1. JR貨物のDF200形ディーゼル機関車。本項目で説明。
JR貨物DF200形ディーゼル機関車
1992年から製造された電気式ディーゼル機関車。ニックネームは「ECO-POWER RED BEAR」。
1994年度鉄道友の会ローレル賞受賞車。試作機を含めて47両在籍。全機JR貨物鷲別機関区に所属。
幹線電化の割合の低い北海道ではDD51形ディーゼル機関車を主力としてきたが、貨物輸送量の増大と高速化によりDD51形では出力不足となり、恒常的に重連が必要となった事と機関車の老朽化により重連解消と老朽化した機関車の置き換えを目的に設計開発された。
DF200形はDF50形以来の電気式ディーゼル機関車であるが、これはDE50形以来、大容量トルクコンバータの開発が中止されて久しいことと、VVVFインバータ制御など長足の進歩を遂げた電気機器を採用することにより駆動系の小型化と保守の軽減を図るためである。
2010年現在、北海道内の貨物列車運行線区のほぼ全域で運用されている。
現在は北海道内の貨物列車専用だが、JR九州が2013年から運行を予定している団体列車「ななつ星in九州」の牽引機として製造予定がたてられている。完成するとDF200形では初の旅客列車牽引機となる。
区分
試作機(901号機)
1992年製造。量産機との外観上の違いは、おでこのヘッドライトが4灯であることである(量産機は2灯)。初期は車体に「INVERTER HIGH TECH LOCO」のロゴがあったが、現在は「JRF」ロゴと「RED BEAR」に変更されている。スカートの色は赤。
0番台
1994年から製造。12両在籍。エンジンはドイツMTU社製(1700馬力×2基)を搭載。なお、10号機のみコマツ製エンジンを搭載している。スカートの色は赤
50番台
1999年から製造。13両在籍。エンジンはコマツ製(1800馬力×2基)を搭載。スカートの色は灰色。
100番台
2005年から製造。21両在籍。VVVFインバータの素子がGTOからIGBTに変更された。スカートの色は灰色。