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演 - アントニー・スター、日本語吹替 - 近藤浩徳(本編)、堀内賢雄(ザ・ボーイズ:ダイアボリカル)

概要

ザ・ボーイズ』で登場するスーパーヒーローの1人。本名はジョン。

ヴォート・インターナショナル社最強ヒーローチーム「セブン」のリーダーであり、星条旗を模したマントに青いコスチュームを着た金髪の白人男性である。

常人を遥かに凌駕する身体能力、空を飛び、目からレーザービームを放ち、透視ができる等、スーパーマンと酷似した特殊能力を持つ。

愛想がよく、謙虚で、誠実であり、民衆からの人望も厚く中には彼を神と崇めている者さえおり、その姿はまさにスーパーヒーローそのもの。

だが、本性は悪の権化と言えるほど傲慢な外道であり、自分を慕っている民衆を内心では「クソ共」と侮蔑している他、プライベートでは仲間に対して高圧的に振るまっている。そのためセブンのメンバーからも非常に恐れられている。

子供の頃からモルモットのように実験台にされ、隔離された環境で戦士として育てられたが、誰からも愛情を注がれずに育ったために他人を思いやる心が欠如したサイコパス(後天的なので正確に言うとソシオパス)という、ヒーローとして致命的な欠点を抱えている(事実彼を生み出したジョナー・ヴォーゲルバウム博士は彼の事を「最大の失敗作」と呼んで生んだ事を後悔している)。

精悍な見た目と裏腹にその人間性は行動にも表れており、前述の生い立ち故に特定の人物に対してまるで幼児のように愛情を求め、犯罪者はおろか自分達の意に沿わない人間をも平気で殺害し、その殺戮にも楽しみを見出している様子が窺える。

旅客機ハイジャック事件では犯人ごと操縦系統を破壊すると言う失敗をしてしまいそれを隠す為に墜落する旅客機を見捨てて乗員乗客を全滅させたり、敵を作る為にコンパウンドVをテロリストに横流ししたりと悪行の限りを行う。

8年前にビリー・ブッチャーの妻でヴォート社の広報担当だったベッカ・ブッチャーをレイプして殺したとビリーから疑われ恨まれていたが、実際はベッカと不倫しており、しかも彼女との間にはライアンと言う子供まで生まれているが副社長マデリンによる隠蔽でそれを知らずにいた。そしてライアンの存在を知るとひた隠しにしていたマデリンに怒って、彼女を殺害した。そしてライアンを育てようとするも苦心する。

新たに加入してきたストームフロントと人気の事で対立していたが後にセックスするほどに親密になっていき、更には腐敗したヴォート社に反発したスターライトを裏切り者として拘束した。社長エドガーがザ・ボーイズと手を組んでライアンと引き離そうとする事を知るが結局ライアンに見限られた上にクイーン・メイヴから先の旅客機の事故の真相が映っているビデオで脅された為にライアンとザ・ボーイズ、更には救出されたスターライトに手を出すことができなくなってしまう。

後に元ナチスと言う実態が暴露されたストームフロントとの関係が原因で評判が下がった際に、スターライトとの共同リーダーと言う形となった。

だがストームフロントが自殺するとショックを受け、その後の誕生日パーティーで本音をさらけ出してしまった。だがそれが切っ掛けで人気が急上昇し始め、ますます増長、ビデオに関しても世に出せば「恐れられる存在も悪くない」として人々や地域を破壊尽くす気満々で開き直り脅迫材料の意味が無くなってしまう。

そしてニューマン議員と共にエドガーを排斥してヴォート社を乗っ取ってしまい、ホームランダーの独裁が始まっていくが、ある時死んだと思われていたソルジャー・ボーイがザ・ボーイズによって発見されて、窮地に立たされる。

実はホームランダーはソルジャー・ボーイの精子から生み出されたいわばソルジャー・ボーイの息子であった事が判明した。

何故悪に堕ちてしまったのか

外伝作品『ザ・ボーイズ ダイアボリカル』は若き日のホームランダーが見れる。

今作ではかつての彼は正義感あふれる善良な戦士だった。しかし、デビュー当時は彼より人気が高かったブラック・ノワールに対する焦燥感で功を焦り、犯罪者たちから人質たちを救うという最初の任務で人質に突き付けられた銃を誤って爆発させ1人の人質が死亡、人質に銃を突き付けた犯人の腕を欠損させてしまう。

その事を人質や犯人たちから責められた彼は実験されていた時期のトラウマがフラッシュバックしてしまい、咄嗟に彼らも殺してしまった。

しかしホームランダーは自身がしてしまった事を隠蔽し、事件を解決したヒーローになった。

そこから彼は世間からの人気を得るためならなんでもやるというヒーローの皮を被った悪の道に堕ちてしまった。

余談

  • コミック版では、セブンの一員になったばかりのアニー・ジャニュアリーに、ある性行為を強要したのは、ディープではなくホームランダー。
    • この時、「アメリカで最も尊敬されているスーパーヒーローが、こんな事をするなんて信じられない」と言ったアニーに対して「そうだ。僕こそがアメリカで最も尊敬されているスーパーヒーローだ。だが、今、僕はコミュニケーションというものの難しさに困惑している」という珍回答を返してしまう。
  • CoD:MWII』にてコラボバンドルが発売されており、劇中で印象的だったレーザービームが肉体破壊表現有りでとどめの一撃として実装されている(日本語版は規制)。また、担当俳優と吹替声優はドラマ版と同じである。