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2023-09-15 18:19:49 バージョン

taktop.

たくとおーぱす

『takt op.』とは、DeNAによるメディアミックスプロジェクトである。

かかってこいよ、運命。

Show must go on!


概要

DeNAバンダイナムコアーツと共同で手掛ける、メディアミックスプロジェクト。原作をDeNAと広井王子、キャラクターデザインをイラストレーターLAMが手がけ、キーピアニストとしてまらしぃを起用している。


音楽が消えてしまった世界を舞台に、ムジカートと呼ばれる生命体と、D2と呼ばれる、音楽に過剰反応する怪物たちとの戦いを描く。


ソーシャルゲーム版『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』は2023年6月28日に配信を開始した。元々は2022年中に配信開始予定であったが一旦は2023年春に延期、そして再び延期された。

takt op.Destiny』というタイトルで、MAPPAマッドハウスの共同制作という形でテレビアニメ化されており、中島美嘉によるゲーム版の主題歌『SYMPHONIA』は、テレビアニメ版のエンディングテーマも兼ねている。

またコミカライズも複数存在する(後述)。


余談だが、タイトルロゴにはブレース(楽譜を締め括る{})、リピート記号などが使用されており、これでもかと言うほど楽譜のようになっている。


世界観・用語

西暦2020年頃に無数の流星として飛来した黒い石「黒夜隕鉄」を核とした、仮面のような部位を持つ異形の怪物。音楽に引き寄せられて破壊と殺戮の限りを尽くし、実質的に人類から音楽を奪い去った存在。既存の兵器では有効打を与えられず、本格的な反抗にはムジカートの登場を待つこととなった。「Despair Dolls=絶望の人形・獣」の略称。


音楽に反応してエネルギーを生み出す「ハルモニア鉱石」と、素体となる人間とを組み合わせて製造された対D2兵器。その身に楽譜(スコア)を宿し、ハルモニアエネルギーによってD2体内の黒夜隕鉄を砕き消滅させる、シンフォニカの切り札。個体ごとに楽譜の名が冠され、性格も多種多様。

またムジカートになった後は、素体だった人間の記憶と人格は失われる。


  • コンダクター

ムジカート固有の指揮棒を操り、共に最前線に立つ人間の指揮者。ムジカートからは「マエストロ」とも呼ばれており、シンフォニカの最高責任者は特にGM(グランドマエストロ)と称される。

ムジカートと異なり身体的には特筆すべき点もないため、死傷者数は少なくない。


  • シンフォニカ

D2殲滅と人類救済を掲げる世界規模の組織。対D2の戦略拠点として大都市付近に防衛施設を作り上げ、ムジカートの製造・運用を担っている。

ベルリン・シンフォニカは広大な地下空間に建設された街となっており、D2を検知した際には地上へ出て対処を行なっているが、あくまでもシンフォニカの防衛を第一としているため、他の地域から集まる難民たちの自治区で発生する損害には頓着しない傾向が強い。


テレビアニメ

2021年10月から同年12月にかけてテレビ東京系列全6局BSテレビ東京で放送されたほか、Amazon Prime Video等での配信も実施されている。

また、約1ヶ月遅れながらびわ湖放送でも放送された。

ちなみにテレビ東京の深夜アニメが全ての系列局で放送されたのは2019年4月上旬に終了した「キャプテン翼(2018年版)」以来約2年半振り。


導入

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ──L.V.ベートーヴェン」


2047年。D2の活動を抑制することに成功し、復興が進みながらも依然として音楽の自粛が続くアメリカ。西部の町でひたすらピアノに打ち込んできたタクトは、コゼットとアンナの姉妹に連れ出され、シンフォニカパーティーで初めて自身の音楽を世に示す。

高揚と歓喜も束の間、町へと襲来したD2が引き起こす混乱の中で、タクトは意図せずムジカートと契約し、コンダクターとなる。異常な経緯でコゼットの身体に宿った「運命」はムジカートとしても不安定。彼女の身に何が起こっているのかを確かめるべく、タクトとアンナは東海岸のニューヨーク・シンフォニカを目指して旅立つ――。


登場人物

名指揮者と呼ばれた朝雛ケンジの一人息子で、超一流のピアニスト。自宅のガレージで一日中グランドピアノに向き合っており、生活力の無さを案じて足繫く通ってくるシュナイダー姉妹にも無愛想に接する。あらゆる価値基準を音楽に依拠しており、運命の滅茶苦茶な振る舞いについてもあまり頓着しない。

運命との契約でコンダクターとなったことで、彼女と感覚の一部を共有しているほか、身体能力が飛躍的に向上している様子が描かれている。運命が戦闘形態になっている間は右腕を喪い、瞳が運命同様の水色に変化する。

