたる。
かつて封印された魔王マラドーの復活をもくろむキマロキら魔族によって体を奪われてしまうが、残った魂がリンクに同行しサポートする。
魂だけであることを生かして神の塔の番兵ファントムにとりついて操ることも可能。この能力はスマブラのゼルダへと受け継がれた。
体は復活したマラドーの魂の受け皿にされていたが、リンクと共闘し体を取り戻し、マラドーを滅ぼした。
この作品ではリンクとゼルダの絆がより深く強く描写されているのが特徴。ゼルダが体を取り戻した際はリンクに抱き着いて赤面させている。エンディングでも二人で手を繋いでいる。
その後、スタッフロールにてそれぞれの日常へと戻ったことが窺えるシーンが流れる。
リンクは機関士、ゼルダは王女としての立場に戻り、結果的に二人は離れ離れとなってしまう。
スタッフロール後に映されたのは、どこか寂しそうに淡々と執務をこなすゼルダの姿。
しかし、ふと何かに気づくと窓に向けて駆け寄り、笑顔で手を振る。それに応えるように響く汽笛の音。
大地の汽笛が聞こえる時、そこにはいつだって大切な人の姿があった。
ゼルダ無双
「大地の汽笛」の姿で登場、区別のため初めて「トゥーンゼルダ」の名称が与えられた。ファントムに憑依して操る。
「風のタクト」のゼルダは、テトラとしての登場である。
なお、この作品では橘ひかりが両者の声を担当する。
テトラはレジェンドモード(ストーリーモード)を終盤まで進めればプレイアブル化するが、トゥーンゼルダはアドベンチャーモードの高難易度をバトルを何十試合もクリする必要がある。
このため生半可な装備やレベルで挑めばあっという間に返り討ちにされる。
レジェンドモードを進めないと手に入らないアイテムがあり、それを使わないとアドベンチャーモードも進められない。そのためトゥーンゼルダのプレイアブル化はストーリーをクリアしてからでよい。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
4作目「for」からゼルダの下必殺技が変更され、ファントムを形成して攻撃するというものになった。トゥーンゼルダが憑依しているわけではなく、ゼルダ自身が生み出して攻撃を指示する。
このためトゥーンゼルダは登場しないが、ファントムの呼び出し方次第では大地の汽笛のように「ファントムを盾にして攻撃を防ぐ」ということが可能となる(ファントムの盾には無敵判定が付いている)。