エスケープ(ウルトラマンブレーザー)
えすけーぷ
予告
宇宙から飛来する隕石に対抗すべく、奔走するSKaRD。しかしそれはかつてない驚異の前触れでしかなかった。
新たな敵を前にブレーザーはいかなる判断を下すのか。
次回『ウルトラマンブレーザー』「エスケープ」
隕石が開くとき、破滅が顔を覗かせる。
登場怪獣
宇宙電磁怪獣ゲバルガ
主な出来事
SkarDでは前回のデマーガ戦を受けて、ブレーザーは味方なのか?と言う疑問が浮かんでいた。GGFがミサイルによる攻撃を与えようとした時、ブレーザーの頭部が青く燃え、ハウリングでミサイルの雨を撃滅したのだった。
その後、モニターには不審な動きを見せるブレーザーが映し出されていた。
テルアキ「ブレーザーは明確に作戦の妨害をしていた。我々の味方とは限らなくなって来たな。」
エミ「まぁ、でも、結果的に怪獣被害は抑えられたんだし。良くないですか?」
アンリ「私もあの作戦はなんか、もやっとしました。」
ヤスノブ「いや!そこ話し出しちゃうと話題ずれちゃいません?」
エミ「ていうか、その前の動きもなんか変じゃなかったですか?自分の顔を殴ったりして。まるで二つの意思が反発してるみたい。」
隊員達の言葉を耳にして、顔を曇らせるヒルマ・ゲント。
そんな折、宇宙から謎の物体が地球に接近しようとしていた。
飛来する物体に対してGGFは物体を捕捉し警戒態勢に入り、SkarDにもアースガロンによる迎撃作戦参加命令が下る。
ゲント「ハルノ参謀長からの命令だ。地球に向けて進行中の隕石は30時間後、大気圏に突入すっる見込みだ。迎撃部隊との連携を取る為、SKaRDは明日1000より脅威警戒態勢『チャーリー』で待機。」
エミ「内がチャーリーって事は、司令部は現状でその隕石を怪獣と想定しているのですね?」
ゲント「まあ、そうなるな。」
アンリ「此間、ガラモンの侵入を許した事で、上もだいぶ焦ってる様な感じですね。」
ヤスノブ「今回は随分早く、決心したもんですね。」
テルアキ「宇宙怪獣の侵入は地球の生体系にどんな影響を及ぼすか分からない。宇宙への警戒はまだまだ足りてない。」
ゲント「はい!はい!お話はその辺にして動く!動く!30時間なんて案外スグだぞ!あ!テルアキ、悪いんだけど出撃ローテの編成は任せるから。頼むな。」
テルアキ「え?ゲント隊長!」
ゲント「ん?」
テルアキ「SKaRDとしてはブレーザーが現れたとき味方として認識しますか?」
ゲント「まぁ、様子見だな。」
司令部は物体を隕石では無く怪獣と見ており、アンリ曰く以前起きたガラモンの飛来を受けて警戒心を強めているのでは述べる。ゲントは一人誰もいない階段で、ブレーザーストーンを見つめて以前の行動を思い返しストーンをポケットにしまったのだった。
アースガロンはMod.2を装備し、現場へと出撃を開始した。それと同時期、迎撃部隊がミサイルによる先制攻撃を行っていたのだが、謎の隕石は黄色いバリアーでミサイルから自身を守りながら、更に電撃による反撃でミサイルを打ち落としながら地球へと接近。地球防衛隊日本支部の中央指揮所では謎の隕石の動向を観察しながら対抗策を練っていた。
オペレーター1「目標より放電を確認!」
オペレーター2「KEM命中前に、全弾消滅しました。」
ゲンカワ司令官「ん~、やはりただの隕石では無いか。」
レツ参謀長「地上迎撃部隊に通達。大気圏侵入と同時にサーモバーリック弾頭による攻撃を開始。」
到着予定近くの現場にはSKaRD移動前哨とアースガロンが待機していた。
もしこのSKaRDによる第二次攻撃に失敗してしまうと陸海空の総動員での誘導装甲貫徹弾によるミサイル攻撃を行う事になっていたのでSKaRDの面々は必死であった。そしてアースガロン内で待機していたゲントとアンリ。
ゲント「自分の中に別の奴がいるってわかったら、アンリならどうする?」
アンリ「え?なんですか?」
ゲント「何でもない....。」
テルアキ「第二次攻撃、始まります!」
ゲント「了解!アンリ!多目的レーザー照準開始!」
アンリ「ウィルコー!多目的レーザー照準開始!」
