演:チェイス・クロフォード/CV:村井雄治、平野潤也(ザ・ボーイズ:ダイアボリカル)
概要
『ザ・ボーイズ』に登場するスーパーヒーローの1人。本名はケビン・モスコウィズ。
最強ヒーローチーム「セブン」のNo.2を自称しており、「七つの海の支配者」と呼ばれている。
体に鰓がある特異体質の持ち主でアクアマンと同じく「水中での活動無制限」と「水棲生物との対話」が特殊能力である。
表向きは海での救援活動や水族館のイメージキャラ、海洋生物の保護に力を入れているが、その本性はリーダー格のホームランダーと同じく名声に溺れた人間のクズであり、新入りのアニー・ジャニュアリーに対しては先輩である立場を盾に性的な行為を強要する等、ヒーローにあるまじき行為を平然とやっていた。
ただしその一方で水生生物との対話能力から強い環境保護思想があり魚や海洋生物は慈しむ。
自身が広告塔である水族館で虐げられているイルカを逃がそうとするも事故を起こしてイルカはトラックに轢かれて木端微塵となり、大失敗した上に自身のセクハラをメディアに暴露されて「セブン」から追放。
オハイオ地方の平和な町に左遷される憂き目にあう作中屈指の小物。
すべてを失った精神的ストレスから、全身の体毛を剃り丸刈りにする、泥酔してレジャーランドで遊ぶ子供たちをいじめるといった奇行に走り、警察に逮捕されるなど落ちぶれまっくていたが、謎のカルト教団「共同教会」に目をつけられ、広告塔に抜擢される。が後に共同教会を辞めて、その体験を著書にした結果、それがヒットする。
不遇?
「セブン」設立当初からの古株であるが、ホームランダーを筆頭にほかのメンバーからは「役立たず」、「鰓が気持ち悪い」と馬鹿にされ、使い走り同然の扱いを受けている。
実際海や川といった水辺でしか能力が発揮できず、陸上ではただの一般人と大差ないため劣化版アクアマンと言っても過言ではないだろう……(アクアマンの方は地上でもバリバリに戦える戦士。銃で武装した海賊から、ステッペンウルフのようなスーパーヴィランまで戦ったことがある)ただ後にシーズン4にて地上での戦闘を披露しており、超人的な身体能力や怪力を有していることが判明する。
さらに共同教会からは幻覚剤を飲まされトラウマをえぐられる、助け出そうとしたり、彼に協力した水生生物は悉く惨死、広告塔として売り出すために望まない相手と結婚させられるなど、回が進むごとに転落していく様は視聴者からも哀れまれている。
シーズン3ではようやくセブンに復帰して犯罪分析室長にも任命されたものの、一人を除いて他メンバーを全てクビにするという無能さを発揮し、ホームランダーから友達であるタコのティモシーを食べるよう強要されたり、命令されたことを全て引き受ける等傀儡と変わりない扱いとなってしまった。
余談
小ネタ
- 原作ではディープがアフリカ系でAトレインが白人だったのに対して、ドラマ版ではディープが白人でAトレインがアフリカ系になっている。
- 原作では潜水服のようなコスチュームを装っているなど、DCコミックのアクアマンの宿敵であるブラックマンタを意識した外見となっているが、ドラマ版ではアクアマンを意識した外見となっている。
- 原作ではアニー・ジャニュアリーにある性的行為を強要したのは、ディープではなくホームランダー。
- 『ザ・ボーイズ:ダイアボリカル』では何故かヒューイと吹替声優が逆になっている。
謎のCM
ドラマの配信元であるPrime Videoのyoutube公式アカウントには、彼が作品内で出演した(という設定の)CMが投稿されているのだが……その内容はディープがカタコトの日本語で、ヴォート社が開発した醬油を絶賛するという、日本人から見ると不思議な笑いがこみ上げてくるものだった。
なお、前述した通りディープは海洋生物が大好きであり食べることに拒否感を示すシーンもあるのだが、よりによって刺身(魚)に使う調味料の宣伝をするという尊厳破壊をされている。