運命の戦闘に必要なエネルギーの一部を自身の生命力から供給しているため、コンダクターとしての消耗が激しく、戦闘後はしばしば卒倒している。


コゼット・シュナイダーの身体とハルモニア鉱石を媒体に覚醒したムジカート。戦闘の際コンダクターであるタクトを消耗させる、ピンクのかかった銀髪に赤いドレスの戦闘形態と金髪の通常形態(変身の概念)が存在するなど、他のムジカートとは異なる点が多い。燃費が悪く甘党で大食い。当初は戦闘と甘味にしか興味がなかったが、次第に人間味を会得し「タクトの音楽を守りたい」という気持ちが強くなっていく。


運命の素体となった少女。フランス出身で、戦火を逃れるためシュナイダー家に引き取られた。アンナと共に、生存確認を兼ねた掃除にやって来てはタクトにちょっかいをかけて言い合いになっている。母の形見であるハルモニア鉱石のペンダントを肌身離さず身につけており、とある事件によってムジカート・運命として覚醒する。


朝雛親子とは家族ぐるみの付き合いがある、タクトの幼馴染み。フランスから渡ってきたコゼットを実妹同然に可愛がっており、ニューヨークにいる両親や姉と離れて二人で暮らしている様子。

当初は運命をコゼットとして扱い、妹を取り戻すための手がかりを求めてニューヨーク・シンフォニカを目指し、タクトと運命を連れた大陸横断を敢行する。


ニューヨーク・シンフォニカに所属するコンダクターで、愛称はレニー。大柄で頑強そうな体躯と厳つい顔つきの外見からは程遠い、常に柔和な言葉遣いで面倒見の良い頼れるオネエ系。タクトと運命の初陣に居合わせてD2掃討に加勢した後、状況を説明して暫くはニューヨークに向かうアンナ、タクト、運命に同行し、タクトと運命にコンダクター・ムジカートとしての教育をし、以後の行動の指針を与える。そんな経緯もあってか二人をアンナも含めて「私の子供達」と冗談交じりに呼んでいる。愛車の大型バイクに巨人を乗せ、シンフォニカの指揮を離れて単独行動をとっている。


マーラーの「交響曲第1番ニ長調」の楽譜を宿した天真爛漫なムジカート。レニーの影響か、彼の料理を手伝ったり食事を楽しんだりと、情緒豊か。実戦慣れしており、小ぶりなショットガンを使う一撃必中の戦いには安定感がある。


ニューヨーク・シンフォニカの最高責任者であるグランドマエストロであるコンダクター。



主題歌

YouTubeMAPPA CHANNELより。


『タクト』/ ryo(supercell)feat. まふまふ, gaku

歌:まふまふ×gaku / 作詞・作曲・編曲:ryo(supercell


『SYMPHONIA』/ 中島美嘉

作詞・作曲・編曲:rionos


スタッフ

原作DeNA広井王子
監督伊藤祐毅
シリーズ構成𠮷村清子
キャラクター原案LAM
キャラクターデザイン長澤礼子
総作画監督長澤礼子、菅野利之
アクションディレクター岩澤亨
D2デザイン原科大樹
武器デザイン前並武志
美術監督宇佐美哲也
色彩設計末永絢子
3DCGモデリングディレクター玉井真広
3DCGアニメーションディレクター小野英希
撮影監督伏原あかね
編集木村佳史子
音楽池頼広
音響監督郷文裕貴
制作MAPPA×MADHOUSE

コミカライズ

  • takt op.Destiny はるか追憶のアンナ 〜Harmony of Hope〜

作画:木野、原作:DeNA・広井王子。

月刊コミックアライブKADOKAWA)にて2022年10月号から2023年7月号まで連載。全2巻。

アニメの出来事がアンナ視点で描かれる。完結したアニメのコミカライズは極めて異例。


  • takt op. 運命は真紅き旋律の街を

作画:木野、原作:DeNA・広井王子。

こちらも月刊コミックアライブにて2023年9月号から連載。

ゲーム本編のコミカライズとなっている。


  • takt op. 薔薇の弾丸(くちづけ)で撃て!

作画:中矢いか、ストーリー:高羽彩。

これまた月刊コミックアライブ(KADOKAWA)にて2023年9月号から連載。上記のゲーム本編のコミカライズとは同時連載となる。

はじまりのムジカート・歓喜の歌を主人公にした、ゲームの前日譚が描かれる。



関連動画

プロジェクトPV


テレビアニメ版本PV


岡本吉起(ゲームクリエイター)によるアプリ版レビュー


関連タグ

表記ゆれ

タクトオーパス taktop takt_op.


Usersタグ一覧


外部リンク

ゲーム版『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』公式サイト

テレビアニメ版『takt op. Destiny』公式サイト

特設ページ - コミックナタリー


朝雛タクト 役 内山昂輝インタビュー - アニメ ダ・ヴィンチ(以下同)

『takt op.』キャラクターデザイン・LAMインタビュー

『takt op.Destiny』伊藤美来・日野聡インタビュー

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