アースガロンからレーザーが発射され見事に隕石に命中するが、破壊される事は無く大気圏へと突入していた。そしてもう一度空へとレーザーが解き放たれる。レーザーの軌道は隕石へと向かうがなんと隕石が回避行動を行ったのである。隕石が湖へと着水....するかと思われたが、減速を開始し森の方へと移動したのだった。その隕石が大きく動き始める司令部の予想通り怪獣であったのだった。「宇宙電磁怪獣ゲバルガ」それが今回の敵のコードネームであった。
アースガロンはMod.2をパージし接近戦へと移行する。激しい金属音や打撃音の中にゲバルガの咆哮も入り混じる凄まじい戦闘となる。アンリは得意の接近戦でゲバルガを怯ませる事に成功するが、ゲバルガも負けじと放電を開始したと思われたその時、その怪獣の体内で電磁エネルギーを観測する。ゲントは不審に思ったのも束の間、咄嗟にアンリに対して離脱命令を下す。
ゲント「今すぐ離脱しろ!イイから反転だ!全速離脱!」
怪獣の体表からはおどろおどろしい緑色の電気が走っていたのだった。
アースガロンは敵に背を向けて猛スピードで走り離脱を開始する。その姿を見たゲンカワ司令官はレツ参謀長に対して憤りを露わにする。レツ参謀長はただ無言で見守るのみであった。
そして、アースガロンが向かう先からミサイルが飛来しゲバルガへと命中....したと思われたがなんと緑色のバリアーを展開しミサイルの着弾を阻止したのだった。
エミ「誘導弾が逸れた....?」
テルアキ「電磁パルス?EMPか?!」
緑色のバリアーは、範囲を広げアースガロンのは背後まで迫っていた。これに対してアースガロンは空中へと非難するのだが、バリアーの速度が以上に早くアースガロンへ接触してしまい、機動停止となってしまい湖へと落下してしまう事態となってしまった。ゲバルガは対象の落下を確認後、市街地へと移動を開始する。
アースガロン内でにて、ゲントはアンリの安否を確認するが返答は返ってこなかった。気絶してしまっていたのだった。
ゲント「アンリを連れて待機、単独でゲバルガに応戦、アースガロンを再起動....。」
ゲントは冷静に今後の行動を脳内で組み立てる。すると、ブレーザーブレスが腕に出現。ゲントは変身しようと試みるが前回の件がフラッシュバックする。しかし、他に手段が無い為やむを得ずブレーザーへと変身。
ブレーザーが空中から登場し、ゲバルガへとキックを命中させる。怪獣は吹っ飛びブレーザーは着地する。そして何時もの舞を披露しウルトラマンと怪獣との戦いが始まる。
ブレーザーは荒々しい戦闘で攻撃を与えるが一切のダメージを与えられずにいた。
ブレーザーがドロップキックを繰り出すと怪獣は大きく後退するが、怪獣も負けじと身体を丸めて回転をしブレーザーへと体当たりをする。ブレーザーは真正面から受け止めるが高速回転を行っていたのでブレーザーの手からは金切り音が響き渡る。それと同時に緑色と黄色の電撃が放射状へと飛び散り、ブレーザーは大きく吹っ飛ばされてしまう。ゲバルガの前面から強力な電撃が発射されブレーザーの元へと飛んでくるブレーザーは交わし、スラッシュ光線で牽制を行うが、ゲバルガはタックルを繰り出しブレーザーを押し倒すと同時に電撃を体全体に浴びせる。
ブレーザーは起き上がり、スパイラルバレードを与えるがバリアーで防がれてしまう。逆にダメージを与えられた為にカラータイマーが点滅してしまう。ゲバルガはまたも回転による攻撃を与えようとした時、ブレーザーの左腕が右腕を掴み回避行動を行ったのだった。
そして、フラッシュバックが起こる。
ゲント「今すぐ離脱しろ!イイから反転だ!全速離脱!」
なんとこの時のゲントの顔にはブレーザーの顔が重なっている様になっていたのだった。
ブレーザーは再びスパイラルバレードを展開するが、またも左腕が阻止ゲントとブレーザーの意思が反目する事態となってしまった。ゲバルガはブレーザーに向かって攻撃を行うがそれに気づいたブレーザーは空高くへと飛行し戦線離脱をしたのだった。そしてゲバルガは何処かへと行ってしまう。
ゲンカワ司令官「作戦終了!....直ちに別の作戦を立案しろ!」
SKaRD達の作戦失敗やブレーザーの敗走を目の当たりにし、怒りを露わにし指令室を後にするゲンカワ司令官。それに対し無言の憤りを露わにするレツ参謀長。その日の深夜、ゲバルガはまたも緑色のバリアーを広範囲に展開するのであった....。